毎日が山のこと

最近の山歩きの記録はもちろん、作ってみた山行プラン、過去の山歩きの記録も順次掲載中です。

正月の御岳山、長尾平とロックガーデン(2014年1月5日)

2025-01-09 15:53:56 | 奥多摩・奥秩父

11年前の正月には、ハイキングの会として奥多摩の御岳山に出かけた。

御岳神社に初詣し、長尾平で昼食後ロックガーデンを歩くという計画。

長尾平というところがあることは知っていたが、それまで気にもとめずに通り過ぎていた。

でも今回、グループで休憩する場所を物色していて、あらためていい場所だということに気が付いたのだ。

 

午前10時すぎにJR御嶽駅に到着。

ここからバスでケーブル駅へとむかう。

写真をみたら、正月5日からマットレスを背負ったボルダリングの人が写っていた。

 

北向きの谷間にあるケーブル駅は、まだ日陰で寒々としている。

 

それに引き換え、山頂駅は明るい日差しにあふれていた。

元気がでるぞ。

 

この年は、正月早々奥多摩にも積雪があった。

御岳の家々の屋根にはまだ雪が残っていた。

 

まずは、御岳神社への初もうでをと神社の急坂を登っていく。

神代けやきはすっかり葉を落として、青空に枝を伸ばしていた。

 

まだ5日なので初詣をかねたハイキング客がたくさん。

 

まっすぐな締め飾りというのもめずらしいのでは?

芯に材木でも入れてあるのだろうか?

 

神社の建物の屋根にもまだ白い雪が。

 

お参りを済ませたら、長尾平へ移動だ。

長尾平は、御岳神社の東南東方向に短く突き出た尾根の先端部だ。

 

ロックガーデン大岳山方面への道からわかれて尾根道を500mほど歩くと突然視界が開ける。

足元は芝が植えられた広々とした園地になっている。

左奥の山は日ノ出山だ。

 

そして正面には東京を中心とする関東平野の大展望。

これはいいところだ。グループでの休憩スポットとして最高だ。

ベンチやテーブルもたくさん用意してある。

 

今回はお汁粉をつくってみんなにふるまった。

すぐに軟らかくなるうす切りのお餅を入れてみた。

 

お正月なのでほかにも同じように集まって休憩しているグループがたくさんあって、長尾平は大賑わい。

 

さて、おなかを満たしたらロックガーデンを一巡り。

その前に長尾平入口にあるトイレによった。

ところが、このトイレ休憩中に、出発が少し遅れた3人が、私たちに気づかず先に行ってしまったのだ。

 

七代の滝への下りで大声で呼びかけたのに、呼びかけられた方は前から呼ばれていると思ったらしくて、戻らずにどんどん先へといってしまった。

 

ここが七代の滝。

 

おおぜいの人がいたので順番に記念撮影。

 

ロックガーデンは、養沢川の最上流部で、この七代の滝から綾広の滝までのあいだをそうよんでいる。

沢にそった歩きやすい遊歩道が設置されており、途中に休憩の東屋などもある。

 

私たちは先へいってしまった3人を追いかけるが、自分たちの方が遅れていると思い込んでいる3人はスピードをゆるめようとしなかったようだ。

 

そんなわけでわれわれも先を急ぐことになり、このときはあまり写真を撮らなかった。

まあ、谷底でもあり、寒いこの季節にはあまりのんびり遊ぶ場所でもないかもしれないが。

 

結局、3人と合流できたのは、御岳神社の町にもどってからだった。

日が少し西にまわりこんできたので東京の街並みが明るくなっていた。

 

長尾平はいいところなのだが、登山コースから500mはずれている。

だから、その後の山歩きでも私はそこに立ち寄ったことがない。

 

 

 

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鉄五郎道で大塚山へ(2024年11月29日)

2024-11-30 11:13:38 | 奥多摩・奥秩父

御岳山のおとなりの大塚山に鉄五郎道というルートがあることをだいぶ前に知った。

一度歩いてみたいと思っていたので出かけてみた。

 

大塚山への入り口古里駅で降りると駅前の道を少し奥多摩方向に歩く。

道が大きくカーブした先で旧道にはいった。

 

旧道を500mほど歩くと分岐があり、鉄五郎道へはここを下って多摩川を渡る。

 

日陰の水面に青空がきれいに映し出されていた。

 

橋を渡って登り始めると車道からわかれてショートカットの道があった。

そこをあがっていった。

 

