山代日記 ~神楽とか、田舎行事とか~

山口県岩国市錦町に伝わる上沼田神楽を中心としたブログ。
広域組織の山代神楽連絡協議会や農作業、田舎行事なども掲載。

[地域行事] 鮎川家の稲刈り

2008年09月23日 22時38分00秒 | 沼田のできごと

鮎川家には2反(2,000㎡)くらいの田がある。その田に、今年も米が実った。

当初聞いていたより1週間早く、稲刈りの指示が出された(親父から)。9/21と9/22での作業だったけど、私は仕事のため、9/22のみ参加。
その昔、まだまだ機械なんて無い時代。地域の助け合いによって苗が植えられ、育ち、そして刈っていたらしい。現代では、条件の良い田ならコンバインで稲を刈り、脱穀し、そして乾燥までを1日で行うことも可能らしいけど、残念ながらうちは違う。
バインダーで1条(1列)ずつ稲を刈り、昔ながらのはぜ掛けで乾燥。約1週間後にハーベスタで脱穀し、乾燥機にかける手順。手間がかかりまくる一方で、古来からのはぜ掛け米の美味さにこだわりを見せる人も多い。
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この日は、鮎川家のほかに、親戚の梶山家、倉本家からも応援が駆けつけ、合計7人での作業となった。日によってはご近所からもお手伝いが来たり、行ったりすることもある。こうした助け合いも昔ながらの作業の賜物だろう。
そんな沼田でとれた新米・赤土米は、10/19に開催される「沼田ふれあいまつり」で出品されます♪

最近の食の安全問題で騒がれているけど、こうして我が家で作る食物が一番安心できる。
この秋の収穫に感謝し、秋の神楽公演・奉納に向けて練習に励みます!


農地の荒廃

2008年09月06日 00時22分00秒 | 沼田のできごと

何やら、高齢化・過疎化で全国的に中山間地の田が減っているとのこと。「田にしても山にしても、個人のものなら個人で管理すべき」との意見も聞くけど、条件の悪い中山間地で、人口が減り、高齢化が極限まで進んでいる状況で、はっきりいって管理は無理。
これを全て保全しようとした場合、仮に兼業農家なら、平日は都市部で働き、週末も農作業に追われてしまう。時間、費用をかけてまで田舎を守ろうという人は、ごく稀だろう。

一方で、田の荒廃によって、様々な影響があると聞いている。

盆のこと。「昔は家ごとに青大将(蛇)がおったが、最近は見んくなった」という話をした。ふと思ったのが、今と昔では、田の状況が違うためではないか、と。
田が少ないということは、そこに棲むカエルや多くの生物の数も減ってしまうということ。生態系が崩れるということだろう。

田が荒れる直接の被害は、イノシシとか猿が家の近くまで来てしまうことじゃないか。雑草により隠れ蓑ができ、いくらでも歩き回ることができる。不要になった田に樹木を植えた場合、見通しが悪くなり、猿の自由空間も広がるというもの。うちの親父が「集落内には木を植えるべきではない」との自論を展開しているのも頷ける。

また、最近の局地的豪雨も関連があるのでは、という話を聞いた。これまで山がじっくりと雨を吸い、ゆっくりと下流に流していたサイクルが、農地や山林の荒廃によって崩れているとのこと。局地的豪雨に限らず、人工の針葉樹林の影響で、山に保水力がなくなっているのは現実。

とは言っても、今の時代に、大型機械は入らない、車も横付けできない、水を当てるのも大変な条件の悪い棚田を作り続けるのは大変なこと。普段「水」の恩恵を受けている下流の都市部の方々に、その水を守るための上流の自然環境保全にも目を向けていただきたいものです。

P1000248 9/2に産まれたうちの長男♪かわい過ぎる(>_<)