毎日が山のこと

最近の山歩きの記録はもちろん、作ってみた山行プラン、過去の山歩きの記録も順次掲載中です。

小仏城山から高尾山へ、新緑とサクラそしてスミレ(2025年4月9日)

2025-04-11 12:59:16 | 中央線・富士急線周辺の山

9年前に行った小仏城山から高尾山へのハイキング花の名山高尾山(2016年4月10日)が、新緑とヤマザクラで印象深かったので、近所の山友もう一度同じ時期に行ってみようと話していた。

今年の東京でのソメイヨシノの開花と9年前がほぼ同じなので、計画も同じ時期にしてみた。

高尾から小仏行きのバスは混みあうので、高尾には少し早めにつくように設定したのだが、バス停にはすでに20人くらいが並んでいた。

そして私たちの後ろはみるみる列が伸びていった。

平日なのにこれでは1台では乗り切れないなと思っていたら、もう1台がやってきた。

 

さすがに浅川沿いの梅は終わっていたが、バスの窓から見上げる山の斜面の新緑は、ヤマザクラの白をまじえてなかなか美しい。

小仏峠へとむかう道にはニリンソウの群落もあるのだが、今回はまだほとんど花が見られなかった。

 

でも道端にはスミレがたくさん花を咲かせていた。

 

舗装の道から北高尾山稜を見上げると萌え始めた若葉が淡淡とした色彩でヤマザクラの白をふちどっている。

舗装の道の終点にある駐車スペースを過ぎ、未舗装の林道を登っていく。

 

3月22日に景信山から下るときに通ったばかりだが、すでにカントウマムシグサが苞をたてていた。

 

リンドウの途中にネコノメソウがあった。

 

そしてニリンソウが少しだけ咲いていた。

 

小仏峠について一息入れる。

見下ろし山の斜面はまだ新緑とはいえない芽吹きはじめの色あいだ。

9年前の時より少し遅れている感じだ。

 

ヤマザクラもここではすでに葉が出始めていた。

峠の石仏に挨拶して小仏城山へとむかう。

 

少し歩くと峠より一段あがったところに壊れた建物がある。

そばには明治天皇の巡行記念碑がたっている。

 

そこからは富士山もみえた。

 

ヒナスミレらしい。

 

こちらはナガバノスミレサイシンだろうか。

どちらも図鑑や高尾山ビジターセンターのサイトなどで調べてみた。

 

小仏城山の山頂は平日なのに大勢の登山者でにぎわっていた。

私たちは、富士山が見える南側の木のベンチで休憩した。

この日は、3日間続いた晴天のなかでも、北からの乾いた風が吹いて絶好のハイキング日和だった。

 

富士山も春にしてはくっきりと見えている方だろう。

 

山頂には大きなヤマザクラがたくさんあるが、さすがに標高670mなのでまだ先始めという感じだった。

 

少しムラサキがはいったハクモクレンが満開だった。

 

茶屋も営業していてみなさん結構利用していた。

 

城山から高尾山へとむかう。

山頂の南側がスイセンの花畑になっていた。

 

しばらく下りの段々道がつづく。

歩きやすい稜線の道になると満開のヤマザクラが次々とあらわれた。

 

10分と少し歩いたあたりで左側の脇道にはいると斜面が伐採されていて大展望が広がる。

 

稜線の道にはたくさんのヤマザクラとコブシも満開だった。

おおぜいの登山者とすれちがい、追い越される。

 

青空に満開のサクラ。

 

大垂水峠への分岐や一丁平を通りながら何度かの上り下りがあって、巻道に逃げようとする山友を叱咤しながら階段を登る。

幾つめかの階段上りのあとに右手に富士山と丹沢の大室山が見えるところに出た。

富士山はもはやよくみないとわからない。

 

そこはもみじ台だった。茶屋やトイレもある。

ここからもう一度少し下がって、石の階段を登り返したところが高尾山頂上だ。

 

お疲れ様。高尾山の標識で記念撮影。

日差しがあつく感じるほどになってきたので、東屋にはいって小休止。

その後は4号路を歩いて、スミレの写真を撮りながら下山した。

スミレの見分けは難しいのでよく調べてから次回報告しようと思う。

 

ケーブルの高尾山駅の近くで山友がビールを飲もうと言い出したので、私も喜んで生ビールを注文。

ところが、山友たちはソフトクリームを食べている。

だまされた。でもこの時の生ビールはため息が出るほどうまく感じたものだ。

湿度の低い乾燥した空気と山歩きのおかげだろう。

またこんなビールが味わいたいものだ。

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大賑わいの景信山(2025年3月22日)

