毎日が山のこと

最近の山歩きの記録はもちろん、作ってみた山行プラン、過去の山歩きの記録も順次掲載中です。

鳳凰三山縦走2日目(2015年8月14日)

2024-09-02 14:40:30 | 南アルプスとその周辺

鳳凰三山・夜叉神峠から広河原へ 1日目(2015年8月13日)の続きです。

 

2日目、5時前にご来光を見に小屋を出た。

下界は雲海でおおわれ、上空には点々と雲が浮かんでいる。

 

まず上空の雲が赤く焼けてきた。

 

目の前に流れてきた雲も赤く染まる。

 

太陽が昇り、雲海がうすくピンクに染まってきた。

今日も、北岳の稜線は雲に隠れていた。

 

5時20分、薬師岳小屋を出発。

最高峰の観音岳、オベリスクのある地蔵岳と歩き、その後高嶺を越えて白鳳峠から広河原へとくだる予定だ。

 

薬師岳付近は白砂の斜面が大きく広がっている。すばらしい景色だ。

背景となる南アルプスの稜線が見えてほしい。

 

最高峰の観音岳へとむかう。上空は青空も広がってきた。

妻にとってもこの風景はとても印象的で、深く心に刻まれたようだった。

 

ホウオウシャジン。イワシャジンの変種で、名前からしてここの固有種なのかもしれない。

 

6時40分、最高峰観音岳に到着。2840mだ。

長い道のりを歩いてたどりついた最高点だが、残念ながらこの付近の様子をあまり記憶していない。

 

山頂付近の岩陰に六地蔵の石のレリーフが置いてあった。

ここから地蔵岳のあいだの鞍部まで200mほど下る。

 

途中にあった木のオブジェ。一本の枝には葉が茂っていたのでまだ生きているらしい。

 

その近くにいった岩は、なにかの顔を思わせた。

大目玉に大きな鼻。口を尖らせ気味に少し開いている。

 

オベリスクが近づいてきた。その前に赤抜沢ノ頭をこさなければならない。

 

赤抜沢ノ頭をこえてオベリスクの下の賽の河原に到着した。

9時30分を少しまわっていた。

 

オベリスクには登れないが、これで無事鳳凰三山縦走をはたしたのだ。

 

赤抜沢ノ頭に戻り、さらに北へと尾根をたどって白鳳峠をめざす。

その前に高嶺2779mを越さねばならない。そこは地蔵岳よりも高いところだ。

 

ミネウスユキソウらしい。白いガクが思ったより丸く幅広い。

 

途中の鞍部も花崗岩の白い岩と白砂だった。

 

雲の間から北岳の大樺沢が見えていた。残雪の奥のコルが八本歯だ。

でも肝心の北岳の頭は姿を見せてくれない。

 

最後のピーク高嶺に到着。賽の河原を出てから2時間近くかかってしまった。

少々疲れが出てきたようだ。

でも妻も気持ちよさそうに景色をながめていた。

 

白鳳峠への下り道。よく整備されて歩きやすかったが、この途中から妻が「足が痛い」といいだした。

 

足の付け根あたりが傷んでいるらしく、歩みが次第に遅くなってきた。

白鳳峠まで高嶺から1時間近くかかってしまった。

それでもコースタイムで40分だから、このペースで下れれば問題はない。

峠にあったベンチで足をマッサージしてやった。

 

痛みは治まらないが、歩いてもらうしか方法はない。

白鳳峠から野呂川の谷へと急斜面を下っていくのだが、谷の底に近づくにつれて急になっていくコースだ。

 

私がすぐ後ろについて気を付けながら声をかけて下っていく。

休み休みの超スローペースだ。

 

なんとか野呂川の谷底、野呂川林道に到着。

しかし、そこまでになんとコースタイムの倍以上かかってしまった。

妻は、林道に出てほっとしたようすで、少しびっこを引きながら広河原へと歩いていた。

広河原からの最終バスには間に合わなかった。

ほかにもバスに遅れた人が何人もいて芦安からタクシーを呼んでいた。

だいぶ遅くなってしまったが、なんとか無事に夜叉神峠の駐車場に戻ることができた。

良くも悪くも妻にとっては思い出深い山行となった。

この秋にふたたびここを訪れたいと思っている。

 

