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自分の自分による自分のためのブログ。
だったけど、もはや自分の備忘録としての映画やドラマの感想しかないです。

漫画もアニメの知らない人の方が楽しめそうな『約束のネバーランド』

2020年12月18日 23時31分43秒 | 映画


【基本情報】
製作年:2020年
製作国:日本
 配給:東宝

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:132/197
 ストーリー:★★★☆☆
キャラクター:★★★☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★★☆☆

【あらすじ】
幸せに満ちあふれた楽園のような孤児院、
「グレイス=フィールドハウス」。

そこで暮らす孤児たちは、
母親代わりでみんなから“ママ”と呼ばれているイザベラ(北川景子)のもと、
里親に引き取られる年齢になる日を待ちわびていた。

エマ(浜辺美波)、レイ(城桧吏)、ノーマン(板垣李光人)の3人も、
いつか外の世界で暮らすことで、
より幸せな日々がやってくると信じていた。

ある日、里親が見つかり、
孤児院を笑顔で後にするコニーを見送ったエマとノーマンは、
彼女が大切にしていた人形が食堂に忘れられているのを偶然見つける。

それを届けるため、決して近づいてはいけないと
ママから教わっていた「門」に向かった2人。
そこで目にしたのは、無残にも命を奪われ、
食料として出荷されるコニーの姿だった。

そう、みんなが楽園だと信じていた孤児院は、
実は鬼に献上する食用児を育てる農園で、
母親のように慕っていたママは、
最上級の食用児を育てる管理人だったのだ。

全てが偽りだったと気づいた3人は、
孤児たち全員を引き連れ、
無謀ともいえる脱獄計画をスタートさせる。

【感想】
原作は17巻まで読み、アニメは未視聴。
で、今回の実写化で扱ってるのは、
原作5巻のグレイス=フィールドハウス脱出まで。

5巻というと全体の1/4ぐらいだけれど、
それでも全部入れ込もうとしたら2時間じゃ収まらない。
だから、「よくまとめたな」っていうのが正直な感想。

面白いかどうかと言われたら、
「それなりに楽しめはした」っていう返しかなあ(笑)
思ったより悪くはなかったけれど、
やっぱり2時間に収める関係上、
かなりダイジェスト感はある。

僕が感じた原作のよさは、
限られた空間・情報の中で知恵を出し合い、
農園の脱出計画を立てつつ、
それをイザベラやクローネに悟られないようにするという
緊迫感ある世界観。

ジャンプらしくないジャンルでありながらも、
エマの「絶対みんなを助ける」と言い張るところは、
ルフィやナルトと共通するジャンプ主人公っぽさも感じる。

だけど、実写版でそのよさを感じられたかというと、
答えはNoかなー。
飛び飛びで話が進んでいくし、
各キャラクターの人間性まではどうしても追求しきれない。
これはもう実写化の宿命だと思うけど。

とはいえ、配役自体はけっこう合っていると思ったけどね。
特にクローネ役の渡辺直美。
体型や人種は原作と異なるけど、
雰囲気はバッチリだと思う。

ただ、やっぱり日本人って明るい髪の色がそこまで似合わないというか、
遠目で見る分には気にならないけど、
アップになるとどうしてもカツラ感が強く出ちゃって、
2.5次元の舞台かなと思っちゃう(笑)
エマもノーマンも。
外人の子供もいたけど、
正直そっちの方がこの作品の世界観には近いかなと思った(笑)

あと、メインの3人って同い年の設定だけど、
実際エマ役の浜辺美波は20歳、
レイ役の城桧吏は14歳だから、
6歳差なんだよね。
30歳過ぎてたら6歳差って大した違いでもないけど、
みんな若い中での6歳差だから、
レイだけやたら幼く見える(笑)

まあ、日本の漫画ってけっこうデフォルメされたキャラクターデザインが多いし、
現実離れした髪型・髪色もめずらしくなく、
設定年齢の割にはみんな大人びてるから、
実写化するととても難しいよね。
アメコミみたいなリアルに近い絵柄ならまだしも。

それを乗り越えて実写映画化を実現したことはすごいけど、
漫画とアニメが好きな人はこれを観ても多分そんなに面白くないと思うので、
そのまま漫画とアニメに留めておいた方がいいかもしれない(笑)

実写化の続編はないだろうなー。
この後、いろんなモンスター出てくるし、
アクションも激しくなってくるしで、
邦画でやろうとするとちょっと厳しいかも。
ネトフリが作るなら別だけど(笑)

映画『約束のネバーランド』公式サイト

“禁断”の実写映画化。その楽園から、脱獄せよ。大ヒット上映中!

