またまた官ノ倉山を歩いてきた。
今度は、まだ歩いたことがない腰越城跡がある尾根から石尊山、官ノ倉山へと歩いた。
朝の雑事を片付けてからなので出発は8時半過ぎ。
小川町でいつものアケボノで太巻きと薄皮饅頭を買いこみ、和紙の里行のバスに乗り込む。
腰越城跡に近い「木落し」というバス停でおり、城跡入口の道標を探した。
この山が城跡らしい。
道標は県道の脇に大きなものがあってすぐにわかった。
道は民家の間を抜けて山にむかってまっすぐに続いている。
少し入ってから入り口の方向を振り返る。
山の斜面が近づくと道標があり、左側の斜面を登り始める。
史跡の入り口だからだろう、道はきちんと整備してある。
城跡と官ノ倉山をむすぶ稜線に近づいた。
私は、地図の上のほうにある赤い線から入り、二の郭、本郭とみて歩いた。
下の方が南で、腰越の切通しの方向だ。
本郭は、思ったより広く、案内板や石碑も立てられていた。
本郭の一角から小川町がよく見えた。
写真はないが、反対側には安戸の家並みとその奥に安戸城跡という山も藪越しに見えていた。
一通り見終わって、いよいよ官ノ倉山への尾根に入った。
それほど急なところのない歩きやすい尾根だった。
しかし、落葉樹林の尾根なので足元は落ち葉の洪水だ。
少し歩くと、下からも見えていた送電鉄塔の下にでた。
高木は切ってあるが、灌木が伸びていて下界の展望はなかった。
送電鉄塔から500mほど歩くと249.5mの三等三角点があった。
そのあたりから松などが混じって雰囲気が変わった。
いきなり広々とした平地にでた。一面のススキの原だ。
国土地理院の地図を見ても、なにか開発されたあとの地形のように見える。
車であがってこれるのだろう。
奥行にして600mほどがまっ平らだった。
その平地の奥に官ノ倉山への道標が設置されていた。
ここの尾根への取りつきは、かなり急な登りで足元がすべる。
ロープが設置されていた。急なところはこの一か所だけだった。
さらに500mほど歩くと峠の切通しのようなところがあって、石の祠があった。
「朝日山」の2合瓶がそなえてあった。
近くに空になった同じビンが何本か転がっていた。
定期的にお参りしている人がいるようだ。
そこまではほぼ水平だった尾根が、ここから石尊山へむかっての登りとなった。
でも標高差100mほどなのでそれほどの登りではない。
11時45分、石尊山に到着。
2週間前の上天気の北奥武蔵、官ノ倉山(2024年12月14日)と同じようなアングルの写真。
今回の方が少し雲が多い。この日は午後から関東にも雪雲が流れ込むという予報だった。
これは筑波山の方向。
同じような写真を撮っても仕方がないので、すぐに官ノ倉山へと移動した。
官ノ倉山の山頂下にある南西向きのベンチから、笠山と堂平山を望む。
そのベンチの脇には石の社が祀られていた。
山頂に移動し、駅前で買った太巻きと薄皮饅頭を食べる。
山頂には、男性二人がベンチにすわり、のんびりと会話を楽しんでいた。
さて、下りは東武竹沢駅へ出ようと思うが、前回と同じ道ではつまらないので、石尊山にもどり、そこから下ることにした。
石尊山からの道には途中に鎖場があった。
でもご覧のように石のしっかりした足場があるので特に鎖につかまる必要はなかった。
その後、すぐに舗装の林道になって歩きやすくなった。
その林道の途中、右手の急斜面にお堂や祠、石碑がたくさんあった。
道標にも書いてあった「北向不動」だ。
不動の反対側の沢には丸太の樋によって水が引かれ、滝行ができるようになっていた。
看板には「北向不動と三十六童子」と書いてある。
これは矜羯羅童子と書いてあるのか? 羯の字が迦になっているが。
こちらは制吒迦童子。矜羯羅童子と制吒迦童子は不動明王の世話をする童子だそうだ。
かなり急な石段だったけど手すりもあるので上まで登ってみた。
コンクリートの祠。
その中に不動明王の石像もあった。
この石像は、後の時代に作り直されたもののような感じだ。
祠の前にも5つの石碑。それぞれ童子の名前が彫られているのだろうけど、字は読めなかった。
林道から車道に出たところから山を振り返る。
その道の脇には、浮彫風の石仏が三体。
そのそばにトイレと駐車スペースがあった。
7~8台は留められそうだ。
その先の分かれ道で、東武竹沢駅の時刻を検索してみたら、中途半端な時間になりそうだった。
そこで小川町駅まで歩いてみることにした。
小川町までの道は、道標がたくさんあって途中まではたどれるのだが、町に入ると道標が少なくなり、前に歩いた時も途中でわからなくなったことがある。
今回は、と思っていたのに、途中の交差点で曲がらなくてはならないのに直進してしまい、写真のように笠山が正面に見えだした。
大河小学校の裏にでたので少し遠回りをしてしまった。
おかげで小川町駅に着いたときには、東武竹沢で乗るつもりの電車をタッチの差で逃してしまった。
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