住宅が点在する河岸段丘上の道をしばらくあるくと分岐点にわかりやすい標識があった。

 

標識に導かれてこの道を進む。

 

道に車止めの鎖があるところから右下におりていく。

 

ここが鉄五郎道への入り口だ。古里駅から30分だ。

 

その先にもしっかりした標識がある。

とても行き届いているので間違える心配がない。

 

しばらく右下がりの斜面をトラバースしていく。

ところどころ崩れかけているところもあるが、全体的にはしっかりした道だ。

 

全体は杉林だが、トラバースが終わって尾根にとりつくと右の斜面が落葉樹林になってところどころ紅葉がみられた。

カエデの赤がみられたのはうれしかった。

取りついた尾根の右下は越沢(こいざわ)という多摩川の支流で、そこに越沢バットレスというクライミングのゲレンデがある。

私はやらないので行ったことはないが、この道はそのバットレスの上を通る。

どこかでそんな雰囲気が味わえるかと期待していたが、気が付かないうちに通り過ぎていた。

 

途中の手作りの標識に「鉄五郎街道」の文字があった。

鉄五郎の名をここではじめて目にした。

 

谷に突き出すような形の尾根に鳥居があった。

 

そこの石碑にも「西村鉄五郎氏」という名がきざんであった。

この尾根の先端に金比羅神社があるが、それを鉄五郎氏が建立したようだ。

 

石仏がある。不動明王らしい。

 

こちらは地蔵菩薩だろうか。

 

尾根の先端の岩の上に金比羅神社の建物が保護の建物におおわれてたっていた。

途中に瀧見台という看板があったので滝がみえるだろうと期待したのだが、残念ながら谷を見下ろしても確認できなかった。

 

ようやく周囲の展望が得られた。でも少しだけ。

 

この紅葉は色合いもよくてなかなか素敵だ。

 

途中にある広沢山にかかると道がけわしくなって手で木の根をつかんだり岩角をつかんだりしながら登る。

ここが一番きつかった。

 

11時37分、広沢山848mに到着。

 

ここからは傾斜のない尾根道になったのでぐっと歩きやすくなった。

 

20分ほど歩くと白い建物があらわれた。

大塚山の山頂近くにある建物だ。

 

その建物の脇をぬけて急登を登りきるとそこが大塚山920mの山頂だった。

ちょうどお昼の12時だ。

駅から3時間弱だ。

普通のルートなら2時間半なので登山口までの30分が余計にかかっただけでそれほどけわしいルートでもないと思う。

それに途中の立ち木に多すぎるほど目印の白テープがまかれている。

 

でもその30分の差で山頂にはもうだれもいない。

一人でのんびり休憩できた。

 

御岳山への道はこれまでとは違ってゆったりしたいい道だ。

ここからは何度も歩いたことのあるルートだ。

 

やはり御岳山周辺はもみじが多い。

 

寄らずに下ろうかとも思ったがせっかくなので御岳神社にのぼった。

 

奥の院を遥拝所から。

 

咲き残りのあじさい。この色合いが味わい深い。

 

帰りはケーブルを使わずに杉並木の道をくだった。

 

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今は使われていない信仰の道で両神山西岳へ(2020年5月29日)

2024-05-13 13:23:07 | 奥多摩・奥秩父

(4年前の記録に手を加えて再投稿)

山の経験豊富な友人から、秩父の両神山へ行こうと誘われた。一般ルートではなくて、尾ノ内沢をたどって西岳に登るという。

昔の人が夢のお告げに従うためにこの尾ノ内沢を伝って西岳の一角にある岩峰に祠をたてて神を祀ったそうで、その後年に一度は尾ノ内の人々が祭礼のために登っていたルートだそうだ。今はほとんど使われていない。

 

7:15 尾ノ内沢にはいる地点に龍頭神社があった。西岳にある祠はこの神社の奥社らしい。

背後にはこれから登る両神山から東に延びる天武将尾根の天理岳らしい山が見えていた。

 

秩父の神社の常だが、狛犬はオオカミだった。

 

7:30出発。尾ノ内からしばらくは林道があり、その終点付近の沢には冬場氷柱が観光目玉とされているらしい。

そこまでは遊歩道が整備されている。

この吊り橋付近で冬場、氷柱がつくられ、観光名所となる。

 

遊歩道はすぐに終わりになっていよいよ沢を詰めることになった。いきなり大きな岩場になった。

左手に高巻のルートがあったが、友人は果敢にチャレンジ。私はおとなしく高巻道へ。

 

