毎日が山のこと

最近の山歩きの記録はもちろん、作ってみた山行プラン、過去の山歩きの記録も順次掲載中です。

兄と登った奥穂高岳(2010年7月25日~27日)

2022-08-24 16:50:07 | 北アルプスとその周辺の山

第1日目

私の4歳上の兄は、脱サラして長いことお店をやっていた。

65歳となったこの年、もう一度奥穂高岳に登ってみたいということで、私と夜行2泊3日で出かけた。

私の車を島々においてそこから路線バスで上高地に入った。

朝の8時ころだ。すでに河童橋には観光客の姿があった。

第1日は涸沢まで。梓川に沿って奥へと歩く。

9時45分 徳沢。テントがたくさん並んでいた。

横尾には11時到着。25分の昼食休憩。

橋をわたって横尾谷へむかう。

定番の休憩ポイント、本谷橋に12時35分到着。15分の休憩。

涸沢は下部の方まで雪があった。

日当たりのいいテント場は雪が消えていた。

でも小屋の周辺にはたっぷりと残っていて溶かすために水をまいていた。

第2日目

出発前の5時、朝日が当たり始めた涸沢を写真に。

稜線には雲がかかっていたが、夏山らしい朝だ。

前穂高岳は山頂に雲がかかっている。

ザイテングラートも全容が見えている。

雪渓の最上部からいよいよ岩場へ。

岩場を慎重に登っていく。

7時53分、白出のコルに到着。

東を見ると雲の間から浅間山が見えていた。

西には笠ヶ岳。

15分ほど休憩して、いよいよ奥穂高岳へむかう岩場の急登へ。

真下にガスにかすんだ奥穂高岳山荘の赤い屋根が見えている。

危険なのはコルから登り始める最初の部分。そこを過ぎても岩場の連続だが、きもを冷やすようなところはあまりない。

一瞬ガスが腫れて雲ノ平方面の山々が見えたが、またすぐにガスに包まれてしまった。

もうすぐ頂上というころ、前方にガスにおおわれたジャンダルムが姿を見せた。

これも一瞬のことで、その後は姿を見せてくれなかった。

9時15分、山頂に到着。近くに荷をおいて山頂で記念撮影。

ピークの下のやや広い部分で休憩。その後来た道を戻って下山開始。

無事に登頂でき一安心。白出コルにもどってもまだいくぶんガスっぽい。

この日は、このまま下って徳沢ロッジに宿泊。

3日目は、朝、徳沢周辺に咲き乱れる花々を写真に収めてから帰路についた。

すでに12年が経過してしまった。同行した兄は、最近軽い脳梗塞を起こしてしまったが、毎日散歩をして足腰をきたえている。

涼しくなったら軽いハイキングを計画したいと思っている。

 

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快晴の浅間山(前掛山)2022年8月19日

2022-08-20 09:32:23 | 信越・長野・西上州の山

前に投稿した登山靴忘れの大失敗のリベンジをと山小屋情報をあさっていたら、常念小屋でスタッフがコロナにかかり、23日まで営業を自粛するという。

これは、この夏は小屋どまりはあきらめて日帰りに徹するしかないと思った。

そんな折、天気予報をチェックすると19日はAランク保証の晴天となっている。

それも関東・中部周辺全域なので、高い山に登れば展望が期待できる。

まさかこの前に投稿した2006年の八ヶ岳

 

八ヶ岳(赤岳・横岳)縦走(2006年8月29日・30日) - 毎日が山のこと

 