 

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鳳凰三山・夜叉神峠から広河原へ 1日目(2015年8月13日)

2024-08-30 09:10:07 | 南アルプスとその周辺

鳳凰三山を縦走したのはもう9年も前のことになる。

今年先立ってしまった妻とその友達と私の3人だった。

前の晩に夜叉神峠下の駐車場で車中泊し、縦走して広河原に下り、バスで夜叉神に戻る計画だ。

 

5時前には起きだし、支度をして5時半には峠へと登り始めた。

妻のペースにあわせるために先頭を歩いてもらう。

天気はよくなくて、途中から雨が落ち始めた。

 

雨に降られながら夜叉神峠に到着し、仕方がないので小屋に入って朝食をかねた休憩をとった。

休憩中に雨は上がったが、あたりには靄がただよい、木の枝先から雨のしずくがぽたぽたと落ちていた。

 

そんな中、小屋を出発し杖立峠へむかう。

雨上がりだし、体からも水蒸気が立ち上るのでカメラのレンズが曇ってしまう。

しばらくすると稜線越しに朝日が差し込みだした。天気は回復の方向らしい。

 

杖立峠への道はずっと樹林の中だ。少し高度があがったからかカンバ類が増えてきた。

 

大崖頭山への登りが一段落して傾斜がゆるんでくるともうすぐ杖立峠だ。

木々が少しまばらになって見通しもよくなった。

でもあいかわらず雲がまとわりついている。

 

峠付近から雲間に北岳の一部がのぞいていた。

この日はずっとこんな具合で、南アルプスの主稜線は拝めなかった。

 

オヤマノリンドウ。ほかにもオトギリソウやホタルブクロを見かけた。

 

辻山の山頂近くの苺平へむかっての長い登りを進む。

長いけれど道はゆるやかなので息をあげないようにゆっくりと進んだ。

10:55苺平到着。ようやく長い登りが終わり、南御室小屋ももう近い。

 

雨上がりのせいか倒木や苔のあいだからキノコが顔をだしている。

 

11:38 辻山と薬師岳のあいだの鞍部にある南御室小屋前に到着した。

ここで昼食休憩にした。

 

小屋の周辺は切り開かれて日当たりがいい。そこはお花畑になっていた。

 

小屋についたころから雲が切れ、頭上には青空が広がりだした。

濡れてしまっていた雨衣を干して乾かしながら、ほとんど1時間近く休憩していた。

 

南御室小屋を出発すると道はしばらく急な登りとなった。

まだ樹林帯の中ながら花崗岩らしい岩が姿をあらわした。

 

小屋を出発して1時間20分ほどで花崗岩とそれが風化した白砂におおわれた砂払に到着した。

ここからが鳳凰三山らしい景観が続く縦走の核心部だ。

 

今朝がたまでの雨せいだろうか、砂は少し湿り気を帯びていて海岸の砂を歩いているようだ。

 

花崗岩の岩陰に南アルプスの名花、タカネビランジを見つけた。

この花を生で見たのはこの時が初めてだったと思う。白っぽい岩と砂の中、薄ピンクの花びらが可憐だ。

 

砂払の岩の間を抜けていくと薬師岳の岩峰が見えてきた。左奥は三山の最高峰観音岳のようだ。

 

見下ろした樹林の中に薬師岳小屋の屋根がみえる。今夜はこの小屋にお世話になる。

そういえば、小屋に予約を入れるため電話したら、北アルプスの薬師岳の小屋につながってしまった。

最初気が付かず話をしていたが、登山口を聞かれて間違いが発覚した。

あちらは薬師岳山荘だ。

 

北岳の方向は相変わらず雲の中だ。白根三山の雄大な眺めを見たかった。

 

14:25 無事に薬師岳小屋に到着。

 

木造平屋建てのこじんまりした小屋だ。

 

