世の中の極端な心配事の多くは、杞憂に終わるにもかかわらず、我々はそれに注目しがちだ。
それらは、新聞・テレビ・雑誌・ブログ・ユーチューブなど、あらゆるメディアで注目を集める。
行動経済学の先駆者ダニエル・カーネマンはこう言う。
◆それは人間の防衛本能だ
人類が死に絶えては困るので、進化と共に防衛本能を身に着けてきたということなのだ。
もっとも悲観論のほうが、楽観論よりも知的でもっともらしく聞こえるという面もある。
楽観的だと、物の見方が甘い人間とも見られてしまう。
だから、世界中の人々は、世の中を実際より恐ろしい場所だと考えている。
だが、世界人口の伸び、技術の長期的な進歩、株価の上昇を鑑みれば、悲観論よりも楽観論に目を向けておくべきだろう。
米国の初期地方投資家のダーバスは、電報全盛の時代にその情報で資産を順調に増やしていた。
ところが、後に情報の集積地ニューヨークに住んだことにより、投資戦略の大失敗を続けてしまう。
地方で限られた情報で、自分の判断で投資をしていたら勝てた。
ニューヨークで、多くの情報を得たら、結果的には負け続きだったのだ。
ウォーレン・バフェットも、地方であるオマハに住み続けている。
だから、情報は量ではない。
選んで取り入れるべきなのだ。
そしてその選ぶ基準は、悲観的な情報に重きを置くべきではない。
良い情報を積極的に活用すべきなようだ。
→なるほど、今まではそれでよかったようです。
でも、未来永劫その方策で良いかどうかまではわかりませんよね。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます