西高東低の冬型が強まって冷たい風が身に染みる。
これは10年前の雪遊びの記録。今年は出かけられそうもないのでタイヤ交換もしていない。
2014年の2月、妻を伴って戸隠の樅木山荘に泊まってスノーシューをした。
1日目は宿の近くの越水ヶ原や戸隠神社参道付近を歩いて、2日目に黒姫山の南山麓にある古池をめざして歩いてみた。
妻は宿で用意してくれたスノーシューを借りた。越水ガ原から車で移動し、戸隠牧場の北のはずれ、鳥居川を渡る大橋のたもとの駐車スペースに車を留めた。
そこから少し歩いた古池の入り口から歩き始めた。上の写真は戸隠山の姿。曇っているし、雪も落ちて黒々としてる。
静かな雪の疎林の中へと踏み込んでいく。
目標は北にそびえる黒姫山。そのふもと近くまで歩く。
道にはトレースができていたが、この日はだれにも会わない。
積もった雪が美しいグラデーションを見せ、風もなくて本当に静かだ。
まずは、古池までの途中にある小さな種池に行ってみた。
結氷して一面の雪の原になっていた。たぶん上に乗っても大丈夫なのだが、妻が怖がるのでやめておいた。
林の囲まれた丸い種池の雪原。周囲の樹林は雪を落として黒々と静まっている。
種池からは道に戻らずに池のほとりをショートカットし古池に向かった。
写真は古池の農業用水管理用建物のよう。
古びた石造りの基礎にトタンの建物。なかなか風情がある。
池からの排水口の石積みに白い綿帽子。
丸い古池はかなり大きいので傍からでは全景が写真に入らない。その奥は黒姫山。
ここでは少しだけ池の中に踏み込んでみた。
でも妻が心配するのですぐにやめにして池の北側、黒姫山の山すそまで行って食事休憩にした。
少し高い所まであがって景色を眺めてみたかったが、雪が深すぎるのであきらめた。
そろそろ戻ろうとするころ、それまで曇っていた空が晴れてきて周囲の山々が白銀のかがやきを放ち始めた。
雪の印象は日が当たっているかどうかで本当に変わるものだ。
写真は古池の西、高妻山につながる五地蔵山から東に伸びた尾根のはずれあたり。
帰りの途中で撮ったこのの写真の奥に見える白い山は高妻山、その左手前が五地蔵山だと思われる。
帰りは古池から鳥居川へと流れる川の反対側を歩いた。トレースを参考に、地図で確認しながら適当にコースを選んでいった。
古池から流れ出し、鳥居川へとつづく流れ。
黒姫山をバックに駐車場へともどる。
戸隠高原を囲む山々が良く見えるので安心して気持ちよく歩けた。
すっかり真っ青となった空の下に戸隠の雪の岩壁。晴れるとまるで印象が変わる。
最後に、歩いたコースを地図で紹介しておく。
特に危険はないコースだが、曇って周囲の山が見えないと広すぎて方角を間違える可能性がる。地図読みの力とコンパスなどは必携。
戸隠では、越水が原から歩いていけるコースとして、戸隠神社奥社への往復がある。このコースは道路から随神門までは一直線で道もはっきりしている。ときどき道をそれて新雪を楽しんでもちゃんと戻れる。随神門から奥社までは両側は杉の並木なので間違えようがない。
もう一つのポイントは鏡池。ここへは随神門から左に折れて1.3kmほど歩いたところにある山に囲まれた静かな池。もちろんこの時期は結氷して真っ白だ。数年後に子どもたちと歩いてみたが、池にたどり着く前に時間切れになった。
鹿島槍ヶ岳や八ヶ岳に行きましたが
ワカンの年代です。