 

興奮と涙が世界を覆う『ワンダーウーマン 1984』

2020年12月18日 14時52分54秒 | 映画


『ワンダーウーマン 1984』

【基本情報】
 原題:Wonder Woman 1984
製作年:2020年
製作国:アメリカ
 配給:ワーナー・ブラザース映画

【個人的順位】
鑑賞した2020年日本公開映画ランキング:1/196👑
 ストーリー:★★★★★★★★★★
キャラクター:★★★★★★★★★★
    映像:★★★★★★★★★★
    音楽:★★★★★★★★★★

【あらすじ】
スミソニアン博物館で働く考古学者のダイアナ(ガル・ガドット)には、
もうひとつ、ワンダーウーマンとしての顔があった。

ある日、ショッピングモールの宝石店に強盗が押し入る。
犯人はダイアナによって捕らえられたが、
その宝石店は裏取引によって得た骨董品の数々が隠されていた。

その中のひとつに、何でも願いが叶うという天然石"シトリン"があった。

かつての戦いで恋人を失ったダイアナ。
そんなダイアナに憧れる同僚のバーバラ(クリスティン・ウィグ)。
そして、以前よりその石を探し求めていた石油ディーラー・マックス(ペドロ・パスカル)。

それぞれが願いを叶えてしまい、世界は混沌へと陥る。

【感想】
朝イチでキメてきました。
DCエクステンデッド・ユニバース第9作品目。

もうね、今年一番面白かったよ。
もともと僕がスーパーヒーロー映画大好きっていうのもあるけれど、
それを差し引いてもこれはよかったと思う。

僕の中で面白い映画の条件として、
「複数の感情が刺激される」っていうのがあるんだけど、
本作は興奮はもちろんのこと、
まさかの感動もあって普通に泣いた。・゜・(ノД`)・゜・。
予想できる展開ではあるんだけど、
いざ観ると涙がぶわーって止まらなくて。
特に前作を観ていると余計に気持ちが高ぶってしまう。

さて、今回の舞台は前作の第一次世界大戦から大きく変わって1984年。
街ゆく人の服装やアクティビティなんかがすごく時代を感じる作りだから、
最新作なのにノスタルジーを感じるという。

さらに、ショッピングモールのシーンなんかはシュワちゃんの代表作『コマンドー』(1985)への、
カーチェイスのシーンでは『インディ・ジョーンズ』シリーズへのオマージュを感じるから、
それらの作品を観た人なら思わずニヤけてしまいそう(笑)

そして、この映画の一番の見どころはやっぱりアクションシーンのド派手さだよ!
あまりのパワフルさとスピード感に興奮しすぎて鼻血出るかと思った。

それをさ、今僕が世界で一番綺麗でスタイルがいいと思っている
ガル・ガドットが演じるんだからたまらんのよ。
何をやっても画になるチート級の美しさ。
あのゴールドアーマーとか彼女以外似合う人いないだろって。

また、今回の敵は単に世界征服を目論む悪者というよりも、
「人の願望」に着目することで世の中を混沌に陥れるという、
これまでのヴィランの中でもちょっと特殊なタイプ。

「何でも願いは叶う」が、「必ず代償を支払う」という中で、
ワンダーウーマンも敵対する者たちも、
どちらを取るべきか葛藤するところがとても印象的。
そういった人間としての迷いを描いている分、
ストーリー的にも見ごたえがある内容かと。

正直、途中は冗長かなとも思うんだけど、
それをカバーできるぐらいの興奮と感動はあった。

思うに、ハリウッドのスーパーヒーロー映画って、
キャラクターや世界観の作りこみがハンパじゃないぐらい没入感伴うんだよね。

邦画だと役者=キャラクターって思いづらくて、
あくまでも演じているだけって見えてしまうのが、
向こうだと役者がそのまんまキャラクターになる。
ガル・ガドット=ワンダーウーマンだし、
アイアンマン=ロバート・ダウニー・Jrだし。
そういうのが夢と興奮を与えてくれるなーって感じる。
やっぱり映像技術の差かなw

あと、ラストがすごくよかった。
僕は世代的なものもあって"彼女"のことを知らなかったんだけど、
一目見て「この人もしや、、、」って思って、
後で調べたらビンゴ。
こういうリスペクトを入れ込んでくるのも、
この映画の好きなポイント。

映画『ワンダーウーマン 1984』オフィシャルサイト

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