毎日が山のこと

最近の山歩きの記録はもちろん、作ってみた山行プラン、過去の山歩きの記録も順次掲載中です。

初夏の陣馬山(2015年4月29日)

2023-01-28 13:43:00 | 中央線・富士急線周辺の山

少し前に投稿した下記の陣馬山の記事で予告していたので、同じ年のゴールデンウィークに出かけた陣馬山のことを投稿する。

冬の陣馬山から景信山へ(2015年1月12日) - 毎日が山のこと (goo.ne.jp)

2015年4月29日、ゴールデンウィーク初日のこの日、中央線の藤野駅から陣馬山を往復した。

連休初日とあって藤野駅から和田に向かうバスは長蛇の列。

私はバスをつかわず、往復とも歩いて行くことにしていた。8時に駅を出発。

 

まずは、トンネルを抜けて、沢井川の谷筋へとむかう。

 

トンネルをぬけると、道はいったん下りとなって日当たりのいい日野の集落を見下ろしながら歩いて行く。

民家の庭は花盛り。藤棚がしつらえてあった。

 

すんだ沢井川の流れの両側はあふれかえるような新緑。

 

駅から30分ほど歩くと栃谷川の谷との分岐に出た。

今日はこの右手の道を歩いて、栃谷の集落から栃谷尾根に登って陣馬山にむかう。

 

この季節、谷間にたくさんのシャガが咲いていた。

 

8時50分、南斜面に点々と民家が広がる栃谷への登り口に到着。

車道がおり返し気味に坂を上り、何軒もの民家を縫うように折り返してのぼっていく。

 

民家を抜けると斜面がゆるやかになりだして、山畑が広がっていた。

そこにお地蔵さんが、小さな覆いの中に祀られていた。わきには石碑が2基。

 

山畑にはお茶が栽培されていた。標高500m近いので、寒暖の差を利用しておいしいお茶が取れるのでしょう。

 

530mあたりで陣馬山から南にのびる栃谷尾根に到達。

登りは緩やかで道もとてもいい。

 

足元には初夏の花々が次々と顔を出してくれる。まずはチゴユリ。

 

イカリソウ。

 

スミレ。ほかにもたくさん咲いていた。

 

のんびりと歩ける山道を650mあたりまでのぼると少し急なところも出てきたが、道はジグザグに進んでいてこれまた歩きやすい。

 

80mほど登ると背後に展望が開け、谷の斜面は新緑にあふれていた。

この日は青空もみえているが花曇りというような天気なので、遠くの山はぼんやりとかすんでしまっている。

栃谷尾根はとてもいいコースだと思う。また歩いてみたいと思う。

 

陣馬山をめぐる巻道をこえると道はさらにゆるやかになり山頂に到着。10時20分。

休日とあって山頂は大勢の登山者がにぎわっていた。子どもの姿もおおい。

 

まだヤマザクラの花も残っている。隣の権現山もぼんやり霞に溶け込んでいた。

 

山頂の茶屋にはこいのぼりが飾ってあった。もうすぐこどもの日だ。

 

足元には枯草のあいだから色とりどりの草の新芽が姿を見せている。

とにかく山頂は大賑わいなので、短時間休んだだけですぐに帰り支度。

 

帰りは栃谷尾根の西に長々とのびている一の尾尾根をくだった。

 

途中、和田からの道からは小学生のグループがぞろぞろとのぼってきていた。

みんな楽しそう!

 

私は和田にはくだらずに、尾根を最後までたどって落合にでることにしていた。

 

少しうすぐらい杉林と新緑の明るい落葉樹林。

 

尾根の先端に到達。日当たりのいい南向きの斜面なので、400mのあたりまで民家がある。

そんな民家のあいだをぬって落合へとくだった。

 

民家の裏の斜面にはツツジがたくさん植えてあって初夏のにぎわいだ。

 

道端にはスミレ。

 

そしてこちらは満開のフジの花。この季節は新緑とともに山里の人々が植えた花々も楽しむことができる。

 

ふたたびトンネルをこして藤野へ戻る。駅には午後1時7分に到着した。

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コロナ禍の白馬岳、雨になってしまった第2日(2020年8月12日)

