毎日が山のこと

最近の山歩きの記録はもちろん、作ってみた山行プラン、過去の山歩きの記録も順次掲載中です。

もう雪が無かった八方ヶ原大間々台(2021年3月9日)

2021-03-11 08:46:12 | 日光・足利山地・那須・筑波とその周辺の山

2月に計画していたスノーシューが都合で中止になり、今年はまだスノーシューを使っていない。

できれば日帰りで行ける新しいフィールドを開拓したいと思っていて高原山の東斜面にある八方ヶ原大間々台に注目していた。4月から5月いっぱいヤシオツツジやレンゲツツジで有名なところだ。

でも日当たりのよい斜面だし、標高は1200mあってももう遅いかもと思いつつ、3月9日、出かけてみた。

遅かった。

 

八方ヶ原学校平にある山の駅たかはら(標高1050m)についてみると、みごとに雪がない。

 

しばらくスノーシューをもっていくか悩んだが、目的地の八海山神社付近は1500mあるので雪があるかもしれないし、樹林の中なら残雪が期待できるのではないかと思い直してリュックにぶら下げて8:50出発した。

 

標高で50mほども登るとゆるやかな斜面になる。山道のくぼみには残雪があるが、ほかのところはもう残っていない。

 

このあたりは東斜面。これから南斜面に回り込むと全く残っていないかも・・・

 

やっぱり雪はどこにも残っていない。冬木立の森は、風を受けて梢を鳴らしている。

このあたりが平らな台地になっているのは古い火山の溶岩でできているかららしい。

 

 

大間々台の駐車場(標高1275m)に9:54到着。山の駅たかはらから約1時間だ。

このあたりはレンゲツツジの名所。レンゲツツジの株がたくさんある。

前回来たのは4月末なので、レンゲツツジの咲いているのはまだ見たことがない。

でもここは雪を期待するには日当たりがよすぎるよね。

 

振り返れば大入道。あそこまで上がれば間違いなく雪があるのだろうが、今日はそこまで予定していない。

 

駐車場から奥へと続く道も雪があるのは日陰の部分のみ。

 

駐車場から広い道を600mほど。ここが八海山神社への入り口であり、高原山最高峰の釈迦が岳への入り口でもある。

 

古い木の鳥居があった。目標地点の八海山神社のとりいだろう。

 

しばらく登ると斜面が北東向きなので残雪があった。せっかくぶら下げてきたのでスノーシューを装着。

 

でもさらに登っていくとブッシュがうるさくなってきたので、登山道に戻った。

でもごらんのような状態。またはずしてあとは八海山神社までぶら下げて歩くことになった。

 

この日はよく晴れて眺望は開けていたが、風が強い割にはもやっていて遠景ははっきりしない。

80kmほど先にある筑波山も確認できない。富士山はもちろん見えない。

 

正面には最高峰釈迦ヶ岳。今日は遠慮させていただく。

ぐずぐずの雪道はつらいし、釈迦ヶ岳は2017年に大間々駐車場から登ったので。

 

扁平な岩が堆積した斜面を登っていく。もう少しで目的地だ。

 

ここが八海山神社。11:10到着。

かつては木造の祠があったが、なんと今は残骸だけが残っている。でも360度の絶景ポイントである。

 

2017年4月28日撮影

念のために2017年の時の写真を調べたらちゃんと祠が写っていた。

 

景色を眺めながらお昼にしようとしたが、風が強くてものが飛ばされそうになる。

風下に腰掛けて、おにぎりとカップラーメン。お湯の残りでコーヒーをいただく。

手袋を外すとやはり指が冷たくて痛くなる。

 

八海山神社のすぐ上が矢板市の最高地点で1590m。でも展望はないので割愛。

 

早々に帰り支度して、11:40出発。下りは残雪がありそうな林間のコースをえらんだ。

最初はスノーシューでは急すぎるのではずして歩き、少しゆるくなってきたところから装着した。

残雪はあっても少なく、ところどころ地肌が見えていたが、気にしない気にしない。

 

このあたりは2月なら十分に楽しめそうだ。

 

大間々台駐車場に12:43戻った。神社からは約1時間。

遠く北のほうに那須の山々が見えている。花が咲けば大賑わいの観光スポットだが、今は風の音だけが響いている。

 

ここまで、往復で4時間弱だったが、中途半端な積雪にスノーシューを使ったので考えていた以上に疲れた。

ここはもともと積雪が少ないところなのだろう。スノーシューをやるなら2月上旬から中旬までというところか。

あとは途中までハイキングルートを歩いたが、途中から車道に出てそこを歩いて山の駅たかはらの駐車場までくだった。

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雨の日は山の計画

2021-03-08 09:34:43 | 山日記

今日は妻とスノーシューを目論んでいたのに雨。

3月に入ってぐずつく日が増えた。季節なのだから仕方がないし、雨も降らねば困るのだが。

そんな日は、山の計画づくりをやろう。

奈良倉山は富士山の展望地として有名だが、私はまだ登っていない。土日なら富士急バスで鶴峠から登り、小菅の湯にくだって一風呂浴びて帰ることになるが、平日はバスがない。