夕食までのあいだ小屋の前のベンチでビールを飲んだり、樹林を抜けて展望のいいところを散策したりした。

岩場に咲いていたトウヤクリンドウ。

 

5時からお待ちかねの夕食。ご飯にみそ汁。メインはおでんだった。

それほど大きな小屋ではないし食事も昔ながらの山小屋メニューだ。

この日は、雲が多くて展望が得られなかった。

明日こそはと、南アルプス主稜線の展望を期待しながら寝床にはいった。

 

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鳳凰三山の前衛、千頭星山(2020年7月15日)

2023-01-13 10:54:35 | 南アルプスとその周辺

かなり前に投稿してあったものを手を加えて再投稿します。

新緑が美しいころはどうしても天気がよくない。でも、そんな山も楽しもうと千頭星山に出かけた。

天気予報をチェックすると鳳凰三山付近は運が良ければ日差しももれそうだった。

 

甘利山の駐車場に車をとめて往復するつもりだったのだが、道路工事があってなんと通行止。

仕方がないので予定より400mも下の椹池のほとりから7時15分スタートする。

 

急な変更だが、車道をたどるのでは面白くないので、甘利山から南東に伸びる尾根に向い、そこから尾根伝いに登る。尾根に出るまではゆるやかで歩きやすいいい道だ。

尾根にたどりついて北西へと向きを変え、南甘利山へ。そこから甘利山へ向かうことにする。

 

雨上がりの道を歩いていると大きな足跡があった。大きさと形からツキノワグマに違いないと思う。

今朝方通ったばかりなのだろう。いやに生々しい。

クマさんに聞こえるよう時々ホウホウなどと声を出しながら歩いた。鉢合わせだけは避けたいものだ。

 

甘利山の頂上が近づき、視界が開けて歩きやすくなったが、笹と潅木が雨を含んでいるので、スパッツをつけていても太もものあたりが濡れてしまう。

 

8時45分、ようやく甘利山の山頂だ。ガスがかかっていなければ甲府盆地や鳳凰三山などが眺められたはずだ。

6月ころならレンゲツツジが咲いて大勢の人が来るらしいが花の終わった今は静かなもの。

 

少し休んでいるとガスが切れ始め、千頭星山に続く稜線の一部が姿を見せ始めた。

 

10分ほど休んで千頭星山へと歩き始めた。

少しづつ薄れ始めたとはいえ、遠くの木々は霞んで幻想的ではある。

 

途中から甘利山を振り返るとうっすらとその輪郭が現れ始めていた。

 

雨にゆるんだ道にカモシカらしいの足跡もあった。やや小ぶりなので子どもか、あるいはニホンジカかもしれない。

 

次第に遠くまで視界が開けてきたが、それでもサルオガセの森は深山の趣だ。

 

 

甘利山から奥甘利山とつづく尾根を進み、道は千頭星山と御所山を結ぶ稜線へと登っていく。

 

10時20分過ぎに御所山から青木鉱泉へ続く道との分岐点についた。ここから左へ広々とした稜線をたどる。

カラマツの林になったり、木々に囲まれた笹原になったり。

 

標高が上がったせいだろうか、ふたたびガスが濃くなってきた。

ゆったりと広がる尾根をまぼろしのようにガスの中へと溶け込んでいく。

 

ふと足もとをみると緑がかった糞があった。これはネットで調べても典型的なクマの糞だ。

これも今朝のうちにひねりだされた落し物らしい。

またまたホウホウと声をあげてクマさんに注意をうながす。

 

ガスの濃い森がなんとなく不気味に感じてしまう。

 

11時過ぎに山頂に到着した。カラマツの静かな森の中に標識と三角点があった。

少し奥へと歩くと薬師岳を展望できるポイントがあるらしいのだが、そこまで行っても展望は望めそうもないので途中まで歩いて引き返した。

三角点に戻って昼食にし、11時35分に帰途についた。帰りは同じコースをもどるだけだ。

 

