山仲間から山梨の黒川鶏冠山に行こうとお誘いがあり、4人で行ってきた。
甲府盆地と奥多摩の小菅村をむすぶ国道の柳沢峠から尾根伝いのたいへんに歩きやすいコースをたどって往復した。
メンバーに最近あまり歩いていない人を含んでいたので、高低差が少ないこのコースを選択したのだが、そんなことより途中の森が明るく樹種も多様でとてもいいコースだと思ったので紹介しておこう。
峠から山に入るとすぐにこんな感じ。とにかく明るい。
ミズナラやブナなどとともにカラマツやカエデ類も豊富。10月上旬のこの日はまだ紅葉には早すぎた。
これはブナ。
道はしっかりしていてとても歩きやすい。
これもブナの大木。
カエデは、日当たりのいい先端部がようやく色づき始めたところ。でもこの色あいいいでしょう!
途中にはこんな苔むした岩がごろごろしたところもあった。
深山にわけいった雰囲気だ。
キョロキョロと探していると赤く色づいた葉も目に入った。
ちょっとピント外れだけど・・・・
ゆっくりした上り坂、ほとんど水平な道、こんどはゆっくり下り、そんなことを繰り返しながら、六本木峠、横手山峠とすすんでいく。
途中からモミやヒノキなどの針葉樹も増えてきたが、人工林のような単調な森にはならない。
高低差が少ないうえに道がたいへんにいいと来ているので、少々飽きてくる。
この山に行くなら、季節を選んだほうがいい。紅葉の10月中・下旬か新緑の5月下旬から6月上旬がおすすめだ。
落合からの登山道が合流する横手山峠には大きなカエデの木があった。この木が紅葉したところを見てみたいと思った。
そこからいよいよ山頂部への登り。いったん東のはずれまで登ってから展望台へと尾根を折り返す。
この大展望。奥秩父の山脈が一望だ。中央の高い山が甲武信ヶ岳。その右には家の屋根のような破風山。
雁坂嶺と水晶岳がかさなっているが、その間が雁坂峠。この写真からははずれてしまっているが、雁峠、笠取山と奥秩父の主脈が広がっている。
南の大菩薩嶺は樹の間から見ることができる。
頂上は岩場ではあるが、平たい面のある言わなので、かなりの人数でも座って休憩できる。国師ヶ岳、金峰山は上部が雲にかくれていた。
帰りは同じコースをたどって柳沢峠にもどったのだが、西に向かって歩くので逆光のなか、樹幹のシルエット混じえた森がひときわ美しい。
さて、歩き終わっての感想だが、とてもいいコースなのだが、いい道の割に距離が長い。登りは2時間半ほどで普通なのだが、道が良すぎるので歩いてみると少々長くかんじてしまう。
途中でも書いたように、季節を選ぶといいと思う。特に紅葉の盛りなら長さを感じずに歩けると思う。
もう一度、いい季節に来てみたいと考えていて、次のようなプランを思いついた。
柳沢峠の反対側には三窪高原がある。峠から近くて甲府盆地の展望が開けたところだ。
私はまだ行ったことはないが、黒川鶏冠山へのコースの前半と三窪高原を組み合わせてみたらいいのではないか。
柳沢峠から六本木峠にむかう途中に梅の木尾根の分岐というところがある。
ここからこの森の散策コースとしてブナ坂コースがそこから分岐していて、少し下の斜面を国道へと戻ることができる。
しかも、地図によればこの分岐の近くには奥秩父の展望のよい地点があるらしい。ここが休憩ポイントになる。
国道に出たら、こんどは反対側の三窪高原に向い、ハンゼの頭、柳沢の頭でこんどは南側の甲府盆地の展望を楽しみながら休憩。
そして柳沢峠に戻る。このルートは積雪のあるころも面白いかもしれない。