大月からなら平日でもバスがあるが、小菅の湯から鶴寝山を経て奈良倉山に登り、また同じコースを下ることになる。往復の道もかなり長くなるのでバスの時刻が14:41では風呂に入るのも忙しい。

ピストンにしないでうまいコース取りはないかと考えていて思いついたのが次のプラン。

小菅の湯から鶴寝山を経て奈良倉山に登る。休憩入れても3時間半くらいだろう。下りは、南にコースを取って佐野峠をへて西原峠から中風呂にくだる。

前半は、登山者の多い人気のコースなので心配はない。後半はぐっと人は少なくなる、というより平日ならほとんど人はいないだろう。

でも奈良倉山から佐野峠までは林道だったらしいので歩きやすいと思われる。

地形図を見ると佐野峠から中風呂にくだる破線道が入っているが、ほとんど使われていないので下れるかは不明。

もう少し南の西原峠からはハイキングコース整備された道を中風呂にくだることができる。

マイカーを小菅の湯においている場合は、中風呂からはバスで小菅の湯に戻ることになる。

バスの時刻は小菅の湯行が14:10、全体で休憩をいれて5時間45分くらいだから、小菅の湯を8時半前に出発すれば周回可能だ。しかもマイカーならゆっくりお風呂にはいって帰ることができる。ブナの新緑のころに実行してみたい。

地図を見ていてもう一つプランができた。

八王子の上恩方を起点に尾根をたどって陣馬山を周回するプランだ。

上恩方には無料駐車場があるので、そこを利用させてもらえる。上恩方から要倉山までは標識等があるかは確認していないが結構歩いている人がいるようだ。

その後も732mピークからはハイキング地図に出ているコースになるし、和田峠から陣馬山、堂所山までは立派な道だ。

堂所山から北高尾山稜コースに入り、関場峠を経て黒ドッケから夕焼け小焼けへと下る。おおよそ6時間のコースになるだろう。

こちらは季節を選ぶ必要はないので近いうちに実行してみたい。

 

 

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いにしえの信仰登山の道から三ッ峠山(2016年9月30日)

2021-03-05 11:08:23 | 中央線・富士急線周辺の山

6年前の9月の山行。

この時も雨上がりのガスの中の登山となったが、おかげで信仰の山の雰囲気を味わうことができたように思う。

富士急行の三つ峠駅から三ッ峠山に登った。駅に着いた時はまだ雨が降っていた。

三ッ峠山は有名な山だが、私はまだ登ったことがなかった。どうせ登るならと三つ峠駅から登る古い登山道を使ってみることにした。

8時5分駅を出発。

雨はあがってくれたが、山も街ももやに包まれている。

コースの案内看板を見るとこのコースが昔からの信仰の道であることがわかる。途中にたくさんの石碑や石仏があるようだ。

住宅街を抜けて山に近づいていき、道がまがっているところに神社があった。

そこから山の中に入っていく感じだが、しばらくは舗装の車道歩きだ。明日からは10月という季節。山に入ると紅葉が始まっていた。

滝があった。下のものは自然の滝だが、上のものは砂防堰堤から落ちていた。でもコンクリートそのままではなくて自然石風に加工がしてあって、風景を壊していない。

1時間ちょっと歩いたところにだるま石という大きな自然石の石碑が立っていた。梵字が彫ってある。この字は大日如来を示すものだそうだ。

ここからいよいよ急なのぼりが始まる。

相変わらずのガスの中を黙々と歩いた。

だるま石から50分ほどで「愛染明王塔」という看板と自然石の石塔があった。

このあたりから次々と仏教の石碑が現れる。ほとんどが自然石だ。

奥の方に赤いものが見える。ここが八十八太師らしい。

赤いよだれかけをつけた石仏がたくさん並んでいた。周囲はガスに包まれていて異世界の雰囲気がただよう。

さらに10分ほど登ると親不知の巨石だ。

さらに10分ほど登ると崩れた覆い屋根の下にこれもくずれた石積みがあった。

11時近くなっていよいよ屏風岩の下についた。垂直の絶壁。昔からロッククライミングのゲレンデとして有名なところで、いろいろな人がここでトレーニングしたと聞く。

よく見ると岩壁にハーケンが残っていた。

岩の付け根にはユキノシタが岩から落ちるしずくを受けて咲いていた。

屏風岩を過ぎるといよいよ山頂へと続く道と三つ峠山荘への道との分岐点が現れた。私は直接頂上へとむかった。

11時50分山頂到着。残念ながら雲がとれず、富士山は姿を見せてくれない。

何も見えない中で山頂付近で昼食休憩。この後は府戸尾根を下って、寿駅か下吉田駅へむかう道を見つけて下りたいと考えていた。

これまでとは違って穏やかな雰囲気だ。

1491mのピーク手前から金峰山のある尾根へ下る道は赤テープなどで確認できたが、地図を見ながら注意深く歩いたけれど寿駅や下吉田に下るルートの入口は確認できなかった。

