今年は「山の日」から始まる3連休からお盆休みが始まる。
高速道路は大渋滞、新幹線も満席が予想される。
加えて、13日からは台風が本州に上陸しそうだ。
天気を見るとやはり11日の「山の日」が最適らしい。
あれこれ調べているうちに、上越新幹線の「たにがわ」越後湯沢行きがすいていることに気が付いた。
これを利用して天神平から谷川岳を往復することにした。
朝の大宮駅。「たにがわ」の前にでる「とき」は、自由席に乗り切れない客が指定席車両へと走ってきて乗り込む騒ぎ。
でも「たにがわ」は大丈夫だった。
上毛高原から谷川岳ロープウェー駅までのバスは2両仕立てでどちらも満席。
ロープウェーの切符売り場も長蛇の列。でもゴンドラは次々出発するので無事天神平に到着。
でもそれほど涼しくないぞ。
天神平では家族連れの避暑客などが遊んでいる。
リフトに乗って天神峠まで登る人もある。うちでも子どもをつれて遊びに来たっけ。
天神平は花盛り。
まずは白毛門をバックに記念撮影。9時30分、登山道にむかって天神尾根を谷川岳山頂をめざす。
熊穴沢避難小屋までは、木道や木の階段が多い割とゆるやかな道が続くし、樹林の中なので暑くない。
途中、沢の向かいの白毛門が木々の間から姿を見せる。
谷川岳は先ほどまで山頂部が雲に隠されていたが、今は雲が切れて西黒尾根の急な稜線がトマの耳へと突き上げているのもよく見えた。
エゾアジサイも咲き残り。
休日なので若い人がほとんど。家族連れもたくさんいるが、われわれのような後期高齢者の姿は少ない。
大きなブナの下に木道が続く。
ようやく避難小屋が見えてきた。
小屋の中も周りも人でいっぱい。
避難小屋を過ぎると岩場の急登がはじまった。
まもなく樹林帯を抜け出し、笹の尾根道を登る。展望が広がったが暑い。
特に急な登りを抜けると岩があって展望がいい。そんなところでは必ずのように人が休んでいた。
若い人が次々に追い越していく。われわれより遅いのは子ども連れだけ。
上を見上げれば「天狗の留場」の岩の上にたくさんの人が休んでいるのが見える。
振り返れば上州武尊山、赤城山、子持山、榛名山の連なり。
でも日差しが強すぎる。
相棒に疲れが見えるので天狗の留場で小休止。聞けば朝飯を食べていないという。
そりゃだめだ。時計をみると12時になっていたので飯にした。でも口の中がばさばさだといって喉を通りにくそうだった。
肩の広場に続く笹原の登りになった。見上げる青空の色が濃い。
12時30分、ようやく肩の小屋に到着。ベンチで小休止後、トマの耳に向かう。
肩の小屋の脇から斜面を登っていくのだが、山頂は近いと木の階段でほんの少しペースをあげたら、足がつりそうな気配。
すぐにペースを落としてゆっくり登ったが、それでも暑さでからだの水分が減少しているせいなのか、ちょっとしたことで足がつってくる。
からだのバランスに気を付けながら登り続けた。
午後1時5分。トマの耳到着。相棒は相当疲れた様子。私の方は、疲れというより足のつりの痛みに悩まされた。
でも、久しぶりの晴天の山頂。
岩場に咲く花々と360度に広がる大展望に癒される。
尾瀬の燧ケ岳と至仏山。
越後三山の中ノ岳と越後駒ケ岳か。
西には苗場山の平らな山頂。
向かいに見えるオキの耳には大勢の姿が見える。
キオン。最近まで名前知らなかった。私の持っている図鑑類には出ていない。
葉の色がずいぶんと濃くってムラサキがかっているので違うのかと思った。
花の写真などを撮りながらオキの耳を往復。次々と人とすれ違う。
オキの耳も人でいっぱい。
肩の小屋に戻ってベンチでふたたび休憩。
周りの人は下山して人の姿が減っていくが、一方で連休を小屋どまりで楽しもうという人が登ってくる。
爼嵓をバックに。これもキオンだ。
ロープウェーの最終時刻も気になるので下山を開始。
岩場の下りなので気を付けながら下る。
登りとは違ってそこそこのペースで下り続けることができた。
夏の雲がわきはじめた谷川岳を振り返る。暑かったけど久しぶりに展望と夏の花を満喫した山旅だった。
このあと、避難小屋から天神平までの樹林の道では、汗をかいた腕にアブがまとわりついて、チクッとやるのに悩まされた。
虫よけを忘れてきたことを後悔した。
午後5時3分発の最終バスで上毛高原駅へとむかったが、新幹線は駅で30分待ちだったので水上駅から在来線に乗る人が多かった。
でも大宮まで在来線を使うと新幹線より1時間も遅くなるので駅で缶ビールを飲みながら時間をつぶした。
土合駅から六日町に行き巻機山にも登りました。
数年後に越後駒ケ岳にも行きましたが
往復12時間はきつかったです。