毎日が山のこと

最近の山歩きの記録はもちろん、作ってみた山行プラン、過去の山歩きの記録も順次掲載中です。

まだまだ聞き取りに苦労する

2021-07-23 10:18:06 | 難聴亭日録

昨日は、ちょっとした会議があった。広い会議室に私を含め5人が間隔をとってすわり会議をすすめた。感染予防対策のためだ。

会議室のある建物は古い建物で、使われているエアコンも箱型の古いものだった。運転音がうるさい。そんな中で、はなれた人の声を聞き取るのは困難だった。もちろん補聴器は使用しているのにだ。

エアコンの吹き出し音が常時シューっと耳につく。ある種の耳鳴りのようなものだ。この音が補聴器によって高音部が強調された音にかぶさると本当に言葉として聞き取りにくい。

しばらくがまんしていたが、話がわからないので、これまで出た内容をボードに書き出してもらった。私には同じような話題が繰り返されていて会議は停滞しているように感じられていたが、ボードに書き出されたテーマはすでに7つにもなっていた。われながら情けない思いだ。

私は補聴器を使い始めたことを隠してはいないが、よくわかっていない人も多いので、この機会に自分の聴き取りの状況を説明しておいた。以前からそうなのだが、人によって聞き取れる聞き取れないの違いがある。声の質の違いともともとの音量の違いだ。当人は私のために声を大きくしているつもりでも、もともと大声の人と違ってあまり大きくなっていないし、すぐに小さくなってしまう。

スマホの文字変換ソフトも利用しようとしたが、これも少し離れた人の声にはほとんど反応しない。雑音の多い状況下だと使用することは難しいと思う。

これも声の質にかなり影響される。雑音がすくない状態で、若い人の声は少し離れても反応してくれるが、いわゆるダミ声の人の場合は、かなり大声であってもほとんど反応しない。背景雑音とみなしてしまうのかもしれない。

補聴器をつかってもまだまだ聞き取りには苦労させられる。

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この夏歩いてみたいコース

2021-07-17 10:28:28 | 山の計画

梅雨があけた。さあ夏山だ。

でも諸般の事情、家族の事情などで今のことろ予定がたたない。

それでも計画だけならたてられる(笑)

まず行ってみたいコースは、まだ登っていない常念岳と昔々のぼった燕岳を結ぶ常念山脈縦走プラン。

これを考えていたら、偶然にもNHKの山番組が常念乗越から燕岳のコースをとりあげた。

ここに登場した女性のガイドさんのきびきびとした歩き方が印象的だった。

それはさておき、番組の場合は常念岳が割愛されていた。そのおかげで大天荘泊1泊でのプランとなっていた。それでは困るのだ。

常念には登らにゃならぬ。

 

第1案

夜行の登山バスで一ノ沢に入り、常念乗越から常念岳に登る。常念乗越のもどって小屋に1泊。

次の日、小屋から出発し常念山脈を縦走して大天荘から大天井岳へ。いったん戻って大天荘から燕岳へと表銀座を縦走し、燕山荘泊。

第3日目は、燕岳を往復して中房温泉にくだる。

この計画のいい点は、初日、夜行バスで一気に登山口にはいれることだ。蝶ヶ岳にむかう三股へはどうしてもタクシーを利用しなくてはならない。

数人のグループなら割り勘でGOだが、一人の場合は高くつく。その点、一ノ沢ルートは助かる。

下山後も中房温泉からならバスの便がいい。余裕をもてるので温泉入浴も可能だ。

欠点は、初日が便利すぎて、常念岳をのぼって小屋に入るのがお昼ごろと早すぎるのだ。これが蝶ヶ岳なら、広い尾根を散策したりしてすごせるのだが、常念乗越ではそうはいかない。槍ヶ岳をながめて過ごすしかないのだ。

そこで第2案は、がんばって常念岳往復後に大天荘まで足をのばすプラン。

でもこの計画では、大天荘1泊でこなせるが、初日の歩行時間が10時間を超えてしまう。老人には無謀かもしれない。

おとなしく常念小屋にとまってゆったりとした山を味わえということでしょうね.