2025-03-23 21:50:04 | 中央線・富士急線周辺の山

娘を戸倉三山の臼杵山に誘って22日に行くことになった。

ところが、当日いろいろあって、行く先が二転三転。

最終的に小仏から景信山に行くことになった。

 

高尾からのバスは、土曜日とあって同時に3台運行という状態。

それでも発車時刻近くについた私たちは座れなかった。

裏高尾の梅林は結構有名だが、もうシーズン終わりと思っていたら、まだまだ見ごろで、途中の梅林入口のバス停では十数人が下りて行った。

盛りは過ぎた感じとはいえ車窓からも結構楽しむことができた。

 

小仏で下車し、景信山の登山口に向かう途中、日当たりのいい道端にオオイヌノフグリがたくさん。

この日は予報通り気温があがって、コートを脱いでシャツ姿になって歩いた。

 

舗装の道が大きく迂回しているところが景信山の入り口。

道路の擁壁の縁を登っていく。

 

しばらくは急な道が続くが、やがて歩きやすい道になっていく。

ちょうど10年前に全盲の人と登ったことがあるのだが、その人は健常者の奥さんの持つポールをつかんで私たちと同じ速度で登っていった。

いやぁ、正直すごいと思ったものだ。

 

落葉樹林隊に入ると道も歩きやすくなってきた。

日当たりがよくなって、汗ばむようになってきたのでさらに袖まくりで歩く。

 

景信山から東に伸びる稜線に到達。

木下沢(こげさわ)からの道と合流し景信山へとむかう。

この道は、少し日陰の所が霜解け道のように泥んこ道になっていた。

先日の積雪のせいかもしれない。

注意しながら固いところを選びながら歩く。

 

展望のよい山の山頂は、大勢の登山者でお賑わいだった。

私はもうなんども訪れているが、娘は景信山は初めて。

まずは、丹沢の山々。

 

少し目を右に移すと少しかすんでいるけど立派な富士山の姿。

関東平野も一望なのだが、今日はかすんでいるので写真は撮らなかった。

 

山頂にはミツマタの木があってちょうど花盛り。

前に来た時もこの花の写真を撮ったことを思い出す。

山頂も大勢に踏まれて道がドロドロになっていたので、屋根の下に入って昼食休憩。

まだ11時をまわったばかりだったけど。

食後、娘が豆を挽いておいしいコーヒーを入れてくれた。

 

帰りは小仏峠への道を使った。この道もところどころぬかるんでいたがたいしたことはない。

 

広々とした小仏峠に到着。その片隅にある石仏。

 

峠からは旧甲州街道の道を使って小仏のバス停に戻った。

その途中、日当たりのいい斜面にスミレが葉を広げていたのでその後、スミレの花を探しながら歩いた。

でも葉は見つかっても花は見つからない。

 

登山道が終わって舗装の道に入ってから、ようやく一輪だけ咲いているのを見つけた。

私にとって今年最初のスミレとのご対面だった。

そして小仏のバス停につくと、ちょうどバスが到着してグッドタイミング。

 

小仏でスミレを見つけたので帰ってから我が家の庭を探したら、庭でも一輪だけ咲いているのを見つけられた。

日当たりのいい草陰で恥ずかしそうに下を向いていた。

これから山は草花のシーズンだ。

今回はカメラを忘れたのでスマホで撮ったが、次回は忘れないようにしたい。

 

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花の名山高尾山(2016年4月10日)

2025-03-12 15:41:31 | 中央線・富士急線周辺の山

そろそろ桜の開花予想が出され始めた。

気象予報士の予想などを見ると3月20日前後になりそうだ。

今年も4月にヤマザクラのきれいな小仏城山から高尾山を歩こうと計画中だ。

2016年に山仲間で出かけた小仏城山が花盛りにドンピシャだった。

この年の東京のサクラの開花日が3月20日ころだったので、今年も4月10日前後がいいのではないかと予想している。

 

ここでその2016年の記録を投稿しておこう。

 

超満員で増便の小仏行きバスに乗り、終点の小仏で降りるとさっそくヤマザクラと新緑のお出迎え。

気分が高揚してくる。

 

バス停で出発の準備をしながらあちこちパチパチ。

9時50分ごろ小仏峠にむかって歩き始めた。

 

サクラもきれいだったけど、足元の花々も咲き競っている感じで写真を撮るのに忙しい。

ニリンソウの群落。

 

