「午前十時の映画祭9」にて。
1958年のポーランド映画『灰とダイヤモンド』。
これ、前回の『マイライフ・アズ・ア・ドッグ』に続き、
ウィキペディアの情報少ないんだけど、
あんまり有名じゃないのかな(笑)
第二次世界大戦時、
ドイツ軍が降伏した1945年5月8日のポーランドが舞台で、
主人公が要人の暗殺を依頼されるものの、
誤って別人を殺してしまい、
それでもなんとか任務を遂行しようと話。
話としては、戦争映画と言うよりも、
主人公の青年に焦点を当てたヒューマンドラマみたいな感じなのだけど、
始まりから終わりまで、
作中ではたった1日しか経っていないのが新鮮。
大体の映画はそれなりに時間経つから。
とはいえ、白黒なので時間経過がややわかりづらいけど(笑)
1日だけで場所の移動もほぼないから、
同じようなシーンが多く、
淡々と進むのが少し退屈かなー。
これでサスペンスとかホラーだったら、
逆に限られた空間での謎解きや恐怖が面白かったりするが。
その中にバーの店員に一目惚れして
最後までいっちゃうロマンスを入れ込むのはやや強引な気もした。
最後はあっけなさすぎてびっくりするけど、
場所がゴミ山というのが虚無感あって印象的ではある。
今作は、アンジェイ・ワイダ監督の『世代』、『地下水道』と共に
「抵抗三部作」と呼ばれているらしい。