私は日曜に山に行くことはあまりない。
でも前後の日程と天候をにらんで、27日の日曜に出かけないとしばらく行けそうもないな、ということでまたぞろ奥武蔵の山にでかけた。
旧正丸峠から虚空蔵峠、刈場坂峠とまわり、横見山(現地には「ツツジ山」と表示)から大ツツジ、小ツツジと尾根をくだって正丸駅に戻る周回コースを歩いてみた。
ツツジ山という名前から春にはツツジの花の名所なのかと思っていたら大違い。
先に言ってしまうと、ヒノキ林、杉林だらけで、地味で急坂の続くコースだった。
正丸駅から国道を少し歩いて、標識にしたがって脇道へとくだる。
ここが、吾野と秩父をつなぐ正丸峠道の入り口。
古い峠道らしく、道のわきには神社の祠と仏像を祀ったお堂が並んでいた。
お地蔵さんのわきにあるのは阿修羅像だろうか。
何軒かならんでいる民家の前を通って少しづつ山道らしくなっていく。
沢の上にモミジの残りが日をあびてきらきら美しい。
大岩のわきに大きなモミジ。以前に歩いたのは秋ではなかったので気がつかなかった。
道は石垣などで補強されている。大事な峠道を歩きやすく守るためだろう。
一度、トンネルができる前の国道だった舗装道路に出る。
少しあるいてさらに旧正丸峠への道にはいる。
舗装の道をそのまま歩けば現在の正丸峠にでる。
ここからの道も歩きやすいいい道だった。
なんなく旧正丸峠に到着。小休止。
峠から小さなアップダウンのつづく尾根をたどって奥武蔵グリーンラインが通る刈場坂峠をめざす。
名のあるピークもない地味な尾根道。大部分は歩きやすい土の道だが、ほんの一部に岩のところがあった。
木の枝のあいだから白いいただきが見える。なんだかカイラス山みたいにみえる浅間山だ。
うすぐらい針葉樹林から抜け出すと色づいた葉が青空に映えていた。ホッとする。
虚空蔵峠。正丸駅から登ってくる車道が通っている。
この仏さまは顔も消えかかっているが虚空蔵さまなのだろうか。
舗装道を少し歩いて左手の山道にはいる。
やがてゆるやかに開けたところに出た。まわりを山に囲まれた静かなところだ。
陽だまりの広場。
その中でも峠のような感じのところに大野峠と刈場坂峠を示す標識があった。
刈場坂峠にむかって小さなピークへと登って行った。
そのピークに横見山の標識があった。
ハイキング地図には、刈場坂峠の東のピークにその名がつけられているが、現地の表示は、こちらが横見山。
東のピークはツツジ山とされていた。
刈場坂峠付近には別荘らしい建物が並んでいた。
正面に先週歩いた堂平山を眺めながら昼食休憩。
バイクや車がやってくるので少々うるさかったが、広々とした眺めにはかえがたい。
コーヒーを飲みおえて、これからツツジ山から大ツツジ、小ツツジを歩いて正丸へくだる。
ツツジ山の登り口にあった石の祠。
ツツジ山の山頂付近にはツツジらしい木は見あたらない。
山頂の周囲は少し木が間引いてあって、関東平野が見渡せた。
こちらでゆっくりしたほうがよかったかも。
ツツジコースの入口には「この先は関東ふれあいの道ではありません」の表示が。いわゆるバリエーションルートにあたる。
あたりはヒノキにおおわれて少し薄暗い。
急な尾根道を下って最初のピーク大都津路山。
まわりはヒノキ林で、やはりツツジとは関係なさそう。
ここからはかなりの急な下り。
次のピーク小都津路山。雑木が増えて明るくなった。
でもアセビらしい木はあるが、ツツジらしい灌木はみあたらない。
ここからの下りがこのコースで一番急な下りだった。
登山靴でも滑りそうだった。
長い急な下りのあと、目の前に登り返しのピークがせまってきたが、
その手前から右へと林道が下っていたので迷わずそこをくだった。
何度も折り返しながらくだっていく。
なんだか水平に近いところもあったので少しまだるっこい。
だが登山道らしいところも見当たらないのでそのまま林道をくだった。
ようやく虚空蔵峠から下ってきた車道に飛び出し、今日の山歩きは無事終了となった。
今回の周回コースは、前半は地味な尾根歩き。
刈場坂峠付近は、バイクや車が多い。
下りのツツジ山はツツジとは無関係らしく、道もかなりけわしい。
そして最後の部分が登山道としてはわかりにくい。
このコースの全体像がよくわかったので、たぶん次はないだろうな。