2023-01-23 08:01:55 | 北アルプスとその周辺の山

第2日目、朝起きてみれば外は雨が降っていた。

展望と花がメインテーマの計画だけにがっくりだ。

別に低気圧が来ているわけではない。夏の山らしい局地的な悪天候なのだ。

 

朝の5時になっても、テント場には人影もない。

みんなテントの中で待機しているのだろうか。

天気を呪っていても始まらないので、私たちは雨衣を着込んで予定通り出発した。

 

道はゆるやかな登りが続き、道も悪くない。

でも雨に加えて風も結構吹いてきた。

カメラはしまい込んで写真も撮らず、無口にひたすら歩いて小蓮華山2763mの山頂に到着。

朝の7時だ。大池から2時間だ。

計画をまとめているとき小蓮華山があるのになんで大蓮華山がないのだろうと不思議に思った。

なんのことはない、白馬岳が別称大蓮華山と呼ばれていたのだ。

後日、テレビの山番組でこのコースが紹介されていたが、このあたりからの白馬岳の東壁がすばらしかった。生で見たかった。

 

雨は降りやまないので、そのまま先へすすみ、7時44分、三国境に到着。小休止する。

 

三国境は、長野、新潟、富山の三県の境界となっているところ。北にすすめば雪倉岳にいたる。

 

写真を見て花の名前を書こうとしても思い出せない。

あわてて山の花の図鑑を探した。イブキジャコウソウ、そうそう、そうだった。

 

タカネツメクサとともに大群落をつくっていた。

このあたり、ガスってはいても、雨が少し小やみになってくれていたのだ。

 

8時35分、白馬岳山頂に到着。山頂が近づくにつれてふたたび雨脚が強くなってきた。

 

カメラのレンズにも水滴がついて写真は御覧の通り。おれの顔はどこにいってしまったのだぁ=。

 

記念写真だけ撮って、白馬山荘に逃げ込んだ。

別棟になっているレストラン棟だが、広くて立派だ。

コーヒーを頼んで、持参の軽食をおなかに収めながら雨宿り休憩をした。

 

小1時間すると外の雨がやんだ。

まだガスにおおわれたままだが、降っているのとやんでいるのでは大違い。

 

カメラも出して、さあ下山開始。

このあたりは、日本有数の高山植物の宝庫だ。

 

ウルップソウだ。数十年ぶりにおめにかかる。

白馬岳から八方尾根へ(1975年7月19日~20日) - 毎日が山のこと (goo.ne.jp)

このブログにも投稿してある上記の山行以来だから、45年ぶりだ。

 

図鑑には、大雪山と礼文島、本州では白馬岳と八ヶ岳で見られると書いてあるが、残念ながら八ヶ岳では目にしたことがない。

 

濃いガスの中を大雪渓めざして下って行った。

 

頂上山荘をすぎると、花々が咲き乱れるカール地形を下っていく。

 

これは名前を知らなかったが、改めて調べてみたら、ミヤマアケボノソウ。

花の色合いが地味なので見落とされやすいがなかなかユニークな形をしていると思った。

 

天気がよかったらなあ。日差しがあれば、花の色ももっと鮮やかだろうに。

でも雨にぬれた葉の緑も悪くはない。

 

10時10分、岩室の避難小屋に到着。

 

いよいよ大雪渓にさしかかった。

 

この年は雪が少なかったのか、雪渓の雪解けが早く、露岩を歩く部分が多かったし、写真のように雪渓が崩落しているところもたくさんあった。

 

大雪渓の中央部でちょうど12時になったので露岩の上で小休止。

行動食を口にほうりこんだが、また小雨が落ち始めたのでコーヒーなどを入れる雰囲気ではなかった。

 

さすがに大雪渓の中央部は雪渓歩きが楽しめたが、下部になると脇の露岩に逃げなくてはならない。

 

雪渓わきの道を下っていたら、突然落雷のような大きな音が谷間に響き渡った。雪渓の崩落だった。

そのまま雪渓を歩いていたら、こういう崩落に巻き込まれかねないのだ。

 

