毎日が山のこと

最近の山歩きの記録はもちろん、作ってみた山行プラン、過去の山歩きの記録も順次掲載中です。

三つ峠でリハビリ(2022年10月19日)

2022-10-23 09:07:47 | 山日記

私のつれあいは、9月の末に入院し、肺の手術をした。体重も少し減ってしまい、息切れしやすくなった。

前にこのブログにも紹介した私の兄は、軽い脳梗塞で少し発語がスムーズでなくなった。でも毎日ウォーキングをかかさなかったが、今度は胸苦しさを感じ、検査の結果、血管が詰まりかかっていて、カテーテルを入れる手術を受けた。

そんな二人のリハビリで山歩きを計画し、兄の希望で三ツ峠にでかけた。

河口湖からあがった駐車場に車をとめ、とにかくゆっくりゆっくりと登った。

登山道は、山頂にある小屋の車も通る道なので、歩きやすく、安心だ。

カエデ類の黄葉が道をおおって足元が明るく感じるほどだ。

この日は久しぶりの好天続きの初日だが、富士山周辺だけは雲があって、三つ峠もガスっぽい。

コースタイム1時間15分のコースを2時間少しかけて山荘前に到着。

上空は晴れ上がっていて日差しもあってあたたかい。

残念ながら山の周囲は雲におおわれ、富士山は姿を見せてくれない。

山荘のそばの広場に向かう。

開運山は眺めただけでパス。トイレをすませて下山開始。

下山もゆっくりペースで。コースタイムの1.5倍かけてくだった。

久しぶりの山歩きをすませ、兄は少し自信を回復したようで、またどこかに出かけたいという。

つれあいもペースがゆっくりなら歩き続けることができるようだ。

ときどき軽いところに連れて行こうと思う。

 

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霧久保沢コースで茂来山へ(2022年10月14日)