その後もわかりにくいルートをところどころにある赤いリボンを頼りに登っていった。

 

鎖場もあった。

 

足元にクワガタソウ。

 

油滝の前を登っていく。このあたりで標高1000mくらいのはずだ。

 

急斜面の奥に大きな岩が見えてきた。その岩にむかって登っていく。

 

その岩の下が空洞になっていた。いざというときは雨宿りに使えそうだ。

ルートはさらにけわしくなってきて、手も動員しながら登る。すぐ目の前に初夏の花が姿を見せ始めた。

 

 

ギンリョウソウやイワカガミ。

 

かなりけわしい岩場を友人が先行して登っていき、私はそのルートを確認しながら追随していった。

手元足元ばかりに集中していたが、ふとふり返ると背後は雄大な展望が開けていた。

 

ふたたび前を見るととても山道とはいえないところを登っている。

 

小鹿野町の二子山とその背後に西上州の東西御荷鉾山が見えている。二子山の記録はこちら⇒

石灰岩の岩山小鹿野の二子山(1997年12月28日)

 

岩場ではあるが、木がたくさんはえているので手掛かりはたくさんあり怖いことはない。

 

ルートはさらにけわしくなったあと少し楽になったと思うといきなり行く手をロープでふさがれてしまった。

そのロープをくぐった先が龍頭神社の奥社の祠がある岩峰のてっぺんだった。

上の写真は山頂側から撮ったもの。

時計を見るとなんと13時12分。5時間以上かかっている。

 

お互いに記念写真をとって一休み。信仰のためには人間はすごいことをするものだと思った。

 

それから西岳山頂へ向かったが、まずは鎖で岩場を降るのだ。

 

振り返ると両神山の本峰剣ヶ峰から東岳へとぎざぎざの稜線が見渡せた。

 

そしてようやく西岳1613m山頂だ。

 

ふたたび鎖で急下降。その後はようやく落ち着いた山道をたどって八丁峠へとむかった。

 

私ははげしいアップダウンに疲れ、友人との距離が開いていった。八丁峠15時18分。

 

峠から下るとすぐに八丁トンネルへむかうルートと河原沢川にそって坂本に下るルートに別れる。

私たちは尾ノ内に戻るためにこの沢沿いの道をくだった。

 

途中に山の神をまつる祠があって、そこからはかなり道がよくなった。

 

17時50分。ようやく坂本に到着。あとは舗装の国道を歩いて尾ノ内へと戻った。

全行程10時間以上かかっているが、特に前半のルートファインディング、頂上付近の鎖場など変化に富んだ行程だったので、そんなに長時間歩いたという感じがしない楽しい一日だった。

 

 

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中学生も連れて三頭山へ(2024年4月14日)

2024-04-24 09:44:50 | 奥多摩・奥秩父

山に行けない、行けないとつぶやきつつ、実は14日の日曜に三頭山に出かけた。

1ヵ月ぶりに山歩きだった。以前から山経験のない知人に山に連れていけと言われていたので計画しておいたものだ。

ある程度高さがあってかつ安全に歩けるところと考え、奥多摩の三頭山を都民の森から歩くことにしていた。

日曜日とあって武蔵五日市駅を出るときは2台満員。我々は最後尾でようやく乗れたという感じだった。

それでも途中でパラパラと降りていくので途中で座れ、数馬から乗り継ぎのバスにはちょうど座席が埋まる程度になった。

 

一緒に歩いたのは、私を最高齢として、60台が一人、40台が一人、30台が一人、中学生が2人というバラエティに富んだチームだった。

都民の森の駐車場から歩き始め、階段に差し掛かると脇の斜面にカタクリが咲いていた。

 

1000mを超えているので、4月半ばとはいえ、まだ花は少ない。

枯れ葉におおわれた斜面にうす紫がうつくしい。

 

三頭大滝へ向かう遊歩道のわきの斜面には、ハシリドコロが点々と緑の葉を並べ、小さな花をつけていた。

この花は名前は知っていたけど見るのは初めてだ。まだ茶色一色の地面でその緑が鮮やかで目につく。

 

突然、一人が飛びのいたので見るとアオダイショウが道を横切っていた。

中学生たちは興味深げに姿を消すまで見入っていた。私もアオダイショウを見るのは久しぶりだ。

 

三頭大滝に到着。遊歩道から階段をおりて、滝の前にかけられているつり橋へ。

滝はつり橋の下を抜け、さらに下へと落ちていた。

みんなで記念撮影。ここには載せないけど・・・

 