 

次のプランは、御嶽山。昨年秋に考えていたのだが、実行できていない。

夜行日帰りもあるのだが、3000m級の山小屋からの夜明けを楽しむために、山小屋を利用したい。コロナ禍でいろいろ制約もおおいのだが。

小屋泊まりを前提とするなら、車の出発も前夜ではなくて早朝で可能だ。

中の湯の駐車場を10時ころ出発し、九合目の石室山荘あたりに泊まれば、正面に朝日をのぞむことができる。

翌日はまず剣が峰をめざし、その後二の池から摩利支天に足をのばしたい。

 

三つ目のプランは、桂木場から西駒山荘泊で木曽駒が岳を往復するもの。

マイカーで行くのにも距離的に負担にならない。まだくわしく調べていないが、変化のある楽しそうなコースだ。

桂木場は、ロープウェーがメインルートとなった今はあまり使われないので交通は不便だ。だからここから登るにはマイカーをつかって往復することになる。

桂木場から西駒小屋までは5時間弱。一日目に歩く距離としては適当だ。10時ころまでに出発すればよいので自宅を出るのもあまり無理をしないで済む。

桂木場からの登りもちりめん坂と呼ばれるジグザグの道を登る。その上の尾根には馬返しと地名があるので昔はこの道を馬が通い、荷物を運んでいたのかもしれない。きっと歩きやすい道だ。

2000mを越えるとまもなく大樽避難小屋がある。さらに進むと胸突き八丁の登りとなる。標高差500mの急登が続く。

将棋頭山から北西にのびる尾根の一角、茶臼山分岐に到達すると視界が開けてくる。もう西駒山荘も近い。

翌日のコースは森林限界の上なのでたっぷりと展望を楽しみながら歩ける。急な上り下りも少ない。ゆっくり楽しんでも午後2時までには桂木場に下山できるだろう。

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ついに購入

2021-07-16 13:01:59 | 難聴亭日録

ついに補聴器を購入した。購入したのは、最初に提示され、いろいろ調整をしながら試用を続けてきたものだ。

先週、補聴器屋に行った時に、もう1ランク上の耳かけ型のものを貸し出してもらったが、私用としての調整が十分でないので、結局比較にならない。その後も最初に提示された機種を試用し続けた。

今日は、右の高音部の感度を少し下げてもらった。左に比べて高音が強く、金属的な響きがなくならないからだ。ほんの少しの調整なのだろうが、金属的響きが弱くなって聞き取りやすくなった。この状態で購入を決定した。

この機種には調整パターンが4種類あって、今は会話のために前方指向性に設定されている。そのほかに音楽鑑賞用に全方位型にも設定でき、さらに騒音の強い環境向きの設定もあるそうだ。自分で設定変更ができるといいのだがと思ってしまう。

あとで夜寝るときに保管する乾燥剤入の箱を送ってくれるそうだ。はずした補聴器は、電池を取り出してからこの箱にしまって置くようにといわれた。汗や湿気はよくないようだ。電池をはずすのは、電池は乾燥させると性能が落ちるのだそうだ。

私は両耳で使用している。これからもできるだけ両耳にかけつづけるつもりでいる。試用し続けることで音の感じに次第に慣れてきていると実感しているからだ。3ヶ月後、半年後に期待している。

電池は1週間しかもたない。実は昨日は予備電池を持たずに外出し、途中で切れてしまった。6個入り600円の電池もいっしょに購入した。これからも月に1っ回以上は調整に通うつもりでいるので、その時に購入しようと思う。6個といっても両耳で2個使うので3週間分だ。

 

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補聴器試用1ヶ月

2021-07-09 08:46:22 | 難聴亭日録

補聴器を試用し始めて1ヶ月が経過した。最初は両方の耳に装着することに抵抗を感じていたが、今は常時両耳につけている。

補聴器は、集音器とちがって音の波長帯別に感度が調整してある。老人性難聴の場合はだいたい高音部が聞き取れなくなることが多い。私もそうだと思っていた。

赤十字病院の補聴器外来で測定した検査結果では、私の耳は右が53.8、左が43.8。中度の難聴のレベルだった。右と左で10デシベルの差で、どちらも中度に該当するのだが、私自身は右はほとんど聞こえないと感じていた。しかし、右を測定してみると聞こえてはいることがわかった。どういうことだろう。素人判断だが、右が聞き取りずらくなると次第に左の音に頼るようになり、右の音は利用しなくなるという現象なのかもしれない。だから、左を塞いで右だけで検査すると感度は落ちていてもちゃんと聞こえているのだった。

