花日和

恋ひわび しばしも寝ばや 夢のうちに 見ゆれば逢ひぬ 見ねば忘れぬ

契丹王朝

2012年01月12日 | Weblog
昨日は 『 草原の王朝・契丹~美しき3人のプリンセス~ 』 展に行ってきました~


県立美術館に行くのはたぶん10何年振り?...そして...自力で行くのは初めてです

電車の駅を降りて...長くて急な坂道を延々上り 美術館の敷地に入ってからも遠い遠い...

「あれ?...ここってこんなに広かったっけ?」 と思いながら美術館目指して歩きましたが...

普段運動不足な私には結構いい運動になりました... (只今絶賛筋肉痛です

敷地入口から美術館まで、木立に囲まれたプロムナードを歩いていると様々な彫刻があります



それらを見ながら、ようやくたどり着いた美術館はこんな感じ



そして...すっかり息が上がってる私を萌え看板がお出迎え~(笑)



当然ですが...写真は撮れませんでしたが...

展示品はどれもこれも本当に素晴らしかったです

18歳の若さで亡くなった王妃...陳国公主(ちんこくこうしゅ)の金の仮面や...金の鳳凰のかんざし...

トルキ山古墳から出土した王妃の鏡箱も細工が細かくて、とってもステキだったけど...



当時のままの色や絵柄がそっくり残っている『彩色木棺』は、大きい事もあって本当に圧巻で



木製なのに...腐らず...色褪せず...盗掘にも遭わず...
10世紀のモノが...よくぞここまで綺麗なままで残っていてくれた...と感動しました


でも...陳国公主(ちんこくこうしゅ)と夫が並んで埋葬されている発掘当時の写真を見たら...

せっかく仲良く悠久の眠りについていたのに...起こしちゃってごめんなさい ...と言う思いもしました...

(銀の冠を被った王妃の頭には、長い黒髪がそのまま残っていました)


そして...今回は、大好きな展示だという事で...ちょっと奮発して音声案内機を借りちゃいました

展示品の所に書いてある番号を押すと展示品の詳しい説明をしてくれる優れもので...

説明がない時は、jujuが唄う契丹展のイメージソングも聴けるようになっていて...

それを聴きながら...金細工職人や...玉で装飾品を彫る職人が、せっせと仕事に精を出していたんだろうな~

と...当時の生活に想いを馳せていたら...なんだか涙が出てきました

(泣きながら観てたのは私くらいなもんでしょう... ) 


今回の展示はテーマごとに...

第1章 『 馬上の芸術 』 ・ 第2章 『 大唐の遺風 』 ・ 第3章 『 草原都市 』 ・ 第4章 『 蒼天の仏国土 』

の4つに分かれていて...第4章の 『 蒼天の仏国土 』 では...



白塔から出て来た 経文を納めた小さな舎利塔(木や銀や陶器で出来ている塔を模したもの)が

いくつか展示してあって...その舎利塔の佇まいや...経文や...契丹文字...

そして...古墓の主の名前に“簫”という姓が書いてあったりしたので...

無性に 《 天龍八部 》 を思い出して観たくなって困りました



契丹は決して野蛮な国じゃありません...西域や唐の文化を取り入れた独自の繊細で優れた技術を持った

素晴らしい国だった事が展示品を見てわかりました

だから簫峯様も契丹人だった事を卑下する必要は無いのに...なんて...

小説の中のお話なのに、どうしても重ねあわせてしまいました (← それを妄想と言う(爆))


しかし...私...最後まで全展示品を同じ熱心さで観たなんて経験は初めてです

急坂を延々上って筋肉痛になったけど...本当に行ってよかった~

まだ観に行っていない皆さま...これは絶対観た方がいいですよ


...おまけ...

ミュージアムカフェで企画展特別デザートセット(杏仁豆腐とジャスミンティーのセット)があると聞いて

せひ記念に食べようと思っていたのに...



時間帯が微妙で...カフェにはだ~れもいなくて...シーン... こりゃ~入って写真撮ったりしてたら浮くな...
と...入る勇気が出ず 残念ながら食べずに帰って来ました... (意気地無しなワタシのバカ~



代わりの記念に...契丹展グッズのマウスパッドと油取り紙を買いましたとさ
コメント (5)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする