毎日が山のこと

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秋の尾瀬笠ヶ岳へ(2015年10月19日)

2021-03-02 12:27:32 | 尾瀬とその周辺

尾瀬の至仏山から南西に伸びる山脈の先に三角形の頂が見える。笠ヶ岳だ。秋の一日鳩待峠からここを往復してみた。

前夜は片品で車中泊し、朝一番のシャトルバスで鳩待峠にあがった。まだ5時30分、峠は暗がりの中。小屋の明かりが心を癒してくれる。

歩き始めて40分。ようやく太陽が尾根から顔をのぞかせた。

1866mの三角点の南をまわりこむあたりで道にも朝の陽ざしが届き始めた。

峠のむこうに日光あたりの山々が見える。

そして南を見れば、めざす笠ヶ岳の姿が。のびやかな尾根に三角錐の箱をのせたようだ。尾根の上にピラミッドを乗せたようにも見える。

尾根は起伏が少なそうなので快適な山旅が期待できる。

鳩待峠に続く尾根を南から北へと乗越し、前方に至仏山のたおやかな姿が見えてきた。

右手を振り返れば、尾瀬ヶ原に朝霧が流れその向こうに燧ケ岳。なかなか幻想的だ。

6時55分、オヤマ沢田代に到着。草紅葉が朝日に輝いている。

7時、至仏山と笠ヶ岳の分岐点に到着。

笠ヶ岳への道に入るとすぐが悪沢岳というピークがある。南アルプスの3000m峰と同じ名前だが、こちらはピークというより尾根の高まりのようなところだ。

分岐点から30分ほど歩くと前方の視界が開けて笠ヶ岳が見えた。手前のピークが小笠だろう。

針葉樹と葉を落としたダケカンバの混交林がきれいだ。

振り返ると至仏山、小至仏山そして右奥に燧ケ岳が並んでいる。こういう景色が見えるポジションはあまりないのではないだろうか。

見下ろすと笹原がきらきらと輝いている。

ようやく笠ヶ岳の笠の裾をまわりこみ、振り返れば山頂への道は岩が印象的な景色だ。でもまずは少し先にある方藤沼へ向かう。

見下ろす奥利根の谷は紅葉の盛りのようだ。

道をそのまま湯の小屋のほうへと少しくだったところに尾根の上としては大きめの沼があった。

沼の周囲は灌木に覆われているので沼の全景が撮れない。

燧ケ岳を水面に写しこんでみようとしたが無理だった。

反対側の岸辺に回り込めれば笠ヶ岳を写し込めるはずだが、道のないところにやたらに踏み込むべきではないのであきらめた。

戻っていよいよ笠ヶ岳に登り始める。南東方向に見えているのは日光白根山と錫ヶ岳らしい。

奥利根の谷にダム湖が見えてきた。奈良俣ダムだろう。

9時53分、笠ヶ岳山頂に到着。快晴、無風なので遠くは少しもやがかかっている。

山頂から北東方向を見ると燧ケ岳とアヤメ平。

そして至仏山をアップで撮ってみた。安物レンズなので周囲が少しケラレ気味だ。

山頂からは遠く新潟の山々も見えている。平ヶ岳、越後駒など越後三山と奥利根の山々。

写真には撮ってみたもののぼんやり霞んで絵にならない。

帰りは来た道を戻るだけ。道がいいのでついついスピードをあげてしまう。もっとゆっくり景色を楽しめばいいのに年寄りの冷や水というものだ。

飛ばしすぎの付けがまわってオヤマ沢田代から鳩待峠への下りに入ると足がつってしまった。

もっとゆっくり楽しめというサインなので、休憩して尾瀬ヶ原や周囲の景色を写真におさめた。

12時55分、鳩待峠到着。

このときは、車中泊して早朝出発したのでほんとうに静かな山を楽しむことができた。

コメント
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