途中で背後から鋭い声が聞こえた。シカにしては大きくてはっきりしている。

振り返るとカラマツの幹を黒い影がおりてくる。サルだった。数頭が次々と木をおりて笹の中に姿を消した。

 

甘利山への尾根までおりると再び遠望が開けてきた。韮崎らしい街も見えている。

そして甘利山にもどって振り返ると山のガスがすっかりとれて千頭星山が全貌を見せてくれていた。

 

午後1時半近くに甘利山の駐車場へと下ってきた。ここまで誰ともあわない静かな山だった。

車がここまで上がれていればここでおしまいだが、今回はさらに椹池まで下らなくてはならない。

私の手元の2万5千分の1の地形図は、この駐車場付近は範囲外だったので気がつかなかったが、ここから椹池にくだる登山道がある。

しかし私はろくに調べもせずに車道を歩き始めてしまった。

そして大きく迂回をした地点で登山道に遭遇し、その後は登山道を下ることができた。

午後2時10分過ぎに椹池に到着した。この間の山道もなかなか雰囲気のある道だった。

でも往復で予定より3時間あまり余計に歩いたので疲れてしまった。

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山梨の日向山へ(2022年11月9日)

2022-11-13 16:07:07 | 南アルプスとその周辺

山頂の白砂で有名な山梨の日向山に行ってきた。

一度、土曜日に行こうとして渋滞にはまり断念したところ。

メンバーの飼っている老犬の散歩を終えてからなので、6時半と遅めの出発だ。

途中、談合坂で休憩して、尾白渓谷の駐車場に無事到着。10時に歩き始めた。

まずは竹宇駒ケ岳神社へ。

すでにこのあたりから花崗岩の丸っこい岩がある。

いやこの岩があるところに神社を祀ったということか。

もう一段上の林道にある矢立石の駐車場まで結構急な登り。

大部分は歩きやすいのだが、一部に手を使いたくなるようなところも。

でも、紅葉はまだまだ見ごろが続いていた。

炭焼きの石積みがあった。ここのほかにもあと2か所あった。

きもちのよい紅葉した落葉樹の森の道。

林道に出て駐車スペースのある地点まで舗装の道を歩く。途中で鳳凰山が見えた。地蔵岳のオベリスクらしい。

矢立石の駐車スペースにでた。神社にも立ち寄ったので1時間かかった。

ここまで車でくれば、ずいぶん楽のはずだ。

出発が遅かったのだから、ここまでくればよかったのかもしれない。

ここからあとも登山道は紅葉の森の中。

こんな黄色いカエデもあった。

やがて道がゆるやかになって、カラマツと笹になった。すっきりと伸びた幹と黄葉。気持ちがいい。

青空にカラマツが映える。

こんな風に少し下り気味の道になったあと右奥へとひと登りしたところが三角点。

有名な花崗岩の白砂の雁ヶ原はもう少し奥にあった。

白砂ビーチに出ると正面に八ヶ岳がドーンと見渡せる。

午後1時をまわってしまったが、まだ何組かの登山者がのんびり休んでいた。

黒く見えている稜線のピークは右から三つ頭、権現岳、編笠山。編笠山の左に飛び出しているのはたぶん阿弥陀岳。

主峰赤岳は権現岳にかさなってちらっと見えているようだ。

白砂とカラマツの黄葉。白砂に腰をおろしていても少しも寒くない。

でも砂に腰を下ろして足を投げ出していると、内転筋がつりそうになってくる。

途中から立ち上がってコーヒーを淹れ、その後少しあちこち歩いて写真を撮影した。

白砂のもとである花崗岩の岩たち。

その向こうに八ヶ岳。

こちらは甲斐駒ヶ岳のシルエット。

サントリーの白州工場の建物が見えた。

2時に下山を開始。三角点には帰りに立ち寄った。

午後の日が少し傾いてきて、紅葉がより美しさを増したように感じる。

3時40分、矢立石の林道に出た。われわれといっしょに下山した人は、すべてここまで車であがった人たちだった。

やはりここまで車で上がっておけば、山頂でかなりゆっくり過ごせたはずだ。

登りはきつく感じた道もくだりは歩きやすくてかなりペースを上げることができた。

4時20分、なんとか暗くなる前に駐車場に到着。

森が明るいので、この時間になっても心配なく歩くことができた。

山頂の白砂ビーチももちろんだが、途中の森も明るくてとても感じのよい山だった。

今度来るときには、矢立石まであがってゆっくりと過ごしてみたい。

 

