9年前に行った小仏城山から高尾山へのハイキング花の名山高尾山(2016年4月10日)が、新緑とヤマザクラで印象深かったので、近所の山友もう一度同じ時期に行ってみようと話していた。
今年の東京でのソメイヨシノの開花と9年前がほぼ同じなので、計画も同じ時期にしてみた。
高尾から小仏行きのバスは混みあうので、高尾には少し早めにつくように設定したのだが、バス停にはすでに20人くらいが並んでいた。
そして私たちの後ろはみるみる列が伸びていった。
平日なのにこれでは1台では乗り切れないなと思っていたら、もう1台がやってきた。
さすがに浅川沿いの梅は終わっていたが、バスの窓から見上げる山の斜面の新緑は、ヤマザクラの白をまじえてなかなか美しい。
小仏峠へとむかう道にはニリンソウの群落もあるのだが、今回はまだほとんど花が見られなかった。
でも道端にはスミレがたくさん花を咲かせていた。
舗装の道から北高尾山稜を見上げると萌え始めた若葉が淡淡とした色彩でヤマザクラの白をふちどっている。
舗装の道の終点にある駐車スペースを過ぎ、未舗装の林道を登っていく。
3月22日に景信山から下るときに通ったばかりだが、すでにカントウマムシグサが苞をたてていた。
リンドウの途中にネコノメソウがあった。
そしてニリンソウが少しだけ咲いていた。
小仏峠について一息入れる。
見下ろし山の斜面はまだ新緑とはいえない芽吹きはじめの色あいだ。
9年前の時より少し遅れている感じだ。
ヤマザクラもここではすでに葉が出始めていた。
峠の石仏に挨拶して小仏城山へとむかう。
少し歩くと峠より一段あがったところに壊れた建物がある。
そばには明治天皇の巡行記念碑がたっている。
そこからは富士山もみえた。
ヒナスミレらしい。
こちらはナガバノスミレサイシンだろうか。
どちらも図鑑や高尾山ビジターセンターのサイトなどで調べてみた。
小仏城山の山頂は平日なのに大勢の登山者でにぎわっていた。
私たちは、富士山が見える南側の木のベンチで休憩した。
この日は、3日間続いた晴天のなかでも、北からの乾いた風が吹いて絶好のハイキング日和だった。
富士山も春にしてはくっきりと見えている方だろう。
山頂には大きなヤマザクラがたくさんあるが、さすがに標高670mなのでまだ先始めという感じだった。
少しムラサキがはいったハクモクレンが満開だった。
茶屋も営業していてみなさん結構利用していた。
城山から高尾山へとむかう。
山頂の南側がスイセンの花畑になっていた。
しばらく下りの段々道がつづく。
歩きやすい稜線の道になると満開のヤマザクラが次々とあらわれた。
10分と少し歩いたあたりで左側の脇道にはいると斜面が伐採されていて大展望が広がる。
稜線の道にはたくさんのヤマザクラとコブシも満開だった。
おおぜいの登山者とすれちがい、追い越される。
青空に満開のサクラ。
大垂水峠への分岐や一丁平を通りながら何度かの上り下りがあって、巻道に逃げようとする山友を叱咤しながら階段を登る。
幾つめかの階段上りのあとに右手に富士山と丹沢の大室山が見えるところに出た。
富士山はもはやよくみないとわからない。
そこはもみじ台だった。茶屋やトイレもある。
ここからもう一度少し下がって、石の階段を登り返したところが高尾山頂上だ。
お疲れ様。高尾山の標識で記念撮影。
日差しがあつく感じるほどになってきたので、東屋にはいって小休止。
その後は4号路を歩いて、スミレの写真を撮りながら下山した。
スミレの見分けは難しいのでよく調べてから次回報告しようと思う。
ケーブルの高尾山駅の近くで山友がビールを飲もうと言い出したので、私も喜んで生ビールを注文。
ところが、山友たちはソフトクリームを食べている。
だまされた。でもこの時の生ビールはため息が出るほどうまく感じたものだ。
湿度の低い乾燥した空気と山歩きのおかげだろう。
またこんなビールが味わいたいものだ。