毎日が山のこと

最近の山歩きの記録はもちろん、作ってみた山行プラン、過去の山歩きの記録も順次掲載中です。

雨上がりの戦場ヶ原(2023年6月30日)

2023-06-30 18:26:23 | 山日記

蒸し蒸しと暑い梅雨時には、あまり汗をかかずに歩ける戦場ヶ原に行こうと友人と約束していたけど、雨で2回延期。

とうとうクリンソウやズミの時期は終わってしまった。

でも3度目は、小雨決行と30日に3人で出発。

ほんとうはつれあいも含めて4人のつもりだったが、つれあいはやめるという。

 

遅めの7時半にさいたま市を出発し、戦場ヶ原には10時に到着。

でも、残念ながら雨が降っていた。

私は予定の範囲内と思っていたが、友人たちのモチベーションがあがらない。

そこで赤沼を通過して、湯ノ湖に行って湯滝見物。

傘はささなくても大丈夫な程度の雨の中、湯ノ湖と湯滝を見物。

湯ノ湖では、湖に入って釣りをしている人がいた。

 

その後赤沼に戻って、せっかく来たのだし、戦場ヶ原の一部でも歩こうと空身で自然研究路を歩いた。

次々と小学生の団体に出会う。昔の林間学校。今は移動教室と言うそうだ。

元気よく「こんにちわ」とあいさつされるが、大勢が相手のこちらは返しきれない。

 

展望台から男体山をながめる。ぽつぽつとレンゲツツジが咲いていた。

ほかで見たものより少し色が淡く感じる。

11時半近くなると、雨がすっかりあがって空も心持ち明るくなったようだ。

そこで赤沼に戻って食事をし、それから小田代原まで歩きなおすことにした。

 

食後12時半ころに赤沼を出発。

同じ道ではつまらないので湯川の橋のところから別ルートで小田代原をめざす。

こちらは静かな林間の道。ほとんど人とは出会わない。

 

小田代原は周囲を道が周回している。

私たちは反時計回りで歩いてみた。

しばらくは林間の道が続いて原はみえないが、10分ほどで開けてきた。

アヤメの群落があった。

 

湯滝方面との分岐から小田代原展望台へとむかうと花の種類が増えてきた。

 

ヤマオダマキ。

イブキトラノオ。

 

戦場ヶ原のアヤメはこぶりで、ほかの草や灌木におおわれた感じ。

なかなか写真にならない。

ようやく近くで少し大きめの株がみつかった。

 

小田代原展望台に近づくとようやく広い原が見渡せるようになってきた。

白いシラカバの木とレンゲツツジ。

 

午後2時20分、小田代原展望台に到着。

 

午後は雨もあがってゆっくりと歩くことができた。

ここから千手ヶ浜からくる低公害バスを利用して赤沼に戻った。

交通系ICカードが使えるのだが、私は持ってくるのを忘れたので現金で500円。

ちょうど午後3時に赤沼に戻る。

この日は、雨のために予定をかなり変更したが、帰りはほぼ予定どおりの時間になっていた。

 

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ハゼラン

2023-06-28 11:04:55 | 山野草

庭の花壇に一株だけこの花がある。細い枝の先にいくつもの赤い球をつけて風にゆらゆらゆれている。

ハゼラン。

ふと見ると、ピンクの小さな花がついていた。

そして数日後には姿を消してしまった。

今朝確認してみると、開いている花はないものの、ピンクのつぼみがついている。

赤い球は、花と同時につく実らしいけどこのあとどうなっていくのだろう。

これまでじっくり見たことがなかったので少し観察してみようと思う。

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大山、日向薬師から蓑毛まで(2023年6月21日)

2023-06-22 16:02:27 | 山日記

梅雨のさなか。友達と山行を約束していても天気がままならない。

21日は好天なのだが、逆にまわりの都合があわない。

そこで、一人で出かけることにした。

行き先は丹沢の大山。これまで2回登っている。

そこで今回は、ケーブルなどは使わず、日向薬師から入って、ヤビツ峠経由で蓑毛まで歩いてみることにした。

 

8:50終点の日向薬師で下車。最後まで乗っていたのは私一人だけ。

こちらから登る人は、マイカーで来て、登山口の近くの駐車場にとめて登るのだろう。

 

バス終点からてくてく歩いて30分。

日向は蒸し暑い。木陰の道になり少し涼しい風も吹いてきた。

しきりにホトトギスが鳴いている。

9:20に九十九曲がりの登山口に到着。

この日向川の谷には、日向薬師をはじめ、多くの寺が点在している。

江戸時代盛んだった大山詣では、阿夫利神社から登る人が多かったのだろうが、この谷から登った人もかなりいたのだろう。

登山口の注意書きには、案の定「ヤマビル注意」とある。

今回は、ヤマビル忌避剤「ヒル下がりのジョニー」を持ってきたので、さっそく足回りにスプレーする。泡がでるが少しすると消える。手につくとぬるぬるする。

 