白馬尻の小屋をすぎて、砂防工事用の林道に入った。大雪渓の世界から、しっとりと雨に濡れた森の世界にはいる。

道沿いにアジサイが点々と咲いていた。

 

雨の日にはお似合いの静かなたたずまいだ。

 

午後2時10分、猿倉の小屋が見えてきた。

大展望と花を楽しもうと計画した山行だったが、2日目は雨にたたられ、期待外れとなってしまった。

 

45年ぶりのウルップソウにめぐりあえたけど、やっぱり小蓮華山からの大展望を見られなかったのは心残りだった。

秋の紅葉のころにでももう一度歩いてみたいものだが、チャンスはあるだろうか。

まあ、いくつまで元気でいられるかにかかっているけど。

 

このあとは、バスを使い、駐車場のマイカーを拾ってから風呂に入り、埼玉へと戻った。

 

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コロナ禍の白馬岳、第1日白馬大池まで(2020年8月11日)

2023-01-20 16:12:14 | 北アルプスとその周辺の山

昔々に登ったきりご無沙汰の白馬岳にもう一度登ってみたい。

どうせ行くのなら、歩いたことのない白馬大池からの尾根道をたどってみたい。

そんな思いでコロナ禍の2020年夏に山行計画をまとめ、実行した。

第1日、栂池高原からロープウェーを利用し、乗鞍岳を越えて白馬大池のほとりに建つ大池山荘に泊まる。

翌日は、大展望とお花畑をたのしみながら小蓮華山をこえて白馬岳へ。その後は大雪渓をくだって戻るというプラン。

猛威をふるう新型コロナの影響で休業する山小屋もあったが、さいわい大池山荘は、人数を制限して営業を続けていた。

 

山仲間のM氏をさそって、早朝出発し、白馬村のバスセンター近くに車を駐車して、バスで栂池高原へとむかった。

ゴンドラとロープウェーを乗り継いで自然園駅へあがる。観光客もおおぜい乗っていた。

 

自然園入り口にたつビジターセンターのところから、いよいよ乗鞍岳への登山道にむかう。

 

夏の木々が生い茂るうっそうとした森の中、いきなりの急騰がはじまった。

中腹にある天狗原の湿原まで標高差300mの急登が続く。

 

道沿いにはいろいろな花が咲いていて目を楽しませてくれる。

この日は雲が多いもののまずまずの好天気だった。

 

白馬村をみおろせるところがあった。手前にスキーコースがたくさんある岩たけ山が見えている。

もう少しあがったら上空の雲の中に入ってしまうかもしれないと思った。

 

ロープウェー駅から天狗原の湿原を往復するのだろうか、小さな子をつれた家族が身軽な格好で登っていた。

 

ロープウェー駅から2時間弱で天狗原に到着した。

上空の雲に夏の光がさえぎられて落ち着いた雰囲気の湿原が広がってた。

 

私の好きなイワショウブがりっぱな花穂を凛とかかげている。

ちょうど12時をまわったので、湿原中央で昼食休憩。

直射日光がないので暑すぎず助かった。

 

湿原の西のはずれで、北にある風吹大池への道を見送り、もう一段上にある乗鞍岳山頂をめざす。

ここからおおよそ250mあがった2456mが山頂だ。

 

火山らしい丸い形の岩がごろごろしていて、そのかたわらにいろんな花々が咲き乱れている。

 

傾斜は登るにつれて増してきた。

 

もう大きな樹木も姿を消して、急斜面にはお花畑が広がっている。

もはや山をおおう雲の中を歩いているので残念ながら下界は見えない。

ひたすら足元の花々を楽しみながら歩き続けた。

 

乗鞍岳の東斜面。かなり大きく残雪が残っている。

登山道も残雪の中を歩くところがあった。

残雪に冷やされた水蒸気がガスとなって流れていた。

 

ようやく乗鞍岳の山頂部についた。

乗鞍岳は山自体が大きな溶岩ドームのようなものなので、山頂部はハイマツにおおわれた広い台地となっている。

 

