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人間は負けない

2019-06-17 19:11:11 | 日記
AI(人工知能)によって、今ある職業の半分は代替されるとの予想がある。
しかし、それはナンセンスだと数学者の藤原正彦氏は、プレジデント誌で人間力の磨き方を含めて提言します。
ベストセラーの「国家の品格」を著わした方ですよね。
合わせて、社会変化が大きく先行きが見通せない時代に、人間としてどう生きるべきかについても語られました。

◆人間は100年たってもAIには負けない
 まずはいつも変わらぬ御託ぎ、「日本は今も品格を失い続けています」、グローバリズムの浸透と活字文化の衰退です。
 ヒト・モノ・カネが自由に国境を越える経済は、競争に勝った者がすべてを奪い取るシステムです。
 これは、1割の勝者と9割の敗者を生み出します。中間層を消し去る経済学です。
 さらに進めば、ゆくゆくは1%の勝者と99%の敗者となることは必然です。
 一方の活字離れは、インターネットの普及で一気に加速しました。
 私は、インターネットの情報は99.99%雑多なクズ情報だと考えています。
 情報をきちんと選択し整理したのが知識で、これを獲得するには新聞や雑誌を読まねば無理です。
 しかし、知識だけでも本当の力にはなりえません。
 それを使いこなすには、本を読んで教養のレベルまで高めなければいけません。
 なぜ教養が必要かといえば、それが大局観を持つための唯一の手段だからです。
 大局観は、玉石混交の情報から本物の情報を選び取る能力。
 これがないと、的確な選択はできません。

 AIの代替には限界があると私は考えています。
 たとえば、接客データを学習させることは可能ですが、もてなしの心や、顧客をほっとさせる接遇には至らないでしょう。
 やさしさや思いやりと言った日本人の美風はどうでしょう。
 私は、最後に物を言うのは人間性と教養だと確信しています。
 どの分野でも力をふるうには専門知識は必要です。しかし、それだけでは不十分で物事は人間としての魅力で決まります。
 深い教養がないと、相手は信頼をおいてくれないし、認めてもくれないのです。
 AIが人間に置き換わるなどというのはナンセンスです。

ということだそうです。
ワンパターンのご主張のようにも聞こえますが、それだけ確固たる信念なのでしょうね。
でも人間ももっと頑張らないと、本当にAIに負けちゃうかもですよね。