タチツボスミレが、透明な妖精のようだ。

 

こちらは園芸種が脱走してきたのもだろうか。

 

峠道に近づいてまわりの山をみまわすと針葉樹林の濃い緑の前にヤマザクラの薄ピンクと新緑の浅緑。

 

反対側の山の斜面はまだ開ききらない若葉のパステルカラーにヤマザクラの白が混ざり合って夢の中のようだ。

 

峠道にもスミレがたくさん咲いていた。

 

出発して1時間弱で小仏峠に到着。

見渡す山肌が、パステルカラーでおおわれている。

うきうきしながら峠で小休止。

 

小仏峠から城山にむかう。

城山の頂上に近づくとヤマザクラやほかの種類のサクラも姿を見せる。

 

山頂は登山客でおおにぎわい。

私たちも持ち寄った食べ物を広げ、ワインなどもだして大宴会。

その写真もたくさんあるのだが、それはお見せできない(笑)

 

城山山頂は標高670mなので満開に遭遇できるか心配していたが、ご覧のような状態。

惜しむらくは、少し花曇り気味で写真には不向きな状況になってしまった。

でもそんな中でも1時間以上のんびりと休憩してから高尾山へとむかった。

 

高尾山は花の名山であり、特にスミレの種類も豊富と聞いていたが、城山から高尾山への道にもスミレがたくさん。

 

これは薄ピンクのイカリソウ。

 

ヤマザクラのトンネルをくぐりながら歩くようだ。

高尾山の方からもたくさんの人が歩いてくる。

 

途中の休憩スポットはどこも人でいっぱい。

 

途中でタチツボスミレの大群落にであった。

こんな大群落はなかなか見られないと思う。

ほかにもいろんな種類のスミレがあるのだろうが、私は詳しくないので見つけていない。

図鑑で見てもなかなか区別できないもの。

 

ミツバツツジの薄紫、いや薄ピンク?

高尾山の山頂は、当然のことに人であふれていた。

そんな写真もカット。私たちは混雑している1号路をさけ、少し回り道になるが3号路をたどって下山した。

 

途中でカタクリも発見。

 

山の中腹をまきながら続く3号路は、人も少なく静かだった。

明るい新緑にそまりながらの下山となった。

 

 

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マイナーコースで小仏城山、景信山を歩く(2021年3月24日)

2025-02-26 11:16:41 | 中央線・富士急線周辺の山

(以前の投稿に手を入れたものです)

交通の便のよい高尾付近の地図を見ていて、まだ登ったことのない小仏城山東尾根と景信山東尾根を利用してみようと思い立った。

 

2021年3月24日、平日なのに高尾駅からのバスは増便で2台だったのに満員だった。

日影で降りて高尾山へむかう。林道を少し歩いた駐車スペースの手前に赤リボンが2つあって、そこが東尾根の入口だった。

 

沢を飛び石で渡って、対岸は水流でえぐれた背丈ほどの崖になっていたが、木の根につかまってわけなく登れた。

小さな看板があって、少し滑りやすい土質の道をのぼり始める。

 

 

日当たりがいいので足元にはたくさんのスミレが見られた。

 

道は左へと斜面を迂回し始める。歩きやすくて雰囲気もなかなかよい。

高尾山は杉木立のイメージだが、この尾根は落葉樹と常緑の潅木が多くて明るい。

 

標高が低いこのあたりではもうヤマザクラが咲き始めていた。

 

送電鉄塔の手前が少し杉林になっていて、丸太のベンチがあった。

その先には芽生えをむかえた落葉樹の尾根が見えている。

 

標高600m付近から杉林になったが、日差しが漏れていい雰囲気だ。

「東京農工大同窓会記念林」の看板があった。

道の左側が落葉樹林になって、女性3人が花を写真に撮っていた。

 

前方が明るくなったと思ったら、舗装道路に飛び出した。日影から城山に登ってくる道路だった。

 

城山の電波塔が見えている。ご覧のように伐採地に植林がされている。

 

高尾山の向こうには関東平野が広がっているが、今日は暖かくて空気が霞んでいる。

 

舗装道路をあがって小仏城山に11時4分到着。たくさんのベンチがあるが、休憩している人もかなり多い。

サクラはまだ咲いていなかった。

 

 

11:22城山を出発し小仏峠を通って景信山へとむかう。

 

小仏峠の石標。

 

峠は写真を撮っただけで通過し、景信山へとむかう。頂上が見えてきた。

 