午後2時20分、山頂に到着。

標識のあるところは通過し、白馬大池が見える台地のへりまでいって休憩した。

 

池のほとりには、今夜お世話になる大池山荘の建物がみえていた。

上空の雲が切れて日差しももれてきた。2500m近くまで登ってきたのでちょうどいい暖かさになった。

 

おおよそ100万年まえごろの時代にさかんに活動していた白馬大池火山の噴出物によってせき止められてできたといわれる白馬大池。

小屋の周囲は、大池とゆるやかな斜面が広がっていて、気持ちのいいところだ。

 

乗鞍岳をくだり、池の北側にある2469mの山のヘリを小屋へと歩く。

この山がせきとめて大池をつくったのだろうなどと想像した。

 

小屋にはいって荷物を整理し、ふたたび外に出て周囲を散策した。

 

少し風が強くなって花の穂をゆらしている。

でも寒くはない。池のほとりや花が咲き乱れる斜面をぶらついた。

 

チングルマの穂も風になびいていた。

小屋のそばのベンチに腰を下ろし、小屋で買った缶ビールを飲みながら、山の空気をゆっくりと味わった。

 

通常ならこのスペースに4人入るはずのところ、コロナによる制限のおかげ?で相棒とふたりで占拠できた。

ただし、シーツと枕カバーは持参だ。私は古シーツとタオルを用意してきた。

 

夕食の時間のころから周囲には雷雲がわきあがってきたが、さいわい白馬大池には接近しなかった。

食後もふたたび外に出て夏の山の夕暮れを楽しんだ。

最後にすぐに忘れてしまので、花の名前を思い出すために、この日写真に撮った花を記録しておく。

シロニガナ、イワショウブ、オタカラコウ、イワイチョウ、モミジカラマツ、ミヤマダイコンソウ、コイワカガミ、ツチガネミンジン、チングルマ(穂)、ヤマハハコ、ミヤマアキノキリンソウ、ウサギギク、ミツガシワ

バイケイソウもあったが、花はつけていなかった。小屋のそばにはアヤメかカキツバタかわからないが咲いていた。

明日は、快適なコースを小蓮華岳をこえて白馬岳へとむかう(続く)

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鳳凰三山の前衛、千頭星山(2020年7月15日)

2023-01-13 10:54:35 | 南アルプスとその周辺

かなり前に投稿してあったものを手を加えて再投稿します。

新緑が美しいころはどうしても天気がよくない。でも、そんな山も楽しもうと千頭星山に出かけた。

天気予報をチェックすると鳳凰三山付近は運が良ければ日差しももれそうだった。

 

甘利山の駐車場に車をとめて往復するつもりだったのだが、道路工事があってなんと通行止。

仕方がないので予定より400mも下の椹池のほとりから7時15分スタートする。

 

急な変更だが、車道をたどるのでは面白くないので、甘利山から南東に伸びる尾根に向い、そこから尾根伝いに登る。尾根に出るまではゆるやかで歩きやすいいい道だ。

尾根にたどりついて北西へと向きを変え、南甘利山へ。そこから甘利山へ向かうことにする。

 

雨上がりの道を歩いていると大きな足跡があった。大きさと形からツキノワグマに違いないと思う。

今朝方通ったばかりなのだろう。いやに生々しい。

クマさんに聞こえるよう時々ホウホウなどと声を出しながら歩いた。鉢合わせだけは避けたいものだ。

 

甘利山の頂上が近づき、視界が開けて歩きやすくなったが、笹と潅木が雨を含んでいるので、スパッツをつけていても太もものあたりが濡れてしまう。

 

8時45分、ようやく甘利山の山頂だ。ガスがかかっていなければ甲府盆地や鳳凰三山などが眺められたはずだ。

6月ころならレンゲツツジが咲いて大勢の人が来るらしいが花の終わった今は静かなもの。

 

少し休んでいるとガスが切れ始め、千頭星山に続く稜線の一部が姿を見せ始めた。

 

10分ほど休んで千頭星山へと歩き始めた。

少しづつ薄れ始めたとはいえ、遠くの木々は霞んで幻想的ではある。

 

途中から甘利山を振り返るとうっすらとその輪郭が現れ始めていた。

 