九十九曲がりの名の通り、ジグザグを描きながら登っていく。

足元はご覧のように石が敷き詰められていた。

 

途中、林道に出会う。マイカーの駐車場からは、ここまで林道を歩いてくるようだ。

 

石がなくなって木段の道になったり、また石敷きになったりしながら、少々飽きてしまうほどジグザグを繰り返してのぼっていく。

まわりはヒノキ林だ。このあたりでもまたホトトギスの鳴き声。

 

10:33、1時間13分で尾根に到達。そこに大きな地蔵さんが立っていた。

 

赤い頭巾に赤いよだれかけ。

このあたりは、下部とは地質が違うようでじめついていない。

下の方はかなりじめついていて、いかにもヒルがいそうだったが、ここまで被害はない。

忌避剤の効果はあるようだ。

 

歩きやすい尾根道を展望台にむかって進む。

 

植生がかわって、展望も開けてきた。

 

途中から、阿夫利神社下社の社殿が見えた。

 

10:55展望台に到着。たくさんのベンチと東屋がたっている。

バス停からここまで2時間近くかかってしまった。

バス停が標高140m。ここが770mなので630m登ってきたのだ。

 

これは大山の尾根続きにある三峰山のようだ。

この山も修験道の道場だったという。

 

この季節、大山の斜面にはあちこちにヤマボウシの白い花が見られる。

 

いよいよ大山の核心部に入ってきて、モミの大木がたくさん見られた。

 

なかなかの存在感。

 

これはなんだろう?花のあとが丸い実になっている。

 

九十九曲がりの道に比べ、山頂近くは道が急になって木段が続く。

ホトトギスとともにジュウイチの声も一回だけ聞こえてきた。

疲れてきて足取りが重い。

ケーブル駅から来た人に次々と追い越された。

歩いた距離も標高差も違うのだから当然だが、少しくやしい。

 

地質がもろいのだろうか、大きな崩壊地があった。

先ほどの展望台からは山頂が見えていたのに、なにやらガスが広がってきた。

山頂での展望は期待できそうもない。

 

とにかく登山者が多いので、土の流出をふせぎ植生保護も兼ねるのだろう、木道が整備されていた。

 

さらに何人かに追い越されてようやく山頂到着。

12:30だ。展望台から1時間半かかってしまった。

 

山頂の阿夫利神社奥宮の前で記念撮影。

やはりガスで展望は皆無。

周辺にはたくさんの登山者が休憩していた。

社殿近くのベンチに腰をおろしておにぎりとバナナを食べた。

20分ほど休憩して、下山開始。

 

最近も改修されたらしく社殿のまわりは新しくてきれいな御影石がたくさん見られた。

 

下山開始直後こそ道がいいのだが、その後は急になってきて岩がごろごろで歩きにくい。

疲れた足にこたえる。改修によって使われなくなった古い石柱などが階段代わりに利用されていた。

 

ケーブル駅への道から分かれてヤビツ峠へとむかう。

木段道が続き、途中から段差も大きくなってきて、膝に負担がかかる。

少しバランスを崩して踏ん張ると、とたんに内転筋がつってしまった。

今日は、芍薬甘草湯を持ってくるのを忘れてしまったので、しばらく立ち止まって痙攣がおさまるのを待つしかなかった。

 

斜面には白い花をつけたたくさんの木。たぶんヤマボウシだろう。

 

大山はシカ対策が徹底しているせいか、登山道や山頂周辺は草がよく生えている。

 

足をだましだまし下って、ヤビツ峠が近づくと下に秦野の町が見えてきた。

途中にある木道や岩にヤマビルの死骸が見られた。

登山者が足などについたものを駆除したのだろう。

 

14:14、ヤビツ峠にあるレストハウスに到着。

このちょっと上にベンチがたくさんあったのでそこで小休止。

足回りをチェックしてみたが、ヒルはついていなかった。

 

ヤビツ峠から蓑毛まで古い登山道を歩いてくだった。

この道でもしきりにホトトギスが鳴いている。

この道は、長いけれど傾斜もゆるくとても歩きやすかったので、足のつりをこらえながら歩いていた私は大いに助かった。

 

谷の奥に一筋の滝。薄暗いので手振れしてる。

 

少し広い沢に出た。

 

すぐ上にも下にも砂防堰堤があって豊富な水が落ちている。

 