のようなことにはなるまい。

そこで思いついたのが浅間山。

もちろん本体は今も立ち入り禁止だが、火口に近い外輪山の前掛山には登れる。

高峰高原から行くルートもあるが、帰りにトーミの頭への急登を登り返すのはいやなので、天狗温泉から往復することにした。

天狗温泉には登山者用の広い駐車場があるが、私有地なので駐車料500円。

車を降りたときは少し風が冷たく感じたので風よけを1枚羽織ったが、歩き始めるとすぐに脱いでしまいこんだ。

温泉の建物の前を通って沢の方に歩くと登山口をかねた鳥居があった。

そこから沢に沿って林道がある。そこを歩いていった。

木漏れ日がもれる散歩道のような気持ちのよい道。

30分ほどで一の鳥居に到着。ここからコースは2つにわかれて、一つは沢沿いに不動滝をへて二の鳥居へ。

左手に分かれるコースは沢の右岸を少し高まき気味に進んで二の鳥居へ。

不動滝を見てみたい私は躊躇なく沢沿いの不動滝コースを進んだ。

一の鳥居から15分ほど歩くと水場があった。実はコースにそって流れる蛇骨川は火山の影響だろうが、乳白色に濁っていて飲み水にはならない。

でもこの水はおいしかった。

水場から5分ほどで不動滝だ。この滝の水も濁っている。残念だけどしかたのないことだ。

滝から斜面を登っていくと先ほど別れたコースと合流し、その先に二の鳥居があった。

そして二の鳥居から少し登ったところにこんな看板が。

火山館でつかう薪を運んで欲しいというお願いだった。

二本くらいどうかと思ったらリュックにうまくおさまらない。1本だけにしておいた。

地図に長坂と書いてある斜面を登っていく。急登を予想していたらそんなこともなかった。

やがて木々のあいだから浅間山外輪山の黒斑山の崖が見えてきた。

そして行く手右側には牙山。牙と書いて「ギッパ」と読むらしい。

牙山の下には沢水の濁りのもととなるところが。

ここからは有毒ガスも出るらしくて、立ち入りは禁止されていた。あたりには硫黄臭もただよっていた。

その少し上には烏居があった。

そこが先ほど看板のあった火山館だった。

登山者のための休憩施設であり避難小屋も兼ねているようだ。

建物の下が頑丈に作られていて、噴火の際はそこに入れば火山弾などを避けることができそうだ。

火山館のすぐ裏手には祠があって、そこが浅間神社だった。

一の鳥居、二の鳥居はこの祠のための烏居だったようだ。

浅間神社の裏の斜面を登るとそこが湯の平だ。古い時代の浅間山の火口原だが、カラマツを主体に針葉樹林とそのあいだに草原が広がっていた。

草原には黄色がめだつダケブキがたくさんあった。

湯の平は、黒斑山などから見下ろした印象ではもっと草原なのだと思っていたら、その大半はカラマツ林だった。

道は森の中を高い方へとだんだん登っていく。カラマツが少し背を低くしてきたようだ。

するとこれから登る浅間山の砂礫の本体が見えてきた。

反対側には外輪山をなす蛇骨岳、黒斑山などの外輪山がおおいかぶさるようにつらなっていた。

Jバンドとの分岐もまだ森の中だった。Jバンドに向かえば先ほどの外輪山の山々へと登ることができる。

分岐から少し進むとようやくカラマツの森を抜けて浅間本体を斜めに登り始める。

このあたりで2100mを少し越しているはず。前掛山まで標高差400m余り。

砂というよりやや大きめの礫がたくさん混じっているので、富士山の宝永火口のようにずるずる崩れることはない。

着実に高度をあげていく。

浅間山北麓の嬬恋村が見え、四阿山も全貌が見えてきた。

ふと振り返るとJバンド越しに北アルプスが見え始めた。特徴のある双耳峰は鹿島槍だ。

さらに登ると予想通り白馬から乗鞍まで一望だ。やったー!

道は2200m近くから少し傾斜がきつくなった。

たくさんの登山者が登っている。すでに下ってくる人もいる。

小学生の孫といっしょの私と同年配のおじいさんもいた。

北東方向には尾瀬の燧ケ岳と思われる山も見えていた。

急登に少しピッチを落としながら登りつめるとようやく内側の外輪山の稜線にでた。

浅間山は三重式の複式火山なのだ。

振り返ると北アルプスの全容。写真の中央は立山だろう。

四阿山のわきからは妙高などの頚城山塊。

ようやく急登も終わって、これから外輪山にそって歩く。

ここが火口に一番近い。避難所もある。私もねんのためヘルメットを持参していた。

日差しは強いが少しも暑くはない。快適だ。

前掛山の内側は垂直の断崖だ。

そして内側には浅間山の火口丘。

11時30分、2524mの前掛山山頂に到着。

大勢が休憩して目の前に広がる大展望を楽しんでいた。

まずは富士山。ちょうど金峰山の山頂と重なっている。金峰の五丈石が見える。

八ヶ岳とその向こうには南アルプスの北岳、甲斐駒ヶ岳、仙丈ケ岳が頭を見せていた。

そして北アルプスの核心部、穂高岳と槍ヶ岳。写真の中央に変なゴミがついてしまったと思ったら、これは頂上にたくさんいたトンボが写りこんだものだった。

真下には佐久平。

北東側には浅間火口の火口丘。まだここは立ち入り禁止。

でもこの日は噴煙も少なく、静かなものだった。

西には黒斑山と籠ノ登山や湯ノ丸。その向こうに北アルプス。

こちらは東の妙義山。

十分に展望を楽しんで12時少しすぎに下山開始。

帰りの写真は省略するが、ふたたび森にはいって火山館で休憩。

その後の蛇骨川にそった森の山道が少々長く感じた。

全体では登り4時間半、くだり3時間余り、8時間近くかかっている。

天狗温泉で汗を流すつもりだったが、帰りの渋滞も気になるのでそのまま帰路についた。

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八ヶ岳(赤岳・横岳)縦走(2006年8月29日・30日)