雨にゆるんだ道にカモシカらしいの足跡もあった。やや小ぶりなので子どもか、あるいはニホンジカかもしれない。

 

次第に遠くまで視界が開けてきたが、それでもサルオガセの森は深山の趣だ。

 

 

甘利山から奥甘利山とつづく尾根を進み、道は千頭星山と御所山を結ぶ稜線へと登っていく。

 

10時20分過ぎに御所山から青木鉱泉へ続く道との分岐点についた。ここから左へ広々とした稜線をたどる。

カラマツの林になったり、木々に囲まれた笹原になったり。

 

標高が上がったせいだろうか、ふたたびガスが濃くなってきた。

ゆったりと広がる尾根をまぼろしのようにガスの中へと溶け込んでいく。

 

ふと足もとをみると緑がかった糞があった。これはネットで調べても典型的なクマの糞だ。

これも今朝のうちにひねりだされた落し物らしい。

またまたホウホウと声をあげてクマさんに注意をうながす。

 

ガスの濃い森がなんとなく不気味に感じてしまう。

 

11時過ぎに山頂に到着した。カラマツの静かな森の中に標識と三角点があった。

少し奥へと歩くと薬師岳を展望できるポイントがあるらしいのだが、そこまで行っても展望は望めそうもないので途中まで歩いて引き返した。

三角点に戻って昼食にし、11時35分に帰途についた。帰りは同じコースをもどるだけだ。

 

途中で背後から鋭い声が聞こえた。シカにしては大きくてはっきりしている。

振り返るとカラマツの幹を黒い影がおりてくる。サルだった。数頭が次々と木をおりて笹の中に姿を消した。

 

甘利山への尾根までおりると再び遠望が開けてきた。韮崎らしい街も見えている。

そして甘利山にもどって振り返ると山のガスがすっかりとれて千頭星山が全貌を見せてくれていた。

 

午後1時半近くに甘利山の駐車場へと下ってきた。ここまで誰ともあわない静かな山だった。

車がここまで上がれていればここでおしまいだが、今回はさらに椹池まで下らなくてはならない。

私の手元の2万5千分の1の地形図は、この駐車場付近は範囲外だったので気がつかなかったが、ここから椹池にくだる登山道がある。

しかし私はろくに調べもせずに車道を歩き始めてしまった。

そして大きく迂回をした地点で登山道に遭遇し、その後は登山道を下ることができた。

午後2時10分過ぎに椹池に到着した。この間の山道もなかなか雰囲気のある道だった。

でも往復で予定より3時間あまり余計に歩いたので疲れてしまった。

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軽めの足慣らし、越生の大高取山へ(2023年1月11日)

2023-01-13 10:06:54 | 奥武蔵・秩父の山

今年これから忙しくなる。時間が取れた時には迷わず山に行くようにしようと思う。

今日は、朝の雑事を終えてから越生の大高取山に出かけた。

さいたま市からは1時間15分ほどで着くので、高尾山についで便利な山だ。

越生駅の西口が少しきれいになっていた。

 

酒まんじゅうを買おうとこの店によってみたけど、去年の11月から製造を取りやめていた。

飴ならともかく、日持ちのしない酒饅頭ではロスが多くて利益がでないのだろう。

 

法恩寺という立派な構えの寺の前を通り、大高取山の登山口へとむかう。

 

山へとむかう広い道には、越生の商工会館や絹会館の建物、生絹稲荷などかつて盛んだったあろう生糸産業の痕跡がみられる。

 

ここが登山口。駅からあるいてすぐなのがうれしい。

 

振り返ると越生の町が見下ろせる。舗装の道は、奥にある別の寺や世界無名戦士の墓のある公園へと続いている。

 

おっと、いきなり階段だ。

でも少しだけで、あとは歩きやすい道が続いている。

 

途中の道わきに若松が植えられていた。

しめ縄がめぐらされているので、正月の神事のあとなのだろうか。

まさかさしてあるだけ?

