KO坊の人・まち・ヤマ・道中日記

日々の体験交流の巻です。

第8回柴燈大護摩供・火渡り式

2008-11-15 17:49:54 | Weblog
11月15日土曜日、石橋山開雲寺にて、午前11時から柴燈大護摩供が厳修され、、その後正午から火渡りの荒行が行われました。
『柴燈護摩(さいとうごま)とは、遠く奈良県の世界遺産になった吉野の山中で、聖宝(しょうぼう)理源大師が、行者の修行を妨げる大蛇を退治するのに用いた秘法で、奥深い山中で行われたために、仏具や法具がそろわないため、刀や斧を使って、山中の木を伐り、その薪や柴を用いて護摩の秘法を修しました。不動明王の智慧の火によって、煩悩を焼き尽くし、一切の罪障を消滅させ、現世安穏、諸願成就を祈念する山伏修験道最高の秘法とのこと。』(当日のアナウンス原稿から)
この法要を営んだのは、毎年吉野の大峯山に籠り荒行を成満した山伏で、今日のために参集しました。
わたしも7年間で6回荒行をして、今回8級大先達(平成17年5月取得)から7級主席先達に昇補階位へ推挙されました。
まず、私たち山伏が行列を組んで、JR石橋駅前を出発。
石橋山開雲寺参道に入り、道場入口で先達が、山伏とは何か身につけている装束の意味は何かと問いただす「行者問答」が始まる。
山伏とは、山野に伏して修行する、そのために山伏と言います。
問答を終え、山伏は斧や弓、剣で道場内を清める。
奉行の号令とともに祭壇に点火。
もうもうと白い煙が立ち上ると梵天祈願、閼伽・扇火の作法と続き、願い事が記されている護摩木投入。
私たち山伏は柴燈護摩の秘法を終え、次に火生三昧の荒行へ。
火生三昧とは、「火の中に生きる」不動明王の境地に到達することで、自分自身の中にある迷いや悩みを焼き尽くすもの」
見物の人たちは、お守り札を持ちながら火渡り行をし、自身の無病息災を祈念しました。