毎日が山のこと

最近の山歩きの記録はもちろん、作ってみた山行プラン、過去の山歩きの記録も順次掲載中です。

妹ヶ谷不動から東御荷鉾山(2020年5月1日)

2021-02-24 16:01:42 | 信越・長野・西上州の山

群馬県の鬼石町(今は合併して藤岡市)の三波川の奥にある妹ヶ谷不動から東御荷鉾山(1246m)に登った。

東西御荷鉾山はいい山だが、スーパー林道が稜線を走っているので車を使えば簡単に登れてしまう。

西御荷鉾山には万場から歩いて登ったことがあるので、東御荷鉾山にも下から登ってみたかったのだ。

鬼石町を抜けた三波川の谷には桜山公園があって冬ザクラが有名だ。

その入口をすぎて谷をさかのぼっていくといくつもの集落を通り過ぎていく。

 

妹ヶ谷不動尊の入口にある駐車スペースに車をとめた。

 

不動尊の入口と東御荷鉾山の登山口をかねた橋のところは5月だというのに梅と桜が満開だった。

9時50分出発。

 

橋を渡って歩きやすい道をたどるとすぐに妹ヶ谷不動尊があった。

なかなか立派な建物だった。三波川最奥の集落である上下妹ヶ谷地区の守り神なのだろう。

 

山道は三波川の支流の谷をさかのぼっていく。川床をみると庭石として有名な三波石だ。

立派なものなら売り物になるけど運べないよね(笑)。

 

足元にはスミレが咲き、見上げると目の覚めるような新緑だ。

この季節、針葉樹の植林帯でなければどこをみても美しい。

 

ただ、沢沿いの道なので何箇所かで道が流されているところがあった。

土が流されて地盤の岩が顔をだしているところもあった。

 

沢を詰めて斜面を登る。針葉樹の植林帯に入ったので黙々と歩く。

 

次第に傾斜がきつくなって、途中に丁目石があった。

 

26丁目だ。

東御荷鉾山の山頂まで続いているのだろうか。ここも信仰の山だったのだろう。

 

10時58分、スーパー林道に飛び出した。

 

林道を少し西に歩いたところから山頂へむかう登山道がある。

 

周囲の新緑が淡くなって、少しあがるとまだ芽吹き前の林となった。

 

ところどころにピンクのツツジが咲いている。

 

また丁目石があった。45丁目だ。ということは50丁目まであるのだろうか。

 

このあたりはまだ木の芽がほんのり色づいている程度だ・

 

45丁目からは次々と丁目石があらわれる。そしてとうとう50丁目だ。

なんだか最後は間隔が短いような気がする。つじつま合わせで無理に五十丁目にしたような。

 

そして五十丁目石の少し先が山頂だった。

2基の石灯籠があってその奥に石の祠と不動明王が祀ってあった。12時5分だ。

 

これが不動明王像。

 

風もなくて暖かい。だれもいなかったが、少したつと反対側から親子連れが登ってきた。

きっとスーパー林道に車を停めて登ってきたのだろう。

 

20分ほど休憩して下山開始。帰りは登ってきた道をもどる。カエデの新芽がきれいだ。

 

山肌は淡い色に包まれ、ところどころにヤマザクラが白い。

妹ヶ谷不動尊からスーパー林道までの道はところどころ大雨による被害でこわれているが危険なところはない。

秋の紅葉のころもいいのではないだろうか。

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早春におすすめ越生桂木観音

2021-02-19 15:59:31 | 山の計画

越生といえば越生梅林が有名だが、そんな観光スポットではないところにもいいところがある。

越生駅から梅林とは逆に大高取山の山裾にそって南の方に歩くと「O-parkおごせ(かつてはユーパークおごせといった温泉施設)」があるが、そこまでのエリアは、ゆるやかな起伏の地形に梅林が点在していて2月下旬から4月上旬まではなかなか雰囲気の良いエリアだ。

 

越生の駅の南側にある踏切の道を右に県道へと向う。県道に出るとすぐ反対側に細道が山裾のそって住宅のあいだを南に続いているのでその道を歩く。

ついでながら、県道の少し南に一里飴本舗の店があり、そこの酒まんじゅうをおやつに買っている。(その後残念ながら酒饅頭の販売は終了)

 

細道は少し登ってから下りになる。十字路をまっすぐ抜けると虚空蔵尊の標識があるので、その標識にしたがって歩いていく。

このあたりから梅の木が目立つはずだ。

 

山が迫ってくるとテニスコートがある。その奥が虚空蔵尊だ。

 

山の下にお堂とトイレ、それにベンチもあり、急階段の上に虚空蔵尊のお寺がある。

お寺の裏山は桜がたくさん植えられているので4月上旬にはお花見ができるはずだ。

 