そしてそこには秦野市の名水、春嶽湧水があって秦野市水道の水源となっていた。

そこからは沢沿いに舗装の道が続いていた。

 

今は木が生えているが、斜面が平にならされていて、建物あとらしいところが続いた。

建物は跡形もなくなっているが、敷地の奥に墓地が残っている。

このあたりには大山詣での人を泊めた宿があったらしい。

 

舗装の道はいつのまにか車道にかわり、お寺や民家もあらわれてきた。

 

ここからはヤビツ峠ではなく、阿夫利神社下社にむかう道もある。

機会があったらその道も歩いてみたい。

 

15:29蓑毛に到着。

最後は、舗装の下り道で膝の裏が痛くなってきた。

 

蓑毛からは、午後でも毎時1本バスがある。これで秦野駅にむかう。

 

バスを待っていたのは私一人だったが、発車間際に女性が3人乗り込んできた。

 

今回の山旅は、休憩も含めて6時間40分と最近では長く歩いた方だ。

正直疲れた。特に下山中の段差で足がつってしまうのには泣かされた。

でも大きな段差がなくなり、道がよくなればそれも治って歩き続けられた。

それにしても、普段からスクワットなどきちんとやらなければと反省。

 

帰りの小田急は秦野から座れたが、じっと座っていたので新宿の乗り換えで、階段を降りようとしたら膝の裏が痛くてびっこを引いてしまった。

 

 

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榛名神社から掃部ヶ岳、杏ヶ岳周回(2019年6月13日)

2023-06-16 13:55:17 | 山日記

5年前の6月の記録をリメイクして投稿する。

 

梅雨入り前の緑の山を満喫しようと電車とバスを利用して榛名山へでかけた。

榛名神社を起点に榛名湖畔から掃部ヶ岳に登り、その後杖の神峠をへて杏(すもも)ヶ岳へ。

そこから今は使われていないらしい破線道をたどって榛名神社へと周回してみようという意欲的(それとも年寄りの冷水的というべきか?)プランだ。

高崎駅から1時間に1本出ているバスの時刻にあわせて早朝出発。

高崎駅7時25分のバスに乗っても神社到着は8時40分。やはりバスは時間がかかる。

 

榛名神社の参道には大きな赤い鳥居、両側には茶店のような建物が建ち並んでいた。

 

その奥に山門があり、くぐると沢沿いに道が続いている。

 

なかなか雰囲気のある参道だ。秋の黄葉のころもいいのだろうと思う。

 

平日なのであまり人影はない。途中、右手にブリッジ状の岩が見えた。鞍掛岩というらしい。

 

神社だけど三重塔がある。

江戸時代の末、神仏習合の時代に作り始め、明治2年に完成したが、明治政府の神仏分離令で神社となったので今は神宝殿と称しているようだ。

 

社殿は目立つ岩に抱かれるように立っていた。

このような奇岩が神の憑代(よりしろ)と考えられてここに榛名山の神を祀ったのだろう。

霊感などにはあまり興味がない私でも、この地が神社となったことは納得できる。

 

社殿の一部は工事中でシートでおおわれていた。

ここから奥へと下っていよいよ山道に入っていく。ただいま9時2分。

 

すぐに堰堤があらわれ、その上に九折岩(つづらいわ)が見えてきた。

榛名火山の噴出物の中に嵌入した安山岩の岩脈が侵食の結果残ったものだそうだ。

 

20分ほどで分岐点。左に行くと神社裏のバス停。榛名湖へは右手の道を沢へと下る。

 

榛名神社周辺の杉林を抜け出すと沢沿いの道は新緑の森の中。緑が目にまぶしい。

そして空気がハルゼミの声で満たされていた。

 

歩いても歩いてもセミの声から抜け出せない。

ハルゼミの声で満たされた海の底を歩いている感覚だ。

しばらく歩くと丁目石があった。二十二丁目と読める。

どこをめざす丁目石なのだろう。

 

沢に沿って少しづつ登っていく道は歩きやすく快適だ。

自分一人ではもったいない。そのうち誰かを案内して歩いてみたいと思った。

 

9時59分天神峠に到着。バス道の天神峠から東に200mほどだろう。

車道が通じており、広い駐車スペースもあった。

 

峠から湖畔にはおりずに、竹久夢二のアトリエへ。

周辺は湖畔の宿記念公園として整備してある。

この公園からも掃部ヶ岳の登るルートがあるが、私は硯岩に寄りたいのでいったん湖畔の道路へとくだった。

 

そのあたりから眺めた榛名富士。

 

掃部ヶ岳の登山口へは湖畔の車道を少し北へ向かう。

途中で硯岩(すずりいわ)が見えた。これからまずあそこに向う。

 

10時23分、掃部ヶ岳登山口から登り始めた。

 

ふたたび新緑とセミの声の世界へ。

 

10時42分、硯岩。おしりがむずむずする高度感。しばし展望を楽しみつつ休憩した。

 

こうしてみると硯岩も相当の高さがある。

 

硯岩をおりて掃部ヶ岳にむかう。すでに結構歩いているので疲れが出てきたのかきつい。

でもヤマツツジの鮮やかな色が元気をくれる。

 

11時30分、掃部ヶ岳山頂に到着。ふう!

