毎日が山のこと

最近の山歩きの記録はもちろん、作ってみた山行プラン、過去の山歩きの記録も順次掲載中です。

妻と夏の大菩薩へ(1995年7月2日)

2024-04-30 11:31:53 | 大菩薩とその周辺の山

前回は、妻とその姉妹といっしょにいった秩父の二子山を紹介した。

このころは、そのメンバーで大菩薩や猿橋の百蔵山にも登っている。順次紹介していこうと思う。

そのために写真を見返していると妻と登った大菩薩の写真が目に留まった。

このときの思い出しながらいったん投稿したのだが、調べたら記録がみつかったので少し手を加えて再投稿する。

写真は、印画の写真をスキャンしたものだ。

 

1995年というのは、なんと29年前だね。車で日川峠にあがって、そこから出発した。

大菩薩は、学生時代に先輩と塩山から入り、介山荘に泊まって小菅にくだったほか、一人でも登った。その後結婚直後に妻とも登っていたが、それ以来20年近く来ていなかった。

ガイドブックを見ていて、今は上日川峠まで車で上がれることがわかった。思い返してみると、以前に登った時にもすでに峠付近で林道工事が始まっていた。てくてく歩いて登ったコースを今度は車ですいすいというわけ。

 

このころは圏央道がないので、埼玉の自宅から環八を使って調布インターに出るのに1時間以上かかった。それでも勝沼経由で上日川峠には9時についた。

梅雨のころで、降雨確率70%以上という予報だった。天気はすっきりしないのはしかたがない。

福ちゃん荘からカラマツ尾根に入る。ツツジもミツバツツジなどはもう終わっていて、レンゲツツジのシーズンだ。

 

最初は樹林帯の登りだが、少しづつこのま越しにカヤトとクマザサの斜面が見え始める。

 

梅雨時の山は、景色は望めないが、花が豊富だ。この登りはサラサドウダンがたくさんあってとても印象に残っている。このころはまだ山の花の名前がわからず、この機会に写真を撮って調べ、ほかにもズミやアマドコロなどの名前を覚えた。

 

雷岩への登り。少し雲が切れて近景が見えた。

 

カラマツのあいだからみえる大菩薩の斜面もレンゲツツジらしい赤で染まっている。

 

さらにあがったこのあたりはすっかり笹原だ。

 

雷岩についたが、ブヨにたかられて二人とも頭のまわりが黒い雲のようになってしまった。この季節は虫よけは必携だ。

なるべく風通しのよいところを選んで昼食休憩。

その後大菩薩嶺の三角点へ。樹林の中で展望は皆無だし、またもや虫が集まりそうになったので早々に引き返した。

 

ふたたび雷岩に戻って、峠へとくだる。右手の日川の谷から涼しい風が吹き上げてきて気持ちがいい。

 

見通しもよくとても雰囲気のよい尾根を下っていく。晴れていれば富士山が見えたはずだが。

 

 

 

これは旧大菩薩峠あたりをみおろしたものかな。

江戸時代の街道は、今の峠よりはもう少し山頂よりを越えていたそうだ。

 

そのあたりにはズミの白い花。ズミの花もここしばらく目にしていないな。

 

そして峠に近づくにつれてレンゲツツジが増えてきた。

 

一面がレンゲツツジにおおわれてなかなか見事だった。

大菩薩はその後もなんどか歩いているけど、季節が違うので目にしていない。

 

大菩薩峠について二度目の休憩。

富士山が見えなかったのは残念だったけど、とても楽しい山歩きとなった。秋には妻の姉妹たちを誘ってまた来ようと話した。

 

帰りは上日川峠から反対側の日川の谷におりて嵯峨塩鉱泉にむかった。

このころはまだダムの工事中で大菩薩湖もなく、道路だけは新しく付け替えられていた。

温泉で汗を流し、すっかり着替えて気持ち良く帰宅できた。

 

 

 

 

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石灰岩の岩山小鹿野の二子山(1997年12月28日)

2024-04-26 20:17:34 | 信越・長野・西上州の山

ちょうど20年前の2004年5月に秩父の二子山に登った。一人で出かけたのだが、写真を見ても細かい所があまり思い出せない。実は二子山にはその7年前の1997年の年末に妻やその姉妹といっしょに登っていて、その時の記録が残っていたので、季節外れだがそのときのことを書くことにする。

 