2022-10-15 16:09:18 | 山日記

山に行く機会がないまま、10月になってしまった。

8月に浅間山(前掛山)に行ってからなのでもう2か月たってしまった。

からだが相当なまってきているはずだ。

そこで昨日14日に車で出かけてみた。佐久穂町と小海町との境にある茂来山だ。

調べてみると佐久穂からの登山コースは2つある。霧久保沢からのコースと槇沢からのコースだ。

霧久保沢コースには巨樹100選に選ばれているトチノキ「コブ太郎」があるので、今回は霧久保沢コースで登ってきた。

登山口の駐車場までのルートがわかりにくいので念入りにナビを設定しておいたが、国道299号からの入り口にちゃんと看板があったので心配は無用だったのだ。

最後は狭い未舗装の林道をすすんでいく。

草におおわれた駐車スペースがあって軽トラが1台とまっていた。

そこに車をとめて登山道をさがしてみたが、みあたらない。

そこへ軽トラの主があらわれたので聞いてみると、登山用の駐車場はもう少し奥だという。

もう少し奥へすすむと広い駐車スペースがあった。20台以上はとめられそうだ。

看板もあるので、それを目印に進んでくればいいのだ。

最初にのせた絵地図は、写真の看板の右の箱のなかに置いてあった。

支度をして8時40分出発。看板の右から沢を渡る。目印の青のテープがやたらにたくさんつけてある。

沢を飛び石づたいにわたる。増水時は林道を歩くように案内されていた。

ヒノキの林の中を進んで、回り込んできた林道に遭遇するが、林道には出ずにそのまま山道を進む。

ヒノキの林の道をすすみ、途中から沢沿いの登山道へと下っていく。

霧久保沢という名前通り湿気の多い北向きの沢だ。

湿っぽいせいかシダが目立つ。

足元に栗のイガがたくさん落ちていた。

これまでの体験ではほとんど中身はないのだが、今回は小さいけれど栗の実もたくさんあった。

ビワの実の形をしたものはクルミだ。

歩きやすい道を登っていくと右下にコブ太郎がいた。ここまでは観光目的の人も来るのだろう。

見上げると、すでに葉は黄葉し始めていた。

大きなコブがモリモリともりあがっている。この湿気の多い沢に何百年と生きてきたのだ。

木の下でとちの実を探してみたが見つからなかった。

コブ太郎をすぎると道は傾斜を増していく。

ずっと沢沿いなのでカツラの木もたくさんある。黄色くなった小さな丸い葉が地面をおおっている。

コブ太郎から10分ほどのぼると水源の標識があった。

実はのぼりの時は見落としていて、帰りに気がついたのだ。

その少し上に2つ目のトチノキの巨樹、大王トチノキが静かにたっていた。

こちらではいくつかとちの実をみつけた。

大王トチノキをすぎると道はさらに傾斜を増してきた。

足元には四角張った石がごろごろしているし、湿っているのですべりやすい。

このへんで、白っぽい木肌のまっすぐに伸びている木が目についた。

数本が固まって生えているものも多い。

なんの木だろうと思って帰ってきて調べてみたらサワグルミだった。

名前は知っていたが、ちっともクルミの木らしくないすっきりとして背も高い。

よく見たら登山口に置いてあった絵地図にもちゃんと書いてあった。

ガスが巻いて深山幽谷という雰囲気になってきた。そんな中にたつカツラ。

足元にはコケがびっしり。

大きな倒木にはなめこらしいキノコが生えていた。

カエデ類もたくさんあるが、紅葉にはまだ早かったようだ。

ようやく色気づいてきた枝を見つけた。やはりこの山の紅葉は10月下旬がいいのだろう。

尾根がちかづくと太くて立派な木がたくさんある。森の老人たち。

しかし、このあたりは急で足元も悪くのぼりはきつい。たびたび立ち止まって上をみあげた。

ようやく槇沢コースとの分岐のある尾根に到着。山頂まではあと一息だ。

山頂直下から山頂にかけては色づいた木々がたくさんあった。

これで天気がよかったら気分は最高だろう。

11時2分、1718mの山頂に到着。

今日はガスに包まれてなにも見えないが、浅間山や八ヶ岳が見渡せるはずだ。

薄暗い森ばかりを歩いてきたので、うっぷんばらしに山頂付近の紅葉を探して写真に収めた。

しばらく休んでいると南西側の雲がきれて小海町のほうが見えてきた。

上空にも青空が見えてきたが、残念ながら周囲の雲は切れず、浅間山も姿を見せなかった。

11時50分下山開始。

登りは駐車場からだと2時間20分。下りは1時間20分だった。

この山の森は深くていい。こんどは槇沢コースで登ってみたい。

こちらのほうが歩きやすいようで頂上まで2時間と書いてある。

尾根近くの急斜面では大きくジグザグに道がきってあるようだ。

それに谷も南西向きで尾根歩きの部分も多い。

秋が深まったころ、天気のいい日に出かけてみたい。

 

 

 

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秋にもハキダメギグが

2022-10-10 07:32:54 | 山野草

春に投稿したハキダメギグ。

道路にある並木の根方に生えていたので、その後、並木の枝打ち作業のさいにきれいに除草されてしまった。

でも8月に通りかかったとき、一株だけ背を伸ばし花までつけていた。

そして昨日。同じ通りの並木2ヵ所にみたび花を咲かせていた。

調べてみたら、ハキダメギグは、年間に何度も発芽、成長し、花を咲かせると書いてあった。

年に数度手入れが入る並木の根方でも短いサイクルで世代交代して、種を保存しているわけだ。

こういう生き方もあるんだね。

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若い人と甲斐駒ヶ岳へ(2016年8月14日・15日)

2022-10-05 13:25:41 | 山日記

前回投稿した荒川三山から帰宅して中三日おいた8月14日、今度は甲斐駒ヶ岳に出かけた。

このとき同行したのは、結婚ほやほやの人で、彼女から一人ではだめといわれてしまい、私に同行をたのんできたのだ。

その彼と山に行くのは初めて。相談の上、甲斐駒ヶ岳に行くことにした。

初日は北沢峠から仙水小屋まで。

バスで登ってきた林道を少し戻る。

河原に色とりどりのテントの群れ。

仙水谷入り口にたつ長衛小屋はなかなか立派なつくりだ。

30分ほど沢沿いの山道を登ると仙水小屋に到着。こちらはなんとプレハブだった。この落差の大きさ!

沢の水が引かれていて流しっぱなし。

天気が良かったので夕食は外で。これはこれで楽しくなかなかいいもの。

建物がプレハブのかわり、食事は豪華に塗り膳仕立てで馬刺し付き。

翌日は朝の3時に点灯。3時半には朝食が出た。小屋の人も大変だね。

4時すぎには出発。まだ外は暗い。ヘッドランプをつけて仙水峠をめざす。

仙水峠から東をながめながら日の出を待つ。下は雲海、上は高層雲。その間の細長い空が明るくなってきた。

こちらは西をふりかえったもの。仙丈ケ岳の一角に日があたりだした。

すぐ目の前には摩利支天が黒々とそびえたっていた。

日が昇り、上空の雲が一瞬赤く染まった。

峠で20分ほど日の出を眺めてから、いよいよ駒津峰にむかって樹林帯を登り始める。

振り返ると仙水峠をはさんで向かい側に栗沢山がせまる。

少しづつ高度があがるにつれて視界が広がり、栗沢山の肩から北岳が姿をあらわした。

駒津峰に近づくと岩が多くなってきた。もう少しだ。

6時50分、駒津峰に到着、小休止。仙水峠から500mほど登っただろう。

尾根を伝っていよいよ甲斐駒ヶ岳へ向かう。花崗岩の大きな岩がめだってきた。

尾根の途中にある六方石。巨大な菱形の花崗岩だ、

このあたりから登山道は直登ルートと右へ摩利支天の近くを迂回していくルートに分かれる。

私たちは摩利支天ルートで登った。

振り返ると歩いてきた尾根の上に大きな六方石。

もはや山体そのものが大きな花崗岩でできていることを思い知らされる。

北岳のするどいピークとその後ろに間ノ岳。

摩利支天にも寄ってみることにした。

岩の上にはたくさんの仏像や鉄の剣などが。

緻密な石に摩利支天の浮彫がしてあった。でもこんなに大きくて重たいもの担いであがってきたのだろうか。

摩利支天の上から鳳凰山の地蔵岳と観音岳。地蔵のオベリスクも見えている。

摩利支天から戻り、ふたたび山頂をめざす。

甲斐駒ヶ岳の象徴ともいえる白い真砂と花崗岩。山頂まであとひと登りだ。

午前9時30分、山頂に到着。立派な石の祠が祀ってあった。

たくさんの登山者がおもいおもいに岩に腰をおろして休憩している。

山頂で記念撮影。この日は下界は雲海だったが、上空は青空ものぞいていた。

気持ちの良い登山ができた。

下りは直登ルートを使い沢峠に戻った。

同行した彼は、その後仕事が忙しくていっしょに山に行くことはなかった。これからもないだろうなぁ。

 

 

 

 

 

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