ネットで調べた聴力検査のデータでは、20代のころは平均で10デシベル以下で、音域では2000ヘルツが一番感度がいいという結果が出ている。それが70代になると平均でも40デシベル近くまで落ちてしまい、高音部ほど落ちてしまううようだ。

1000ヘルツ以下の低音部は、平均値をみると70代でもあまり聴力が低下していない。10デシベルだったものが20デシベルまで落ちるという程度だ。

しかし、私はその低音部も右は60デシベル、左でも50デシベルまで落ちていた。平均的な老化による聴力低下のパターンよりも低音部も含め全体的に聴力が低下しているということだった。ただ4000ヘルツの値をみると平均的にはいいはずの左の耳で85デシベルと極端に落ちている。悪い方の右の耳でさえ75デシベルなのに。このため鳥の声や虫の声が聞こえないということのようだ。

こういう聴力低下のパターンの個人差に補聴器は対応するように作られている。

1ヶ月使っていると聴き取りの状態が変化していることがわかる。最初につけたときは、まず自分の声が極端に変化して聞こえてびっくりする。さらに周辺の雑音、特になにかが擦れる音、新聞などをいじっているときの音がこれもびっくりするほどうるさく感じる。高音部の感度があげてるせいだ。しかし、次第に脳の方が慣れてきて、気にならなくなるという。

これは試用を始める前から知識として知っていた。それに、私の体験からも想像できた。

私は音楽、特にクラシック音楽をよく聞いていた。しかし、耳が悪くなりだした時、聞き慣れているCDの音が違って聞こえはじめた。たとえば金管楽器の和音などは、天国の音という風に形容したくなるような美しい響きをしているものだが、そう感じなくなった。

聞いていてもその音の違いが気になって音楽に没入できない。次第に音楽を聞かなくなってしまった。

しかし、数ヶ月、もしかして半年くらい経過していたかもしれないが、ふと聞いてみようという気になって聞いてみると、以前ほど違和感を感じない。もとの美しい響きというわけにはいかないが、それほど違和感を感じなくなっていた。

これは自分が悪くなった聴力に慣れてきた証拠で、脳の方が信号が弱くなった高音部をより注意深く聞き取ろうと努力してきた結果、音のバランスが少し改善されて聞き取れるようになったということらしい。

今回、補聴器を使うことによって脳には逆の負荷がかかることになる。がんばって聞き取ろうとしてきた高音部が強化されたわけなので、今度はうるさく感じるようになるのだ。目でも同じことがおこる。黄色いサングラスをかけると最初世の中が黄色にみえてしまうが、そのうち普通の色に見えるようになる。人間のからだはそれだけ柔軟にできているようだ。

耳でも同じことが起こるらしいが、目ほど早く変化しない。数ヶ月かかるということなのだ。

だから医者も、補聴器はできるだけかけ続けなさいという。

話はかわるが、今日、補聴器屋さんにいって別の種類の補聴器を試してみた。箱型のもので、有線でイヤホンに信号をおくるタイプのものだ。以前に知人が使っているものをためさせてもらったのだが、そのとき音に芯を感じて好印象だったのだ。耳かけ型のものはとても小さなスピーカーから耳のそばで音をだしている。スピーカーはそれ自体ある程度重量があったほうが音質はよくなる。音の抜けがよくなるのだ。それから考えるとこの小さなスピーカーから出てくる音はやはり頼りない。芯を感じない。そこが不満だった。加えて高音部を強調してあるのでなおさらなのだ。少し騒がしいところでは音が埋もれてしまう。ある程度はしかたがないと頭ではわかっていてもやはり気になるものだ。そこでこの箱型を試してみようと思ったのだが、やはりやめにした。やはり耳かけ型のように自由に動けないし、いろんな変化に対応できない。かなり面倒くさいのだ。それを持っている知人もそういっていた。面倒なのではずしてポケットにしまってしまう、といっていた。

来週、また病院に行く。その時くらいに購入するか結論を出すことにしたい。

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