1997年の年末、妻とその姉妹を山に誘ったらみんな喜んで、行くという返事だった。

そこで秩父の山をいくつか候補にあげ、当日に最終決定することにしていた。

当日になってみると風もなく晴れ上がった絶好の登山日和。

そこで大展望が期待できる秩父の二子山に行くことにした。

西武線の芦ヶ久保の近くにある方ではなく、小鹿野町の奥、群馬県との県境にあるほうの山だ。

武甲山同様にはるか太平洋のかなたからやってきた石灰岩の岩山なのでスリルも味わえる。

 

国道299号線で小鹿野町を抜け、志賀坂峠にかかる手前の登人山荘の近くに車をとめた。

二子山はその名の通り東西ふたつの峰からできている。

私たちは、その間にある股峠にむかって魚尾道とよばれる古道を歩く。

 

けっこうきつい登りが続くのですぐに汗ばんできたのでコートを脱いだ。

このあたりから頭の上に西岳の岩峰が見えたので、あそこの上まで行くのだといったら、だれも信用しなかった。

 

谷間の道をすすんで、最後の峠へ向かって登るところは胸突き八丁と呼ぶにふさわしい急登だった。

 

股峠には、東岳に行っているらしいグループのリュックが3つとヘルメットが置いてあった。

峠の北側から冷たい風が吹いてきて汗が冷えてきた。

私たちは東岳には寄らずに直接西岳にむかった。

少し尾根通しに歩いた後、北側の斜面にまわりこむ。

このあたりから足元は少しぬかるんできた。

木の幹や枝につかまりながら登り続け、頂上から続いているらしい岩脈をこわごわ乗り越えたりしていくと、もうそこが山上の稜線だった。

 

稜線に出て少し西へ行ったところが二子山西岳1165mの山頂だった。

ここまでは岩脈を乗り越すときが少し怖かっただけであとは手がかり足掛かりも豊富でそれほど怖い思いはせずに到着できた。

 

とにかくさえぎるもののない360度の大展望だ。南には両神山、北には東西御荷鉾山と赤久縄山。

両神山の向こうには濃淡いくつものグラデーションを重ねたシルエットが武甲山から奥秩父の稜線へとつらなっていた。

ここでお昼にするにはまだ時刻が早いので第2峰まで行くことにした。

 

移動する前に3姉妹と私単独とそれぞれ記念撮影。

 

出発前に西峰の方をみるとすっぱり切れ落ちているようでビビったが、歩きはじめてみるとちゃんと尾根が続いていた。

 

でもこんな風に岩をよじるところもあって、顔が少しひきつっている。

 

岩場を先におりて振り返って写真を撮る。みんなにこやかな顔になるが、下りだすと顔つきが変わってくる。

浸食のすすんだ石灰岩なので手がかり足掛かりはたくさんある。

それでも下をみるとお尻がむずむずしてしまう。

 

奥が西岳の山頂。遠くから見るととても歩けるとは思えない。

歩いているときは夢中だが、振り返ってみるとよくあんなところをと思う。

 

さて第2峰に到着。ここは東岳山頂とほぼ同じくらいの広さ。

そこでお待ちかねの昼食。おでんを4人前用意してきたのだが、足らなかった。

妹さんがワインを持ってきたのでそれもあけた。

 

あらためて自分たちが歩いてきた稜線を振り返り、信じられないような、あるいはやや満足でもあるような3人。

 

両側がすっぱりと切れ落ちた姿は山水画のようだ。

 

昼食後は稜線をさらに西へとすすむ。このあたりからは南面の絶壁がよく見えた。

 

 

目の下には志賀坂峠につづく山々が。

稜線通しには叶山の石灰石採掘場が見えた。もはや山の姿はなくなっていた。

 

さて稜線からはずれておりるところがこれまでで一番段差のある4mくらいの鎖場で、さすがにみんな緊張していた。

手元だけ見ている分にはいいのだが、足場を探して下を見ると足場の先の谷底まで目に入っていまうのでぞっとする。

私が先に下りて、手がかり足掛かりを指示して一人づつ下りてもらった。

 

岩場をぬけたあとは樹林帯の快適なくだりだった。

稜線から標高にして100mほど下ると送電鉄塔があり、樹木が切り開かれて二子山がきれいに姿を見せていた。

 

二子山をバックに記念撮影。

 