12:12山頂到着。山頂からの高尾山のながめ。あいかわらずもやっている。

 

南側の茶屋のベンチにはあまり人がいなかったが、関東平野を一望にできる北側には人が大勢休憩していた。

ミツマタの花が咲いていた。

 

眼下の関東平野。その前に見える山は八王子城跡がある山。

 

ネコヤナギかな?やや黄色味をおびたふわふわの綿毛が春の装いだ。

 

タチツボスミレの透明感のある薄紫が素敵だ。

 

ここが小仏バス停への道との分岐。ここに小下沢林道崩壊のため、この先通行止との表示があってロープがはってあった。

最近は大雨の影響であちこちの林道が崩壊している。あとで調べたら小下沢林道は3ヶ所以上崩れ、道がすっかり流されてしまっているところもあった。

私はこの尾根をまっすぐ下るので林道は使わない。それでロープをくぐってそのまま進んだ。

 

小下沢へくだる道を示す標識。

 

ここからは地形図に破線も入っていない尾根道になるが、道ははっきりしていて歩きやすい。

 

12:55、地形図の581mポイント、大久保山に到着。

 

この先も道ははっきりしていて迷うようなところはなかった。

 

478mのピーク。小さなベンチがしつらえてあった。

時計をみると13:41のバスに間に合いそうなので、ここから少しスピードアップ。

 

 

最後は中央高速を見下ろすようなところになり、雨水の排水溝が設置されていた。

それにそって急斜面をくだると、最後は高速道路の工事現場にぶつかった。

柵がめぐらされていたが、迂回路の表示があって、通り抜けることができた。

道路への出口にも柵があって扉をあけて道へでた。

 

この周回コースは、道もよくて快適だった。全体で4時間。

人の多い高尾山周辺なのに、城山と景信山の山頂やそれを結ぶ小仏峠のコース以外ではほとんど人に出会わない静かに歩けるコースだった。

手頃なハイキングコースだが、出発点の沢渡りと崖、到着地点の工事現場が玉にキズというところか。

 

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相模湖のすぐ南、石老山(2024年12月18日)

2024-12-19 22:41:58 | 中央線・富士急線周辺の山

中央線の相模湖駅の南に石老山という山がある。

中央線の電車で藤野あたりからみると周囲が500m以下の山々の中で一段高く盛り上がって見える。

山裾はそれなりに急傾斜だが、山頂付近は平らで、全体としてずんぐりとしている。

昔むかしに登ったことがあるのだが、山の様子についてはまったく記憶がない。

以前からもう一度歩いてみようと思っていた山だ。

12月18日、埼玉を6時半前の電車で出かけた。武蔵野線は朝早くから長距離通勤の人で混んでいた。

相模湖駅前にはすでにバスが待っていた。

そのバスも、登山者は数人であとは通勤の人々だ。

石老山へむかうバスは、本数が結構あるので便利だ。駅から7分、240円なり。

 

石老山入口で降りて、登山口にある顕教寺をめざして歩き出す。

相模湖湖畔からかなり登ってきたので朝の空気が冷たい。

道を山の方に入るとすぐに公衆トイレがあった。

山の斜面や何も植わっていない冬の畑のあいだの坂道に沿ってぽつぽつと建物がある。

 

分かれ道を大きな道標に導かれてゆくと正面に病院の大きな建物が見えてきた。

 

その裏手に石老山の登山口があった。石塔と石仏があった。

入り口には登山者用の駐車スペースもある。10台以上留められそうだ。

登山路は病院の敷地の柵の際に細々と続いてしかも下り坂だ。

一瞬、間違えたかなと思ってしまったが、この道で正しかった。

 

谷に下りてから、小さな橋をわたり、杉の木をまじえた原生林風の谷を登り始める。

 

足元は河原にあるような丸石を敷き詰めてある。

お寺への参道だからだろうが、丸い石なので歩きにくい。

 

やがてやはり丸みを帯びた礫岩の岩が目立ってきた。

足元も風化した礫岩に歩くためのくぼみがつけられている。

谷間なので水がしみだして少々陰鬱な雰囲気だ。

 

足元は一面の落ち葉。茶色になってしまったカエデの葉もたくさんあるので12月初旬にくれば紅葉が楽しめたようだ。

 

顕教寺には8時42分についた。病院裏の入り口から15分だ。

 

顕教寺のお堂の脇からは津久井湖とその周辺の住宅と山や丘陵が見渡せる。いい景色だ。

 