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若い人と甲斐駒ヶ岳へ(2016年8月14日・15日)

2022-10-05 13:25:41 | 南アルプスとその周辺

前回投稿した荒川三山から帰宅して中三日おいた8月14日、今度は甲斐駒ヶ岳に出かけた。

このとき同行したのは、結婚ほやほやの人で、彼女から一人ではだめといわれてしまい、私に同行をたのんできたのだ。

その彼と山に行くのは初めて。相談の上、甲斐駒ヶ岳に行くことにした。

初日は北沢峠から仙水小屋まで。

バスで登ってきた林道を少し戻る。

河原に色とりどりのテントの群れ。

仙水谷入り口にたつ長衛小屋はなかなか立派なつくりだ。

30分ほど沢沿いの山道を登ると仙水小屋に到着。こちらはなんとプレハブだった。この落差の大きさ!

沢の水が引かれていて流しっぱなし。

天気が良かったので夕食は外で。これはこれで楽しくなかなかいいもの。

建物がプレハブのかわり、食事は豪華に塗り膳仕立てで馬刺し付き。

翌日は朝の3時に点灯。3時半には朝食が出た。小屋の人も大変だね。

4時すぎには出発。まだ外は暗い。ヘッドランプをつけて仙水峠をめざす。

仙水峠から東をながめながら日の出を待つ。下は雲海、上は高層雲。その間の細長い空が明るくなってきた。

こちらは西をふりかえったもの。仙丈ケ岳の一角に日があたりだした。

すぐ目の前には摩利支天が黒々とそびえたっていた。

日が昇り、上空の雲が一瞬赤く染まった。

峠で20分ほど日の出を眺めてから、いよいよ駒津峰にむかって樹林帯を登り始める。

振り返ると仙水峠をはさんで向かい側に栗沢山がせまる。

少しづつ高度があがるにつれて視界が広がり、栗沢山の肩から北岳が姿をあらわした。

駒津峰に近づくと岩が多くなってきた。もう少しだ。

6時50分、駒津峰に到着、小休止。仙水峠から500mほど登っただろう。

尾根を伝っていよいよ甲斐駒ヶ岳へ向かう。花崗岩の大きな岩がめだってきた。

尾根の途中にある六方石。巨大な菱形の花崗岩だ、

このあたりから登山道は直登ルートと右へ摩利支天の近くを迂回していくルートに分かれる。

私たちは摩利支天ルートで登った。

振り返ると歩いてきた尾根の上に大きな六方石。

もはや山体そのものが大きな花崗岩でできていることを思い知らされる。

北岳のするどいピークとその後ろに間ノ岳。

摩利支天にも寄ってみることにした。

岩の上にはたくさんの仏像や鉄の剣などが。

緻密な石に摩利支天の浮彫がしてあった。でもこんなに大きくて重たいもの担いであがってきたのだろうか。

摩利支天の上から鳳凰山の地蔵岳と観音岳。地蔵のオベリスクも見えている。

摩利支天から戻り、ふたたび山頂をめざす。

甲斐駒ヶ岳の象徴ともいえる白い真砂と花崗岩。山頂まであとひと登りだ。

午前9時30分、山頂に到着。立派な石の祠が祀ってあった。

たくさんの登山者がおもいおもいに岩に腰をおろして休憩している。

山頂で記念撮影。この日は下界は雲海だったが、上空は青空ものぞいていた。

気持ちの良い登山ができた。

下りは直登ルートを使い沢峠に戻った。

同行した彼は、その後仕事が忙しくていっしょに山に行くことはなかった。これからもないだろうなぁ。

 

 

 

 

 

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