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泥棒と悪口

2021-11-21 07:09:17 | 日記
人は話すことには、あまり深くは考えていないようだ。
だから、軽口、悪口、陰口を、割と簡単にしてしまう。
そんな人について、作家の三浦綾子氏が講演でこんなことを。
考えさせられたものだ。

◆泥棒と悪口とどちらが罪深いか
 女史によれば、悪口の方が罪深いそうだ。
 これには意外な感じがする。
 だがたしかに、大事にしていたものや高価なものを取られても、生活を根底から覆されるような被害でない限り、いつかは忘れるものだ。
 少しは傷つくかもしれないが、泥棒に入られて自殺した話はとんと聞いたためしがない。
 だが、人に悪口を言われて死んだ老人の話や少年少女の話は時折聞く。

 うちのおばあさんは食いしん坊で、あんな歳をしていても三杯も食べるのよ、と陰で言った嫁の悪口に憤慨し、
 その後一切の食べ物を拒否して死んだという話があります。
 ある妻は妊娠中に、小姑に夫の独身時代の素行を聞き、さらに現在愛人がいることを知らされた、
 それは幸せいっぱいの兄嫁への嫉妬からだったのですが、その妻は大きなショックを受け、生まれたのは精神薄弱児だったそうです。
 いじめの言葉で死を選んだ少年少女の話はとても多く聞きます。

 恐ろしい話です。
 私たちの何気なく言う悪口は、人を死に追いやり、生まれてくる子を精神薄弱児にする力があるのです。
 泥棒のような単純で一時的な被害ではないのです。
 それなのに、人々はいとも楽し気に人の悪口を言い、また聞いているのです。
 そんな人々は、自分を罪人だとは思ってはいないでしょう。
 罪深いとは考えてもいないのでしょう。
 ネオナンブル、他人がすれば不倫で自分がすればロマンスという言葉がありますが、
 我々は自分の罪がわからないという点で全く同じだと思います。

 →これは、一度立ち止まって良く考えねばならない指摘だと感じました。

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