いつもの山仲間と北八ヶ岳の白駒池ちかくのニュウ2352mに出かけた。
連日の猛暑なので出発地点をできるだけ高いところにしてみたのだ。
白駒池入り口の駐車場で2000mを少し超えている。
「涼しい!」と叫ぶほどではないが、日向でも暑くはない。
夏の観光地として人気スポットなので大型バスもとまっていた。
幅広く板が敷き詰められた道を登っていくと、びっしりとコケにおおわれたコメツガの森となる。
倒木の上にはたくさんの実生の幼木。ここは苔の森を楽しみながら白駒池を一周する人が多いのだろう。次々に戻ってくる人とすれ違う。
白駒荘との分岐を左に折れて白駒池を時計回りにまわる。
青苔荘の前で池のほとりに出てみた。
対岸に白駒荘の建物が見え、その奥には高見石や丸山のやわらかな稜線が見えている。
コケの森を楽しむ観光客とすれ違いながら、ニュウへの分岐点へ。
木道が終わって、丸い岩がゴロゴロの道をすすむ。
土のところは水がたまったり、泥沼のようになっているところが少なくない。
途中に小さな湿原、白駒湿原があった。
残念ながら花はほとんど見られなかった。
樹木に名札がついていて、シラビソやオオシラビソ、ダケカンバなどがあることがわかる。
ニュウの森の看板もあった。丸っこい岩が苔に覆われていた。
稲子湯の方から峠を越えてくる道との分岐点。
ニュウへは右へと進む。
観光バスで来たらしい高校生らしい女の子がたくさんくだってきた。ほとんど全員リュックなどは持っていない。空身ってやつ。そんな女子高生たちを誰がニュウなぞに案内したものか。でも良かったと言っていた。ふーむ。
ここからニュウまで標高差200mくらいなのだが、足元がよくないので時間がかかった。
途中2250mくらいにさしかかったときに雨がふりはじめた。予報から考えても早すぎだ。
さっそく雨衣を着込んだが、みるみる大粒の雨となり、雷鳴さえ聞こえ始めた。
これから行くニュウは尾根の先端の岩場なので雷が鳴っているときは危険だ。
そこでさっさと登頂を断念して引き返すことにした。
湿原くらいまで戻ると雨も止んで日差しも漏れ始めたが、雷鳴は続いていた。
午後1時15分、白駒荘の前までもどってようやく昼食ありつけた。
入道雲の切れ間から日差しもさしてきた。
ニュウからの展望写真は撮れなかったので白駒池で少し撮影。
食事を終えて、さあ車に戻って温泉に行こうと準備をしているとまたもや雨が。
でも、入道雲から風に流されてきた小雨だったのですぐにやんでくれた。
温泉は小海町の八峰の湯に行った。高原美術館に隣接し、露天風呂から八ヶ岳や南にある男山や天狗岳がよく見える。
当日は八ヶ岳の方は大部分が入道雲の中だったけど。