山代日記 ~神楽とか、田舎行事とか~

山口県岩国市錦町に伝わる上沼田神楽を中心としたブログ。
広域組織の山代神楽連絡協議会や農作業、田舎行事なども掲載。

H28年岩国民芸まつり(13-路2小糠踊保存会)

2016年10月06日 12時36分19秒 | 岩国民俗芸能まつり
11月13日(日) 13時30分~14時00分
路地2.小糠踊保存会(岩国市岩国町、錦見)
小糠踊り



⬛団体紹介
小糠踊は西岩国地区に伝わる盆踊りで、その歴史は藩政の初期に遡ります。特に戦後昭和20年代は盛んに踊られ、夏の宵の風物詩の如くになっておりました。生活環境の急激な変化で途絶えた一時期もありましたが、昭和35年(1960)に、伝承すべく保存会が結成され現在に至っております。一昨年についで今年も、ひと昔前を偲んで”こぬかの盆”が企画され、小糠踊り本来の姿であります路地踊りを披露することができました。錦帯橋、う飼いに小糠踊り、この貴重な郷土芸能が途絶えないように保存会会員募集の呼び掛けを行っております。

⬛演目紹介
小糠踊りは岩国民謡や日本の短歌を甚句調の唄の掛け合いに、三味線・注連太鼓・篠笛の音を伴奏に踊ります。踊りは「さし手、引く手、出る足、引く足」と表現されスローテンポで優雅な舞い姿と言えます。岩国民謡を代表する歌詞五首を紹介します。「神か仏か岩国様は、扇一つで槍の中」「かけて割る切るソロバン橋で、なぜに思いが割り切れぬ」「こぬかこぬかと浜に出てみれば、磯は松風波の音」「鐘を叩いて仏になれば、鍛冶屋トッテンカンは皆仏」「踊りゃ染んできたまだ夜は明けぬ、明けりゃお寺の鐘が鳴る」

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11月12日
11月13日

H28年岩国民芸まつり(13-路1岩国南条踊保存会)

2016年10月06日 12時21分19秒 | 岩国民俗芸能まつり
11月13日(日) 13時00分~13時30分
路地1.岩国南条踊保存会(岩国市岩国町)



⬛団体紹介
岩国南条踊保存会は横山、岩国地区に伝わる岩国南条踊りを保存伝承するため、昭和32年に成立しました。江戸時代から武家の子供達によって踊られてきた岩国南条踊の伝承には、地域の子供達の参加が不可欠であり、現在は、岩国小学校区の児童によって行われております。400年近くに及ぶ伝承の歴史を引き継ぎ、これからも地域に愛されてきた南条踊の火を絶やさぬよう、保存会一丸となって努力して参りたいと存じます。

⬛演目紹介
南条踊りは、中世の末期に端を発する風流の踊りです。戦国時代の勇将吉川元春と伯耆の名将南条元続との交渉に由来する数々の伝説が伝えられています。その一つが、吉川元春が南条家の出城を攻め落とした時のことです。吉川家の陣中に捕らえた南条家の捕虜が、南条家伝来の盆踊りのことを物語り、元春の許しを受けて踊ったのが始まりと伝えられています。

 路地1.岩国南条踊保存会
→路地2.小糠踊保存会

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11月12日
11月13日

H28年岩国民芸まつり(13-7玖珂太鼓保存会)

2016年10月06日 12時21分10秒 | 岩国民俗芸能まつり
11月13日(日) 14時20分~14時50分
7.玖珂太鼓保存会(岩国市玖珂町)
SUN-ZOKU、NEXT



⬛団体紹介
玖珂太鼓保存会は、昭和60年代に玖珂町青年団のサークル活動を起源とするものです。当時は、地元の太鼓名人から、古くから伝わる盆踊りの太鼓の指導を受けていましたが、平成ころから現在の形の基盤ができあがり、地元をはじめ、県内外からの要請を受けて、多方面での演奏披露を行ってまいりました。玖珂太鼓は、日本に伝統である和太鼓の良さをいかしながら、世界各地のリズムを取り入れ、自由で愉快な雰囲気の中、交流を通じたふるさとづくりに貢献しようとするところにあります。