そのまま府戸尾根を富士山の方向へと下り続けた。

14時40分、小御獄神社の祠と石碑があった。

そこから10分ほどで河口湖から登ってくるケーブルカーの駅に出た。

長く歩いて疲れたので、ここからケーブルを使って湖畔におりて、あとは歩いて河口湖駅へと戻って帰宅した。

この日はとうとう一日中富士山を見ることがなかった。

 

 

 

 

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秋の尾瀬笠ヶ岳へ(2015年10月19日)

2021-03-02 12:27:32 | 尾瀬とその周辺

尾瀬の至仏山から南西に伸びる山脈の先に三角形の頂が見える。笠ヶ岳だ。秋の一日鳩待峠からここを往復してみた。

前夜は片品で車中泊し、朝一番のシャトルバスで鳩待峠にあがった。まだ5時30分、峠は暗がりの中。小屋の明かりが心を癒してくれる。

歩き始めて40分。ようやく太陽が尾根から顔をのぞかせた。

1866mの三角点の南をまわりこむあたりで道にも朝の陽ざしが届き始めた。

峠のむこうに日光あたりの山々が見える。

そして南を見れば、めざす笠ヶ岳の姿が。のびやかな尾根に三角錐の箱をのせたようだ。尾根の上にピラミッドを乗せたようにも見える。

尾根は起伏が少なそうなので快適な山旅が期待できる。

鳩待峠に続く尾根を南から北へと乗越し、前方に至仏山のたおやかな姿が見えてきた。

右手を振り返れば、尾瀬ヶ原に朝霧が流れその向こうに燧ケ岳。なかなか幻想的だ。

6時55分、オヤマ沢田代に到着。草紅葉が朝日に輝いている。

7時、至仏山と笠ヶ岳の分岐点に到着。

笠ヶ岳への道に入るとすぐが悪沢岳というピークがある。南アルプスの3000m峰と同じ名前だが、こちらはピークというより尾根の高まりのようなところだ。

分岐点から30分ほど歩くと前方の視界が開けて笠ヶ岳が見えた。手前のピークが小笠だろう。

針葉樹と葉を落としたダケカンバの混交林がきれいだ。

振り返ると至仏山、小至仏山そして右奥に燧ケ岳が並んでいる。こういう景色が見えるポジションはあまりないのではないだろうか。

見下ろすと笹原がきらきらと輝いている。

ようやく笠ヶ岳の笠の裾をまわりこみ、振り返れば山頂への道は岩が印象的な景色だ。でもまずは少し先にある方藤沼へ向かう。

見下ろす奥利根の谷は紅葉の盛りのようだ。

道をそのまま湯の小屋のほうへと少しくだったところに尾根の上としては大きめの沼があった。

沼の周囲は灌木に覆われているので沼の全景が撮れない。

燧ケ岳を水面に写しこんでみようとしたが無理だった。

反対側の岸辺に回り込めれば笠ヶ岳を写し込めるはずだが、道のないところにやたらに踏み込むべきではないのであきらめた。

戻っていよいよ笠ヶ岳に登り始める。南東方向に見えているのは日光白根山と錫ヶ岳らしい。

奥利根の谷にダム湖が見えてきた。奈良俣ダムだろう。

9時53分、笠ヶ岳山頂に到着。快晴、無風なので遠くは少しもやがかかっている。

山頂から北東方向を見ると燧ケ岳とアヤメ平。

そして至仏山をアップで撮ってみた。安物レンズなので周囲が少しケラレ気味だ。

山頂からは遠く新潟の山々も見えている。平ヶ岳、越後駒など越後三山と奥利根の山々。

写真には撮ってみたもののぼんやり霞んで絵にならない。

帰りは来た道を戻るだけ。道がいいのでついついスピードをあげてしまう。もっとゆっくり景色を楽しめばいいのに年寄りの冷や水というものだ。

飛ばしすぎの付けがまわってオヤマ沢田代から鳩待峠への下りに入ると足がつってしまった。

もっとゆっくり楽しめというサインなので、休憩して尾瀬ヶ原や周囲の景色を写真におさめた。

12時55分、鳩待峠到着。

このときは、車中泊して早朝出発したのでほんとうに静かな山を楽しむことができた。

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