山頂へむかう登山道は、お寺の西のはずれから上へと続いていた。

少し登ると山頂へ直登する道と桜山展望地を経由する桜道ハイキングコースとに分かれる。

私は景色がよさそうな桜道から登った。

 

少し下り気味のトラバース道を歩くとすぐに右手の展望が開けてきた。

冬ばれの日なので、やはり景色が見える方が楽しい。

 

桜山展望台といっても斜面が少し広くなっているだけのところだが、桜が植えてあるらしい。

桜道はその少し先から斜面をジグザグに登っていく。直登のコースよりは歩きやすそうだった。

途中の岩が露出しているところをみるとそのあたりもやはり礫岩だった。

 

やがて急斜面の登りが終わって広々とした尾根上に出た。

遠くから見た通りで周囲は急斜面でも山頂に近づくと広々としていて葉を落とした雑木林が広がっていた。

 

その中を歩いていくと少し先で直登ルートと合流し、なだらかで幅の広い道になった。

 

明るい雑木林が終わってヒノキ林の道になるが、もうきつい登りはなさそうだ。

 

合流点から10分ほどで融合平見晴台というところがあった。

わずかに木々の間から相模湖の方向がみえるだけだった。

ツツジらしい木が植えてあるがかなり背が伸びてしまっている。

 

その先もゆるやかで幅のあるいい道が続いた。

 

途中に岩が露出しているところがあったが、ご覧のように小さな丸い石を含む礫岩だ。

 

それからもいい道が続き、頂上近くになるとまた崩れた石敷きの道が現れた。

 

その上が頂上だった。ちょうど10時になったところだった。

山頂は馬の背状の広い尾根の端っこだ。

 

周囲は高いヒノキの林だが、富士山の方向だけ切り開かれていた。

富士山は、左手前に三角錐の大室山をしたがえて白く輝いていた。

 

まだ10時になったばかりだが、ここで軽く食事タイム。おにぎり一つと豆大福を食べた。

残りのおにぎりとコーヒーは、この先にある大明神展望台でいただくことにして山頂を後にした。

 

馬の背状の広い尾根なので道も幅広で歩きやすい。ただし針葉樹におおわれて薄暗い。

 

150mほど西にすすむとそこに三角点があった。山頂は702mといわれるが三角点はちょっと低い694mだ。

 

この三角点の先で道は篠原の集落に下る道と尾根通しの道にわかれるが、どちらも急なくだりとなる。

 

急な下りが終わって歩きやすい尾根道になると左手が落葉樹にかわってところどころ道志の山々や富士山が見える。

道は針葉樹林になったり、片側だけが落葉樹林になったりを繰り返し、小さなコブをこえたりしながら少しずつ標高をさげていった。

 

少し長いくだりのあとに登り返しがあって落葉樹の間から相模湖の方向がみえるピークについた。

赤く塗られた石の小さな祠がある。そこが大明神山だった。10時49分。

展望台はもう少し先だ。

 

少しさがってまた同じくらい登り返したピークに鉄骨で組まれた展望台があって、女性がふたり休憩していた。

大明神山から8分だった。

 

展望台からは相模湖と町、そして景信山と小仏城山などの山なみが見渡せた。

でも周囲のヒノキらしい針葉樹が背を伸ばしていて、上野原あたりや道志の方向はもはや見えなくなっている。

ここで予定通り残りのおにぎりなどを食べ、お湯を沸かしてコーヒーをいれた。

日差しは暖かいのだが風が冷たい。

前回来たのは40年以上前なのでなにも記憶は残っていないが、たぶんそのころはもっと広範囲が見渡せたのだと思う。

 

展望台をあとにして下り始めるとすぐにめずらしい倒木があった。

根を露出させて倒れているのだが、根の一部がちゃんと地についているらしく葉をしっかりと付けているだけではなくて根に近い幹から新しい枝をたくさんだして、それがまっすぐに上の方に伸び始めている。

生命力を感じさせる木だ。

 

下りの道はその先でふたつにわかれる。

私はバス道に近い方がいいので谷へくだるふれあいの道コースをすすんだ。

 

谷底に近い斜面をつたう道を歩いていくと舗装の林道にでて、その少しさきで車道に出た。

 

車道をあるいてねん坂上のレジャー施設入り口前のバス停につくとバス時刻の3分前という間の良さ。

でもそのかわり相模湖駅で30分近く待たされたのであまり意味はなかったが、自宅には2時過ぎには到着できた。

やはり高尾や中央線方面は交通の便がいいと思う。

 

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