2022-08-18 15:52:02 | 八ヶ岳とその周辺

先日投稿した北八ヶ岳にゅうと同じ年の8月末に赤岳から横岳、硫黄岳を縦走していた。

このときは、始発の電車と茅野からの路線バスで美濃戸口からはいった。

出発の時点ではいい天気で、八ヶ岳全体が見渡せていたのに、いざ山にはいると2日ともガスに包まれた山旅となってしまった。

8月も終わりなので、バスの窓からは満開のそばの花を見ることができた。

美濃戸口に11時20分ごろに到着するバスだったと思うが、登山の客は私一人だけだった。

美濃戸口から美濃戸山荘まで約1時間てくてく歩く。

マイカーならこの近くまで車で入ることができるのに、なぜこの時は電車とバスにしたのか、よく思い出せない。

美濃戸山荘からは北沢にそって赤岳鉱泉へとむかった。

行者小屋泊りを予定して予約してあったので南沢コースで直行してもよかったのだが、赤岳鉱泉から中山乗越をこえる道をえらんだ。

山深く入るとともに山は雲におおわれてきた。でも今日は小屋に入るだけなのであまり気にはならなかった。

行者小屋へと抜ける中山乗越の道もずっと樹林帯の中だった。

行者小屋には午後2時45分に到着。予約は素泊まり。

でもなんだかもう少し歩きたかったので、予約取り消しと小屋に声をかけて、稜線にある赤岳天望荘まで行くことにした。

ガスってはいるけど稜線はよく見えていて、雨になる心配はなさそうだ。

地蔵尾根を登って地蔵の頭をめざした。

急峻な登りだったが、危ないところには梯子が設置されていて順調に登れた。

高度が増すにつれてあたりはガスが次第に濃くなってきた。

あちこちに立ち上がっている岩がなんだか生き物に見えてくる。

午後4時をまわったころ稜線上の赤岳天望荘に到着。

狭い稜線上に建物が細長く建てられていた。

広い部屋で雑魚寝だと思ったら一人用の個室だった。

ありがたかったが、部屋がせまくて斜めに寝ないと頭がつかえてしまう。

外がすっかりガスに包まれていたので、小屋の中で自炊をさせてくれた。

夕日を見ようと外に出てみたが、ガスのすきまからわずかに見えてだけだった。

さて翌日、晴天を期待していたが、昨日以上の濃いガスだった。しかも西風が強い。

展望は期待できないが、リュックは小屋において6時前に赤岳頂上をめざした。

岩陰にトウヤクリンドウ。

ガスの中、足元だけを見ながら30分ほど登ると岩陰に建物が浮かび上がった。

赤岳頂上山荘だ。山頂はこのすぐ裏にあるはず。

しかし、三角点に行ってもなにも見えないので、小屋の前で記念写真を撮って引き返した。

ふたたび天望荘へとくだる。

西からの風をうけて沸き立つような雲が稜線をのりこえて行く。

その雲の中から天望荘の建物がわずかに姿を見せていた。荘厳さを感じた。

リュックを受け取り横岳へと向かう。

ただただ足元をみて黙々と登った。

行く手のガスの中に岩峰が姿をあらわしたり、小さな花が咲いて居たり。

岩稜帯の道がつづく。いくつかピークがあったはずだが、景色が見えないので足元ばかり。

ちょっとコースに迷うようなところもあった。

8時20分、横岳山頂に到着。赤岳からちょうど2時間だ。

山頂をすぎて少し下ると尾根が広くなってきた。

そして硫黄岳に近づくと砂礫におおわれるようになり、コマクサが姿をあらわした。

次第にひろくなる稜線の斜面にたくさんのコマクサが。

広い硫黄岳の斜面をゆっくりと登り返していく。

9時5分、硫黄岳の山頂に到着。

天候の回復は期待できないので早々に下山開始。

峰の松目やオーレン小屋との分岐点、赤岩の頭。

赤岳鉱泉にむかって下っていく。このあたりのことはあまり覚えていない。

赤岳鉱泉まで下ってみるとガスが薄れて横岳が見え始めた。

大同心、小同心の岩峰が見えていた。

まだ11時前だった。そこからは昨日登ってきた道をたどって美濃戸口へと戻った。

せっかくチャレンジした八ヶ岳核心部の縦走だったけど、残念な天候で展望を楽しむことはできなかったが、印象に残る山旅となった。

 

