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死にいたる病気

2022-10-22 06:49:08 | 日記
タイトルに惹かれて手にはしてみたが、難解すぎてすぐに手元から放り出してしまった。
19世紀デンマークの哲学者セーレン・キルケゴールだ。
「死にいたる病気」とは、絶望のことらしい。
そして人は誰でも、たとえ自覚していなくとも絶望していると彼は言う。
そうだろうか?誰でもとは言い過ぎじゃないのかな。
楽しく面白おかしく生活している人々がいるが、あれは表面を取り繕っているだけなのか。

◆不安のない人などいない
 「医者なら、完全に健康な人間などというものは、おそらく一人もいないと言うであろう。
  同じように、人間というものを本当に知っている人なら、少しも絶望していないという人間などいないと言うだろう。
  その内心に動揺、軋轢、不調和、不安といったものを宿していない人間など一人もいないと言うに違いない。」

 そうかそうか、その程度ならば分かったような気がする。
 たしかに、楽しさの中にも不安を内在しているというならばそうかもしれないな。
 ちょっと暗くなったので、太宰治で口直ししよう。
 「明日もまた同じ日が来るのだろう。幸福は一生来ないのだ。それは分かっている。
  けれども、きっと来る、明日は来ると信じて寝るのがいいでしょう。」
 →寝ればまた新しい一日が来ることは間違いのないことですよね。