憂生’s/白蛇

あれやこれやと・・・

ユニコーン・・2

2022-09-10 13:57:13 | ユニコーン  ー実話ー

夫の熱心な手入れに

ひとつの解決があるように思えて来ていた。

物にだって、魂・精神は宿る。

なにか恐れを感じさせる「原因」を

夫の愛情が癒し、解いてくれるんじゃないか。

そんな事を思ったのは、

やはり、どうしようもない不安と怖れを感じていたせいだったと思う。

あれだけ大切にしているなら

車にこびりついた「変な念」を浄化してしまうんじゃないか?

そう信じることで

不安ととりとめない恐れをねじ伏せようとしていたのだと思う。

だが、そんなはやりのスピリチュアルじみた説得は

なにも、役に立たなかった。

 

その夜。

寝入ってしばらくだったろう。

色の付いた夢を見た。

車の下の地面が おびただしい血溜りを作っている。

尋常じゃない血の多さと裏腹に

その血を流したものの存在は無かった。

 

目覚めてしまったまま、

ひとつの決心と結論を導き出すしかなかった。

夫の愛情だけでは、癒すこともなだめることも浄化することもできない。

これが、結論。

決心とまでいかなかったが

そんな夢を見た自分こそが、

「なんとかしてくれ」と、伝えられているということではないだろうか?

夫とは、違う方法で

もしかして 自分なら 解決出きることなのかもしれない。

だけど・・・

一体、何があったのか

それでも、「解決してくれ」というメッセージの夢だったなら

一体、どうやって 解決すればいいのだろう。



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