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北八ヶ岳のにゅうへ(2006年8月4日)

2022-08-15 09:17:52 | 八ヶ岳とその周辺

夏山の過去の思い出を記録しておきたい。

16年前の夏、北八ヶ岳の稲子湯から入って、「にゅう」から中山峠を歩いた。

「にゅう」という名前についてあらためて確認してみたら、稲の束をつみあげた「にお」からきているという説と女性の「乳」という意味と二つの説があるようだ。

車を稲子湯の駐車場に留めさせてもらった。

早立ちしてきたのでまだ朝の6時20分だ。

帰りにここで一風呂あびる予定。

林道を奥へと進むとみどり池へのコースの入口があった。

林道はここからカーブして北へと進んでいく。

私は、もう一つの登山道でにゅうをめざす。

 

周囲は静まり返った深い原生林だ。

写真を見るとシャクナゲの葉が写っている。

6月頃なら花も見られるのだろう。

 

ところどころ大木が見られる。

 

足元の岩にはコケがびっしりとついて北八ヶ岳らしい雰囲気。

みどり池のコースとちがってこちらは入る人が少ない。

それだけ原生林の雰囲気が味わえるというものだ。

 

倒木が多いあたりでは日差しが漏れて明るくなる。

その日差しをあびて若い木々が森を回復しようと成長し始めていた。

 

南に大きな硫黄岳が見えた。なかなかのスケールだ。

 

森の中の十字路。まっすぐ行けば白駒池。私は左に折れてにゅうにむかう。

このあたりは原生林におおわれた大きな斜面。

そこを少しずつ高度をあげていく。

 

大きな丸太がころがっていた。

たぶん伐採したのではなく、倒木を処理したものだろう。

 

静かな森の中を黙々と歩く。

 

しだいに傾斜が増してきたが、休まずひたすら登る。

こういう歩き方をするからあとで足がつったりするんだよね。

でも原生林の中ではなかなか休憩しようと思うようなポイントがないんだもの。

 

そうするうちに9時30分、にゅうの岩場の一角にとびだした。

ようやく休憩ポイントに到達。

岩に腰を下ろししばらく休んでから写真を撮ろうと動くととたんに足がつってしまった。

ちょうどその時一人の男性が登ってきたので、いかにも景色を楽しんでいるかのようにふるまって足をなだめたのを思い出す。

自分の体力を自覚してペース配分に気を付ける必要があるね。

奥に見えているのは天狗岳。

 

そこからほんの少し岩場を東に進んだところがにゅうの頂上だった。

 

北側には原生林の中に白駒池。

その向こうには茶臼岳や縞枯山など北八ヶ岳の山々。

 

天狗岳をバックに記念撮影。一人なので岩にカメラを固定して撮った。

 

岩峰を手前に浅間山。

 

佐久平は霞の中。きっと下界は猛暑だろう。

 

岩をフレームにして硫黄岳。

こうやってなんだかだ30分以上ここですごした。

 

にゅうを離れて、尾根沿いに中山峠をめざす。

途中、硫黄岳の全容が見えるポイントで撮影。

 

道はふたたび原生林の中へ。

天狗岳と麦草峠のあいだにある中山2496mからにゅうへと伸びる尾根をゆるやかに登っていく。

おおよそ40分で、中山を越えて麦草峠にむかうコーストの分岐点に。

 

こんどは中山峠にむかってゆるやかに下っていく。

 

ところどころで前方に天狗岳と硫黄岳が見渡せた。

このまま天狗岳まで行ってみたいとは思うのだが、からだが賛成してくれない。

 

中山峠付近の断崖が見えてきた。

ここをくだってみどり池へとむかう予定。

 

振り返ると稲子岳の絶壁の向こうに関東山地の御座山が見えた。

 

11時15分、ようやく中山峠に到着。

時間的にまだ余裕があるのだが、もう体力的に限界なのでこのままここから下ることに。

 

急斜面をくだっていく途中から、みどり池やしらびそ小屋がある広い原生林の台地が見渡せた。

 

これはコメツガだろうか、今年伸びてきた部分が明るい色でくっきりとわかる。

 

こちらは稲子岳の南壁。

稲子岳は丸山の一角が地滑りによって落ちてできあがったと説明されている。

ネットをみるとこの南壁の登攀記録がたくさんみつかる。クライミングのゲレンデだ。

 

ようやく急斜面が終わった。

 

12時23分、しらびそ小屋と本沢温泉との分岐点に。

 