⬛演目紹介
SUN-ZOKU:桶胴太鼓などを肩に担いで動き回りながら演奏する演目です。 日本伝統の舞の要素も取り入れ、見た目にも楽しんでいただく太鼓を目指しています。
NEXT:日本の伝統芸能を次の世代にも引き継いでいくことを目指して作られた演目で、演題を「次」を意味する「NEXT」とした演奏です。独特のリズムをお楽しみください。

←6.山代神楽本谷保存会
 7.玖珂太鼓保存会

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11月12日
11月13日

H28年岩国民芸まつり(13-6山代神楽本谷保存会)

2016年10月06日 12時21分03秒 | 岩国民俗芸能まつり
11月13日(日) 13時30分~14時10分
6.山代神楽本谷保存会(岩国市本郷町本谷)
八岐の大蛇



⬛団体紹介
山代神楽本谷保存会は、旧本郷村本谷で今から280年位前から始まったとされています。地元のお宮での奉納神楽は一度も休むことなく今まで舞い続けられてきました。昭和43年に山口県指定無形民俗文化財となり各地でのイベントや祭りの出演が多くなりました。40年前から地元の子どもにも神楽を教えるようになり、今にいたっています。元々、地元の人間で男子だけが神楽を舞う事を許されてきましたが、今は過疎化の影響で神楽舞を伝承する人間が少なくなり地元外や女性でも会員として今では頑張っています。

⬛演目紹介
高天原を乱行で追放された素瑳鳴尊が、出雲の国の斐の川の上流で一人の娘を中にして嘆き悲しんでいる老夫婦に出会った。不審に思い問いただすと、老夫婦には元は八人の娘がいたが、毎年この時期に山奥に棲む大蛇に一人ずつ呑まれ、とうとうこの娘だけになってしまったが、なす術もなくただ嘆き悲しんでいると訴えた。これを哀れと思い、尊は大蛇を退治することを約束し、老夫婦に強い酒を造るよう命じた。やがて現れた大蛇は準備された酒を一気に呑み、酔いつぶれた。これを見た尊がすかさず大蛇を切り刻むと、その尻尾より一振りの剣が出てきた。尊は、これを天の叢雲剣と命名し、天照大神に捧げ、姉弟仲直りされたとの事である。

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 6.山代神楽本谷保存会
→7.玖珂太鼓保存会

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11月12日
11月13日

H28年岩国民芸まつり(13-5上沼田神楽保存会)

2016年10月06日 12時20分56秒 | 岩国民俗芸能まつり
11月13日(日) 12時40分~13時20分
5.上沼田神楽保存会(岩国市錦町須川上沼田)
黄泉醜女



⬛団体紹介
上沼田神楽は主に「古事記」に伝わる物語を演じるもので、起源は享保2年(1717年)以前と言われている。”幸せを求め、災いを防ぐ”神楽として、近隣の地区の神社を奉納してまわることで、古くから地区住民の気持ちを和ませ、心を通わせる手段にもなっていた。
戦後、農村の過疎化が進み、伝承する若者もなく、一時は断絶の危機を迎える。しかし昭和52年、伝統文化を受け継ごうという地元住民の熱い想いにより上沼田神楽保存会を結成。昭和56年10月には錦町無形文化財の指定を受ける。
以後、県内外の神社への奉納や各地イベントへの参加、海外公演を行うなど、積極的な活動を行っている。

⬛演目紹介
この世の多くは、夫である伊耶那岐命と、その妻である伊耶那美命の夫婦神によって生み出されましたが、伊耶那美命は、火の神を生んだのが原因でお亡くなりになられます。伊耶那岐命は、死んだ妻に逢うために黄泉の国へ向かいました。
 ようやく妻を見つけると、妻は「私はもう黄泉の国の住人になってしまったので帰れないが、黄泉の国の神様に掛け合ってみます。その間私の姿を見ないでください。」と答えます。しかし、待ちきれず中を覗くと、妻の体は醜く変わり果てていました。その姿に恐れをなして逃げ出すと、妻は激怒して醜女を向かわせます。この追っ手を撃退すると、現世との境で2人は対峙します。妻は「1日に千人を殺してやる」と言うと、夫は「それなら私は1日に千五百人の産屋を建てよう」と言い、夫婦が離別する、という神楽です。

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11月12日
11月13日