年寄り仲間で早春の里山歩きをしようと五日市の金毘羅山にでかけた。
武蔵五日市駅から駅裏の方向へ三内川の流域を歩き、その後金毘羅山にのぼるという計画。
このコースは、以前に妻をともなって歩いたことのあるコースだ。五日市金比羅山ふたたび(2020年2月28日)参照
その時の経験から梅が見ごろを迎えているころだと予想していたが、今年は少し早すぎたようだ。
駅の北口から出て住宅街を抜け、三内川をみおろす道を歩いて深沢にむかう。
第一の目標は、深沢の「山だきの大かし」だ。
咲き始めの梅はあったもののほかの木はまだつぼみが堅そう。
この日はポカポカ陽気だったが、2日前までは寒い日が続いていたので開花が遅れているのだろう。
そのかわり、三内川の流域の谷にはロウバイがたくさん咲き残っていた。
一軒の家の前の道端にフクジュソウが咲いていた。
あたたかな日差しを浴びて、つややかに光っていた。
ほかの家の人からも庭にフクジュソウが咲いているよと声をかけられた。
ミツマタの花もほころんでいた。
一軒の家の裏手の山がロウバイで黄色く染まっている。
家の人がロウバイを増やしてきたのだろうか。
その先で山だきの大かしへの入り口に到着。
ここからの道は、前に来た時は地元の人の手によって実に丁寧に手入れがされていたが、自然の力によって横木が失われ、かなり荒れてしまっていた。
竹林からはじまって山の道をしばらく登っていくと大かしが見えてきた。
木の近くには寄れないようロープがしてあった。
すでに老木となっているので保護が必要なのかもしれない。
ここから山道を登っていく道もあるが、私たちはここで折り返し。
この先にある深沢小さな美術館をのぞいてみようと思ったからだ。
ところが残念、冬場は休館だった。
寒いときはわざわざ来る人は少ないということだろう。
三内川沿いの道を戻って南沢へとむかう。
ここが南沢あじさい山への入り口。
もちろんあじさいは花も葉も落とした冬の姿。
でも道を幅広く歩きやすく整備してくれているので安心して登れる。
途中に金比羅山へ登る尾根道があるが、私たちは歩きやすいアジサイ山の道をそのまま登って、一番奥から山道へと入っていった。
最後の林道に出る前が少し急な木段道になっている。でもわずかな間だ。
舗装の林道に出て、日の出山と金比羅山をむすぶ登山道へとむかう。
前方に見える橋の上がその登山道だ。
端の脇からその登山道へとすすむ。
あとはよく整備された水平で歩きやすい道を金比羅山へとむかう。
金比羅山の琴平神社の奥に大きな岩がある。
しめ縄がかけてあって神社のご神体であるらしい。
それにふさわしい雰囲気をもつ岩だ。
そしてその手前に琴平神社。この神社があるのでこの山は金比羅山と呼ばれている。
神社の手前は広場のように整備されていて公園になっている。トイレもある。
私たちはそこから少し移動して見晴らしのいい東屋で休憩した。
すぐ目の下に五日市の町。その先にはあきる野の平野。
さらに奥には関東平野が広がっているが、風も弱く暖かなこの日はすっかり霞んで都心の高層ビル群やスカイツリーも見えなかった。
金比羅山から五日市までの道は、神社の参道というような2mほどの道幅のあるいい道だ。
途中簡易舗装の部分もあって、おしゃべりしながらのんびり歩ける。
そしてその道の途中にはサザンカがたくさん咲いていた。
期待していた梅には早すぎたが、ぽかぽか陽気で年寄りのハイキングにはまたとないいい一日だった。