虚空蔵尊の前の道を「桂木観音」の標識にしたがってそのまま谷に沿って歩いていくと「森林サポータークラブ」の看板を掲げた建物がある。そこから山道となって登っていく。

すぐに分かれ道があり、まっすぐ行くと大高取山へ、左手が桂木観音への道だ。

 

この道にはかなり大きなヒノキがあってなかなか見ごたえがある。

峠に出ると十字路になっていて、右手の尾根に沿って登ると大高取山、左へと尾根を歩くとオーパークおごせ。虚空蔵尊からここまでのんびり歩いて30分。

 

私たちはまっすぐ進む。道は斜面にそった巻道になり、やがてゆず畑にそった道になって、舗装の道に飛び出す。

ここは戻る時わかりにくいので振り返って覚えておこう。

 

舗装の道は毛呂山と桂木観音を結ぶ道だ。その道を登っていく。途中農家がゆずを無人販売している。

少し登ると分かれ道があり、標識には、左「黒山三滝(車道)」、右「桂木観音、大高取山、黒山三滝」と書いてある。右手に登っていくとすぐに桂木観音到着だ。

急な階段の上に観音のお堂がある。

 

 

階段の前の駐車スペースからは毛呂山の街と関東平野が一望できる。

大きな建物は埼玉医科大学病院だ。

 

お堂には千手観音が祀られている。峠からここまで30分弱くらいだろう。

 

戻りは、来た道を峠の十字路まで戻り、そこから「オーパークおごせ」へと尾根道を歩く。

道はよく歩かれていてはっきりしているし、ハイキングコースを示す標識がたくさんある。

途中にはヤマザクラの木がたくさんあったので4月中旬ころだと花が見られるだろう。峠からオーパークおごせまでは25分くらいだろう。

 

「オーパークおごせ」からは東武越生線の武州唐沢駅をめざす。

このあたりには無料の駐車場がたくさんある。マイカーの場合はここを出発点にして周回することができる。

駅に戻る途中に「越生ブリューワリー」の店があり、ワインをお土産に買うことができる。

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那須塩原、男鹿山塊の日留賀岳(2019年11月1日)

2021-02-15 17:05:33 | 日光・足利山地・那須・筑波とその周辺の山

栃木の塩原温泉の北側に日留賀岳という山がある。

高原山と那須連峰の間にある男鹿山群のなかで1849mと第2位の標高だ。でも訪れる人が少ない山だ。

山の経験豊富な友達がそこに行ってみようと誘われた。

 

塩原温泉から一段河岸段丘をあがったところにある農家が自分の家の敷地を駐車場として提供してくれている。

7時40分出発。

 

その農家の目の前は広々とした高原の農地が開け、その向こうに高原山が見えている。

実に気分のいいところだ。

 

その農家の裏手から60mほど山道を登るとすぐに林道に出た。その林道を奥へと詰めていく。

 

少し標高があがって1000m付近になると木の葉の紅葉が始まっていた。

 

秋のめぐみ!友達が発見した。

 

林道が終わって、雑木林の斜面になった。案内標識などはない。

落ち葉がすごくて道がわかりにくい。

 

ゆるやかな斜面を上り詰め、右手へと回り込みながら尾根へと登ると一気に紅葉が広がった。

 

斜面から尾根に出ると青空が明るい。日差しをあびて紅葉も色鮮やかに輝いている。

 

標高1250m前後のあたりだ。

 

尾根を1500m付近まで登ると木の鳥居があった。道も少しゆるやかになってきた。

 

前方に日留賀岳山頂部が見えてきた。

 

また鳥居があった。今度は金属の板でつくってあって小さなものだ。

 

かたわらには「一海霊神」ときざまれた石もあった。

 

視界が開けて小鹿の山脈が見渡せた。この山域にはほとんど登山道がない。

 

いよいよ最後の詰め。疲れてきてペースダウン。

 

相棒に置いていかれながら12時30分、やっと山頂到達。まるまる5時間かかってしまった。

信仰の山らしく真新しい石の祠が設置されていた。

 

そして大展望。最高峰の大佐飛山など男鹿の山々が広がっていた。

 

帰りは登ってきた道を戻る。道はいいので帰りは早い。

しかし、林道にでる手前で道を見失いかけた。斜面のトラバースで、踏み跡が落ち葉に埋もれていて、コースより下へと下りてしまったのだ。

でも地形から判断して、15時、なんとか林道終点にたどりつくことができた。

最後に、林道に出る手前の沢でクマに遭遇した。

遭遇といっても相手が一方的に逃げてしまったので、丸っこい黒いものが矢のように沢を下っていっただけだった。

でもあの色合いの動物はクマ以外にはいないので間違いないと思った。

人の姿のまれな静かな山。ふたたび訪れる機会はもうないと思うが印象深い山旅だった。

 

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