カメラを固定して全員で。みんな岩場を越えてきたことで自信にあふれ、満足そうだった。

感想を聞くと、とにかく無我夢中で、つまらないことは全部忘れられたと笑っていた。

帰りに両神村の日帰り温泉に寄るつもりだったが、年末のため営業時間が短縮されて終わってしまっていたのが残念だった。

でも27年前か、みんな若かったね。今では全員ジジババだ。

 

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ヤシオツツジ咲く岩峰、西上州三ッ岩岳(2008年5月1日)

2024-04-24 15:45:58 | 山日記

まもなくゴールデンウィーク。花と新緑の季節だ。

今回は2008年、今から14年前に登った西上州、南牧村にある三ッ岩岳を紹介しよう。

この山に初めて登ったのはそのまた5年前、2003年の5月2日。この日はすばらしい天気で、山頂直下の岩場に咲き乱れるアカヤシオと西上州の山のいい写真が撮れた。

 

これがその時の写真。

このすばらしい景色を妻にも見せたいと思って5年後の5月1日に訪れたのだ。

 

三ッ岩岳があるのは、下仁田から南牧村に入り、村役場の近くから県道をはずれて南の大仁田川の谷にはいる。

谷を詰めたところに大仁田ダムがあり、そのダムの下が登山口だ。

 

ダムの下はきれいに整備され、駐車場やトイレもある。

 

登山道の入り口には、天狗の面をまつった祠がある。

10時11分出発。

 

季節なのでたくさんの花が見られた。

 

あれ、これは先日の三頭山でみたハシリドコロみたい、と思って調べるとやはりそうだった。

三頭山のところでは見たことがないと書いてしまったが、ちゃんと見て写真にも撮ってあった。

このころは写真に撮っても、ちゃんと名前を調べていなかったなぁ。グーグルレンズみたいな便利なものもなかったし。

 

急な沢筋を登りつめていく。

 

40分ほどで稜線に出た。

 

ヤマツツジあるいはミツバツツジ?はまだつぼみ。

 

木の根でおおわれた尾根道。

 

カタクリを見つけた。

 

そして足元に岩があらわれはじめるとお待ちかねアカヤシオが姿を現す。

 

ワチガイソウの仲間、ワダソウというらしい。これもこの当時は調べられず名前がわからなかった。

 

カエデの新緑。秋にはきれいな紅葉をみせてくれるのだろうね。

 

これはシロヤシロか、それともヒカゲツツジ? 

わからないので他の人のレポを見るとヒカゲツツジと紹介してあった。

 

山頂が近づいて、岩が増えるとともに赤白入り乱れたヤシオツツジの天国へ。

 

5年前のような抜けるような晴天とはいかなかった。でも曇りの日の新緑もやわらいでなかなか素敵だ。

 

ここが最初の写真を撮ったスポット。

今回もヤシオツツジは満開ですばらしいが、残念ながら遠景がない。

 

登り始めて1時間40分で1032mの山頂。

目の前には西上州らしい岩峰が。山水画の世界だ。

 

見下ろす山の斜面は、淡い緑から黄色や白までの水彩画の世界。

 

ゆっくり休んでから下山開始。くだりは別のコースを使う。

 

春霞に溶けた山々と新緑。

 

下から山頂を見上げる。ほんとうにたくさんのアカヤシオだ。

 

下山に使ったコースは岩が多い。

尾根を外れて下りだすと足元がすべるような急斜面が続いた。

 

その途中の巨大な岩の根元に祠がまつられていた。

 

竜王大権現と書いてあった。

地元の南牧村の人々が雨乞をするために祀っていたものだろう。

 

朽ち錆びた鉄剣が奉納されていた。これはかなり古いもののようだ。

 

竜王大権現の祠からも急な下りが続いた。

 

 

途中でのぼりの道に合流し、登山口に戻ったのは2時半近くだった。

他の季節にも来たことがあるけど、やはりここはこの時期が最高だろう。

こうやって記録をまとめていると今年も行ってみたくなった。でも無理だろうな。

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中学生も連れて三頭山へ(2024年4月14日)