三頭大滝からムシカリ峠へと1時間ほどの登り。途中の分岐点にあるベンチでで休憩しながら登る。

三頭大滝のわきにはトイレもあった。ここまでは洲兵の道だったから、ようやく山らしい道になった。

足元は平たい面を上にした大き目の石が敷き詰められていてとても歩きやすい。初めての人でも安心して連れてこれる。

写真はネコノメソウ。

 

これもようやく一輪だけ咲いていたアズマイチゲ。貴重な春のメッセンジャー。

 

まだこんな感じの冬景色で、木々もほとんど芽吹いていない。

そんな中で、ハシリドコロだけが緑の葉を広げ、花も咲かせていた。

 

ハシリドコロの「走り」って季節を先取りしているという意味なのかな?

調べてみたら、毒があるので間違って食べた人が走り回るから、という説もあるようだ。

 

予定通りムシカリ峠に至り、山頂は目前。尾根にそって登り、まずは西峰へむかうべきところを、私の思い違いから、トラバースして、いきなり三角点のある東峰にむかってしまった。お昼を食べるのなら広い西峰に向かうべきだったのに。

 

少し狭苦しい所だったが、そこでお昼休憩。でもここが三角点もある最高点なので、まっいいか。

コースは東峰から鞘口峠へむかうのだが、まだ時間も余裕があるので西峰に戻るか迷ったけどやはり後戻りはいやなのであきらめて下山を開始。

 

途中の分岐点で、やや登り返しになるものの、私も歩いたことのない展望小屋のあるコースに入った。

写真は、その展望小屋から取ったもの。東峰にも展望台があるが、景色だけの写真を撮り忘れていた。

大岳山のこぶが見え、ずっと奥の関東平野の中に西武球場の白いドーム屋根が見えていた。

そこからはっ針葉樹林の中のジグザグの道をくだる。よく整備されていて歩きやすい。

ゆっくり下ったつもりでも、やはり下りはそれほどかからない。バスまでの時間がたっぷりとのこってしまったので、森林館によってみんなで木のキーホルダづくりを楽しんだ。

 

電動糸鋸でそれぞれが好きな形を切り出し、紙やすりで磨き、ホルダーの金具を取り付ける。

動物の形にした場合は係の人がドリルで目の穴をあけてくれる。これが無料なのだ。

 

みんな糸鋸での切り出しに集中していた。バスまでの時間が足らなくなるほど熱中していた。

 

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春の気配を探しに五日市金毘羅山へ(2020年2月12日)

2024-02-09 10:32:29 | 奥多摩・奥秩父

2月になって庭の梅が咲き始めた。7日には仲間を誘ってハイキングの計画があったのだが、大雪で中止。

それほどの山に行くわけではなかったのだけど、初めての人もいたので大事をとることにしたのだ。

私の妻は、今日から3日間にわたる抗がん剤の点滴を受ける。午後の3時か4時ころまで病院にいて2種類の薬の点滴を受け、その後3種類目の薬の点滴チューブをぶら下げて帰ってくる。それを外すのは明後日の午後になる。

さて、妻の迎えの時間までこの季節の山の記録を投稿するとしよう。

 

4年前のこの時期に、奥多摩五日市の里山を歩いた。

武蔵五日市駅の北西に金比羅山がある。日ノ出山から伸びてきた金比羅尾根の先端にあたる。

里に近い山に金毘羅の名が付いた山がたくさんある。山の名前が金毘羅山でなくても里を見下ろす山や尾根の先端には金比羅神社が祀られていることが多い。

武蔵五日市駅の北西にある金比羅山は、駅から近くて標高も450mそこそこの里山だ。

早春に里に咲く梅の花をめでながら低山を歩くのは気持ちがいいだろうとそんなコースを歩いてみた。

 

武蔵五日市駅を出たら少し東京方向に歩いて三内川を遡っていく。

しばらくは住宅地だが、少し高台になっていてなかなか良さそうな住宅地だ。

 

 

このコースを選んだのは、三内川の奥に深沢という集落があり、そこに「山抱きの大樫」という木があるので、それを見ながら日ノ出山と金毘羅山をむすぶ金毘羅尾根に出て、そこから金毘羅山へと周回する計画だ。

このコースの前半はハイキング地図などには出ていないが、歩いてみたら地元の人がちゃんと整備してくれているので心配はいらない。

 

川沿いの道を歩いていると写真のようなこびとをイメージしたらしい木の柱が立っていた。

この赤い頭の柱はこのあとも要所要所で顔を出した。

 