 

最初の小ピーク、高取山。

神社がある。ここまで駅から15分。

 

最近になって神社の前の木が切られたようで、町がよく見下ろせた。

登り始めてすぐに展望が得られるのはありがたい。

 

その後も道は歩きやすくてよく整備されている。

ここなら、先週、日の出山に行ったグループでも問題なく歩けそうだ。

いやいや、こちらのほうがずっと楽なはずだ。なにせ最高地点が376mだから。

 

白岩と呼ばれる石灰岩。かつてはここから神社の石垣につかう石を切り出したらしい。

 

のみ跡のように見えるけど、こんなに曲がるはずないだろう。

雨による浸食が始まっているのかな。

 

そのすぐ上のピークには、ころがっている木に「根っ子山」の小さな札が打ち付けられていた。

 

途中で、無名戦士の墓の公園からの道やツツジで有名な五大堂からの道があわさってきた。

さらにその奥で、幕岩展望台への道がわかれた。

最近は、杉やヒノキの林でも下枝が落とされ日差しが差し込んできて明るい。

一時期は手入れが放棄されて、薄暗くて不気味なほどだったけど。いいことだ。

 

少し広場のようなところに出た。もうここまでくれば山頂は目の前。

歩き始めはヒノキ林だったけど、上のほうはスギ林だ。

 

駅から1時間で山頂到着。

ここはやはり軽い足慣らしのコースだ。

仲間をつれてくると「バカにしないでよ」と言われるかも。

でも遅い時間に出かけても山を歩けるのだか便利な山なのだ。

 

先週に続いて今日もサッポロ一番塩ラーメンをいただく。

今回は、野菜などの具材は持ってこなかった。

切り開きの奥に広がる関東平野。遠くに筑波山が見えていた。

 

平日だけど、次々に登山者があがってくる。

食事をおえたらさっさと出発。

帰りは桂木観音に寄って行く。まだ梅には時期が早すぎるけど。

 

桂木観音にむかう尾根には小さなピークが2つある。

そのうちの一つに山名標識が新設されていた。

「桂木山」。なるほど。

 

桂木観音に到着。

 

日差しをたっぷりとあびて暖かい。帽子をとると汗でわずかしかない髪の毛がべったり。

 

何度も来ているが、見晴らしがよくて気持ちのよいところだ。

 

観音の入り口にあるベンチは、3つともふさがっていたので、鐘つき堂のわきの切り株に腰をおろして小休止。

コーヒーを沸かすのも面倒なので、お菓子をいくつか口に放り込んだだけ。

 

近くにあったユズを写真に。

 

毛呂山町にある大きな病院を背景にユズを撮って見た。

ここは、ユズの生産が盛んな土地だ。

日本最古のユズの里と自称しているようだ。

 

みなさんが休憩している駐車場のベンチのわきからも一枚。

 

道路わきの農家の入り口にはゆずが置いてあった。

小さなものなら5~6個、大きめのもので3個入って100円。

私は、4個入りを選んだ。

 

この付近は、山の斜面を利用してユズを栽培している。

道路沿いの木で作業していたが、収穫ではなくて枝打ちをしているらしかった。

 

舗装の道から再び山道に入って、虚空蔵尊に下る道とオーパークおごせに下る道との分岐にでた。

虚空蔵尊にくだって梅林のひろがる畑の道を越生駅に戻るのもいいのだが、まだ梅には早いのでオーパークおごせへの道をくだる。

 

施設の建物の入り口にある駐車場に出た。ここからは越生線の武州唐沢駅にむかう。

 

ほとんどの梅がつぼみも目立たないほどなのに、途中で紅梅が咲いていた。

日当たりのいい場所なので早々と開花したようだ。

 

白梅も咲き始めている木があった。木にもせっかちやのんびりやの違いがあるんだね。

 

県道飯能寄居線にでる手前にはなをいっぱいにつけたロウバイが。

満開で、あたりには濃密ないい香りがただよっていた。

 

気の早い梅は咲いていたが、見ごろはやはり2月中旬過ぎ。

山のふもとなのでそんなに早くはない。

さて、これから帰って家には3時前につきそうだ。

ここは近くて足慣らしにいいので、これからも繰り返し通うようにしたい。

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