2024-04-24 09:44:50 | 奥多摩・奥秩父

山に行けない、行けないとつぶやきつつ、実は14日の日曜に三頭山に出かけた。

1ヵ月ぶりに山歩きだった。以前から山経験のない知人に山に連れていけと言われていたので計画しておいたものだ。

ある程度高さがあってかつ安全に歩けるところと考え、奥多摩の三頭山を都民の森から歩くことにしていた。

日曜日とあって武蔵五日市駅を出るときは2台満員。我々は最後尾でようやく乗れたという感じだった。

それでも途中でパラパラと降りていくので途中で座れ、数馬から乗り継ぎのバスにはちょうど座席が埋まる程度になった。

 

一緒に歩いたのは、私を最高齢として、60台が一人、40台が一人、30台が一人、中学生が2人というバラエティに富んだチームだった。

都民の森の駐車場から歩き始め、階段に差し掛かると脇の斜面にカタクリが咲いていた。

 

1000mを超えているので、4月半ばとはいえ、まだ花は少ない。

枯れ葉におおわれた斜面にうす紫がうつくしい。

 

三頭大滝へ向かう遊歩道のわきの斜面には、ハシリドコロが点々と緑の葉を並べ、小さな花をつけていた。

この花は名前は知っていたけど見るのは初めてだ。まだ茶色一色の地面でその緑が鮮やかで目につく。

 

突然、一人が飛びのいたので見るとアオダイショウが道を横切っていた。

中学生たちは興味深げに姿を消すまで見入っていた。私もアオダイショウを見るのは久しぶりだ。

 

三頭大滝に到着。遊歩道から階段をおりて、滝の前にかけられているつり橋へ。

滝はつり橋の下を抜け、さらに下へと落ちていた。

みんなで記念撮影。ここには載せないけど・・・

 

三頭大滝からムシカリ峠へと1時間ほどの登り。途中の分岐点にあるベンチでで休憩しながら登る。

三頭大滝のわきにはトイレもあった。ここまでは洲兵の道だったから、ようやく山らしい道になった。

足元は平たい面を上にした大き目の石が敷き詰められていてとても歩きやすい。初めての人でも安心して連れてこれる。

写真はネコノメソウ。

 

これもようやく一輪だけ咲いていたアズマイチゲ。貴重な春のメッセンジャー。

 

まだこんな感じの冬景色で、木々もほとんど芽吹いていない。

そんな中で、ハシリドコロだけが緑の葉を広げ、花も咲かせていた。

 

ハシリドコロの「走り」って季節を先取りしているという意味なのかな?

調べてみたら、毒があるので間違って食べた人が走り回るから、という説もあるようだ。

 

予定通りムシカリ峠に至り、山頂は目前。尾根にそって登り、まずは西峰へむかうべきところを、私の思い違いから、トラバースして、いきなり三角点のある東峰にむかってしまった。お昼を食べるのなら広い西峰に向かうべきだったのに。

 

少し狭苦しい所だったが、そこでお昼休憩。でもここが三角点もある最高点なので、まっいいか。

コースは東峰から鞘口峠へむかうのだが、まだ時間も余裕があるので西峰に戻るか迷ったけどやはり後戻りはいやなのであきらめて下山を開始。

 

途中の分岐点で、やや登り返しになるものの、私も歩いたことのない展望小屋のあるコースに入った。

写真は、その展望小屋から取ったもの。東峰にも展望台があるが、景色だけの写真を撮り忘れていた。

大岳山のこぶが見え、ずっと奥の関東平野の中に西武球場の白いドーム屋根が見えていた。

そこからはっ針葉樹林の中のジグザグの道をくだる。よく整備されていて歩きやすい。

ゆっくり下ったつもりでも、やはり下りはそれほどかからない。バスまでの時間がたっぷりとのこってしまったので、森林館によってみんなで木のキーホルダづくりを楽しんだ。

 

電動糸鋸でそれぞれが好きな形を切り出し、紙やすりで磨き、ホルダーの金具を取り付ける。

動物の形にした場合は係の人がドリルで目の穴をあけてくれる。これが無料なのだ。

 

みんな糸鋸での切り出しに集中していた。バスまでの時間が足らなくなるほど熱中していた。

 

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フタリシズカも芽を出した

2024-04-19 12:17:30 | 山野草

投稿もしないでもたもたしていたらもう2週間が経過。

季節はすすみ、フタリシズカが芽を出した。

ヒトリシズカのように白い花などはついていない。地味なものだが、やはり仲間なので姿がよく似ている。

 

 

 

ニリンソウも花が増えてきた。

 

タツナミソウが2色のコラボレーション。

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