梅の木はまだ開花前だが、ほんのりと色づいてなかなかの風情を醸し出している。

 

穴澤天神社という社があり、ロウバイがきれいだった。その奥にも斜面にたくさんのロウバイが植えられているところもあった。

 

この木は、まだ芽も吹いていないのだが、樹形や枝ぶりも美しく冬芽の色だろうか枝先が白く輝いていた。なんの木だろう。

 

途中には個人で山にあじさいをたくさん植えているお宅があった。季節になれば花を楽しみながらのハイキングができそうだ。

 

少し奥まった深沢という地区に入って、赤い帽子の小人に導かれて山道にはいる。

 

山に入るとすぐに「山抱きの大樫」があった。

山を抱くとはすごい、どんなだろうと思っていたが、山ではなくて岩を抱いていた。

そこは少しおおげさだったが、それなりに見ごたえのある木だった。

 

岩から立ち上がると幹はすぐに二つにわかれて大きく枝を広げている。

 

そこから尾根へと続く道は急なところには細かに横木で整備されていて、地元の人の努力に頭が下がる。

標高差350mほどを登るので、この尾根の最高点、南沢山まで少し長く感じるかもしれない。

 

大樫からのルート以外に先ほどのあじさい山からも登ってこれるようだ。

 

金毘羅尾根に出る少し手前の高まりが、今回のコースの最高点、南沢山573mだ。

山はスギの植林におおわれて展望はない。

 

その少し先で金毘羅尾根に出て道は格段によくなる。高低差も少なくてどんどん歩ける。

 

一般には、このまま金毘羅尾根道を歩いて金比羅山公園と琴平神社へむかうことをおすすめする。

ただ、私は脇道がどこにつながっているか確認したくて送電鉄塔への巡視路のある尾根道をたどってみた。

標識には鉄塔からは戻るらしい「往復」の文字があったのだが。20~30m入ると左手に地形図の破線の道が確認できた。そちらにはいかずに鉄塔をめざす。

 

送電鉄塔は2本ある。

 

2本目の鉄塔の先を確認すると尾根に沿って歩けそうななのでそのまま下ってみた。

 

ちょっと分かりにくいところもあったが、やがて竹林になって民家が近い感じになってきた。

 

そして民家の裏の道に飛び出した。そこは養沢にむかう道の途中にある本須という集落だった。

 

このまま帰るわけにはいかないので少し瀬音の湯方向に歩いたところからふたたび登り返して金比羅山をめざした。

 

この道はむかし本須と戸倉の集落を結んでいた峠道を地元の人が復活したものらしく、よく整備されていたし標識もしっかり設置されていた。

 

峠をこえる荷駄を背負った馬が休憩したのだろう馬の水飲み場の標識もあった。ただ、水は出ていない。

 

横根峠というところに出た。この峠は金毘羅尾根の途中から瀬音の湯方向に派出している尾根の途中にある。

ここからも瀬音の湯へ下ることができるようだ。それはまたの機会にして私はそこからは本来のコースである金毘羅尾根にもどり、先の金毘羅山をめざした。

 

少しづつ高度を下げながら進んでいくと舗装道を橋で渡るところがあった。

車でもここまであがれるようだ。橋の下には広場もあって車もとめてあった。

 

そこからコースをはずして尾根を登ると林の中に金毘羅山の山頂を示す案内標識があった。

標高468mだが、展望のない樹林のなかだ。寄る必要はないと思う。

 

ルートに戻って400mほど進むと目の前が開けて広場になり、その一角に金毘羅神社の社殿が建っていた。

 

ここが金毘羅公園で、桜の木が植えてあるので4月上旬にはお花見登山を楽しめるようだ。

 

琴平神社の裏にまわり、少し戻るようにすすむとしめ縄をかけた大きな岩がある。これがご神体なのかもしれない。

 

公園の少し先へとすすむとあきる野から東京が見渡せるすてきな展望台に出た。

小さな東屋があって、その周辺にたくさんおベンチが設置してある。ここで最後の休憩をのんびりと取ることができる。

 

五日市の町を見下ろす。その先にはあきる野の町が広がっていた。

 

あとはしっかりした遊歩道だ。足元は舗装してあるし、途中から両側はつつじの植え込みがしてある。

琴平神社から武蔵五日市の駅まではコースタイムで40分なので、急がずのんびりとくだることができた。

 

脇道にそれたことは別にして、春のころにみんなで歩きたいいいコースだった。

 

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