しらびそ小屋から本沢温泉にむかう道には昔は材木積み出しのための森林軌道が走っていた。

その残骸のレールが今でもみられる。

 

原生林を水面に映して静まり返るみどり池。

 

そのほとりにたつしらびそ小屋。ここは人気のある山小屋だそうだ。

利用者には原生林が大好き、コケが大好きという方々が多いらしい。

 

私もしばらくあたりを散策して休憩。

たしかにいいところだ。また来たくなった。

みどり池から稲子湯までは歩きやすい道をどんどんくだる。

そして稲子湯に1時45分ころ到着。さっそくお風呂を使わせてもらった。

 

古びた石の浴槽。ここは冷泉を沸かしているので、源泉は冷たい。

どんなお湯だったかよく思い出せないが、さっぱりして帰ることができた。

こんなことを書いていたらまた行ってみたくなってしまったなぁ。

 

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大失敗で目標変更、美ケ原近くの三峰山へ(2022年8月10日)

2022-08-12 10:24:42 | 八ヶ岳とその周辺

お盆休みの渋滞を避ようと10日、11日の一泊二日で山行きを計画した。

前々から行きたいと思っていた山。名前は秘す(笑)。

失敗話なので秘密にしておくけど、前を呼んでいる人にはバレバレ。

一人で泊りで出かけるときはなんとなく緊張するものだけど、今回も早めに準備をして準備は万全だった。

ところが、そんなときに限って起こることが起きてしまった。

あろうことか、登山靴を積み忘れてきてしまった(涙)。

普段なら運転用の靴でも山歩きぐらいはできないことはないのだけど、今回は暑い盛りなのでサンダルで来てしまった。

さすがにサンダルではね。

でも、落ち込んでばかりはいない。すぐにサンダルでも行けるところを探した。

とにかく暑い。街中で観光などやってられない。

やっぱり涼しいところへと考えて松本からビーナスラインをめざした。

松本から美ケ原の下にある三城牧場を通り、ビーナスラインへ。美ケ原は観光客が多いだろうからと霧ヶ峰の方へむかった。

途中、山全体がササで覆われた山が目に入ってきた。

大展望台、三峰茶屋というところがあったのでそこで車を停め、偵察してみた。

展望台が1750m。見えているササの山は三峰山、1887mだ。これは行ける。

さっそくお茶とおにぎりなどをレジ袋にいれ、手にぶら下げてサンダルで出発。

道はとても歩きやすいし、背の低いササだけしかないので見晴らしがよく、風もあたって気持ちがよい。

尾根に出ると写真のような標識が。そうか、ここは太平洋と日本海をわける中央分水嶺なのだ。

涼しけりゃどこでもいいと思ってきた割には、いいじゃない。

ちょっと気分がよくなる単純さ(笑)。

この道の感じでは、草刈りの車が入るんだろうな。とにかく歩きやすくて助かります。

ぶらぶら歩きで25分ほどで山頂。

立派な石の山名標識。三角点もあります。

向こうに見えているのは美ケ原。鉄塔群も見えていました。

南を見下ろすと諏訪湖と諏訪の町が見える。南アルプス、中央アルプスも見えるはずだけど、今日は雲の中。

西には、尾根続きでつらなっている鉢伏山。

こっちに行こうかとも思ったけど道を探すのがめんどうだったので・・・

奥の盆地は松本市街。その向こうには本来の目的の山も見えるはずだが、今日は雲の中。

標識を右にくだればビーナスラインの扉峠。そのまま進んで左に下れば、二ツ山を経て鉢伏山へ。

南西から強い風が吹きぬけてササを絶えずそよがせる。

春には野焼きをしているのかもしれない。圧倒的ササの海にハクサンフウロとツリガネニンジン、ワレモコウなどがほんの少し姿を見せていた。

のんびりと風に吹かれて眺めを楽しんだ。

心の奥底にひそんでいた、目的の山を断念した口惜しさが風に吹き流されていく。

30分ほど山頂で過ごしてから戻った。

いいところだったけど、花が少ないのが欠点。そこで、帰る途中、車山のところで車を停めて草原を歩いて少し花の写真を撮った。

猛暑の夏休み中とあって、本格的盆休みに入る前だけど、霧ヶ峰は車でいっぱい。

八島が原湿原入口の駐車場は満杯で路上で待つ車の列。

車山湿原にはいる霧ヶ峰の駐車場も満杯。

写真を撮ったのは、車山の南にある富士見台というところ。ここはすんなり停められた。

残念ながら富士山は見えなかったけどね。

ウキウキ勇んで出かけて、ガーンと谷底に落とされ、なんとか這い上がってきたというお粗末の一日でした。

 

 

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