昨日は、ちょっとした会議があった。広い会議室に私を含め5人が間隔をとってすわり会議をすすめた。感染予防対策のためだ。
会議室のある建物は古い建物で、使われているエアコンも箱型の古いものだった。運転音がうるさい。そんな中で、はなれた人の声を聞き取るのは困難だった。もちろん補聴器は使用しているのにだ。
エアコンの吹き出し音が常時シューっと耳につく。ある種の耳鳴りのようなものだ。この音が補聴器によって高音部が強調された音にかぶさると本当に言葉として聞き取りにくい。
しばらくがまんしていたが、話がわからないので、これまで出た内容をボードに書き出してもらった。私には同じような話題が繰り返されていて会議は停滞しているように感じられていたが、ボードに書き出されたテーマはすでに7つにもなっていた。われながら情けない思いだ。
私は補聴器を使い始めたことを隠してはいないが、よくわかっていない人も多いので、この機会に自分の聴き取りの状況を説明しておいた。以前からそうなのだが、人によって聞き取れる聞き取れないの違いがある。声の質の違いともともとの音量の違いだ。当人は私のために声を大きくしているつもりでも、もともと大声の人と違ってあまり大きくなっていないし、すぐに小さくなってしまう。
スマホの文字変換ソフトも利用しようとしたが、これも少し離れた人の声にはほとんど反応しない。雑音の多い状況下だと使用することは難しいと思う。
これも声の質にかなり影響される。雑音がすくない状態で、若い人の声は少し離れても反応してくれるが、いわゆるダミ声の人の場合は、かなり大声であってもほとんど反応しない。背景雑音とみなしてしまうのかもしれない。
補聴器をつかってもまだまだ聞き取りには苦労させられる。