ほかに数名の登山者が休んでいた。

 

サラサドウダン

 

浅間山が霞んで見える。手前の左は鼻曲山。

右の樹木の上に顔を出しているのは浅間隠山だろう。

 

妙義山のでこぼこがはるか下の方に見える。

 

はるかかなたに残雪の山が見えた。

八ヶ岳の南側なので南アルプスの甲斐駒ではないだろうか。

 

掃部ヶ岳からは尾根を西へと伝って杖ノ神峠へとむかう。

少しくだってから登り返すあたりは笹で開けているが、その後はずっと森の中。

 

ところどころにあるヤマツツジが慰めてくれる。

 

山頂から25分ほどで耳岩。足元を通っただけなのでどこが耳なのかわからなかった。

 

耳岩から数分で杖ノ神峠への分岐点に。少し折り返すように下っていく。

 

石仏があらわれて、杖ノ神峠に到着。12時48分だ。

すでに4時間歩いてきたので少々お疲れ。

 

ここから林道を伝って榛名湖畔、天神峠に戻ることができるが、せっかくここまできたので杏ヶ岳をめざすことにした。

コースタイムであと50分。

 

あまり見たことのない白い花があった。帰ってから調べたけどわからなかった。

 

中間にある鷺ノ巣山。

その先杏ヶ岳へはいったん下降して登り返しだった。最後は少々後悔気味に。

 

杏が岳の祠。

 

そして山頂の標識。でもそこで行き止まり。

しかも展望が全然ない。昔は結構見渡せたらしいのだが。

 

さてどうするか。天神峠に戻るとそこまででもたっぷり1時間余りだ。

それなら今は使われていない破線ルートでも直接榛名神社に下るほうが楽に決まっている。

 

先の方の尾根を見透かすと踏み跡があり、赤いリボンもついていた。よし決行だ。

 

しばらく尾根を忠実にたどっていく。少し上り加減になって尾根が幅広くなっている地点で左に歩きやすそうな尾根が分岐していた。

地図の破線は、もう少し先から左の斜面へと続いているのだが、少し進んでみたがどこが下降点だかわからない。

そこで先ほどの分岐に戻って尾根をたどって下ることにした。

この尾根は破線のついた尾根の北を並行してくだっている。歩きやすいのだが、細かな潅木の枝が邪魔をする。

途中先の見通せない岩場があったので、無理をせず右手の斜面を迂回した。斜面には獣道がついていた。

 

ふたたび尾根に戻ってすすむとようやく目印を発見。

 

そこから右手の斜面を下ると古い山仕事道らしいところに出た。

しかし、道は枯れ枝で埋め尽くされて歩きづらかった。

その道を歩いてみて先ほどの尾根をそのまま下ったほうが楽だったのように思えた。

 

15時2分、ようやく舗装の車道に飛び出した。

そこは予定通り、榛名神社入口から車道を500mほどのぼった地点だった。

 

今回杏ヶ岳から榛名神社を歩いてみて、特に危険なところもないので、ちょっと手を加えれば登山道として利用できると思った。

ぜひ地元で整備してほしいと思う。ついでに杏ヶ岳の薮を払って少し展望を確保してもらえればいい山になると思う。

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雨上がり庭の小さな花たち

2023-06-16 09:12:34 | 山野草

今年の梅雨はほんとうにしっかりと振ってくれる。

今日も雨の予報だったが、朝から真っ青な空が広がった。

もうかなり暑い。

これは数日前に撮ったジャノヒゲ。またの名をリュウノヒゲ。

背が低くて小さな花なので写真に撮らないとしっかり見ることができない。

けっこう花らしい花だ。

 

こちらはすっかり花が終わったシモツケ。

先端に白いものがついているが、めしべなのかな。

 

こちらはハゼンランというのかな。つれあいがもらって花壇に植えている。

 

今朝は、芝生にネジバナが咲いているのを見つけた。

ピント合わせが難しい(-_-;)

 

ネジバナも下から開花してくのだね。

 

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