山代日記 ~神楽とか、田舎行事とか~

山口県岩国市錦町に伝わる上沼田神楽を中心としたブログ。
広域組織の山代神楽連絡協議会や農作業、田舎行事なども掲載。

神社の小話(宇佐神宮)

2007年05月30日 23時12分19秒 | その他神楽全般

神社には「格」というものがあるらしい。そして、多くの神社が格高い神社から「分祀」されて増殖?している。

上沼田に昔あった「人麻呂神社」「多賀神社」なども、それぞれ島根県益田市、滋賀県多賀町にある本社が大元と思われる。なお、人麻呂神社は柿ノ本人麻呂(飛鳥時代の歌人)を、多賀神社は伊耶那岐命と伊耶那美命をそれぞれ奉っている(らしい)。

ところで、錦町に宇佐八幡宮という神社がある(岩国市指定文化財)。この宇佐八幡宮は、本社は大分県にある「宇佐神宮」である。この神社は、全国に4万社ある八幡宮の宋本宮にあたり、第15代天皇の応神天皇、第14代天皇の妻:神功皇后などを奉っている。

天皇家は、なぜか今でも伊勢神宮と宇佐神宮を特別扱いしているらしく、この宇佐神宮の由来に深い理由があるのでは、との噂らしい。伊勢神宮(正式名称は単に「神宮」)が神の代表格である天照大御神を奉っており、京の近くにあるのに比べ、宇佐神宮は場所は九州、祭神は第15代天皇と、ちょっと微妙。

一説によると、天皇の家系図は何回か異なる系列に変わっているとの説もあり、この第15代天皇のあたり(人を指すのではなく、出来事を指す)がその変化の時期と一致する。それが現在の天皇の祖であり、今でも祖の地を大切にしているのでは、との説もある。

行ってみると、何とも広大な敷地に立派な宮が立てられていた。大きな神社の特徴らしい内宮と下宮があるほか、敷地内には複数の神社が散らばっていた。

何故かこの宇佐神宮は出雲大社と同じ「二礼四拍一礼」の作法となっている。

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量産開始!

2007年05月21日 00時10分14秒 | 山代神楽連絡協議会

3月4日の「共演大会in岩国」から2ヶ月以上が過ぎましたが、やっとDVDの量産体制に入りました! と、言っても、パソコンでの書き込みですんで、1種類の書き込み準備をするのに約7時間、その後1枚書き込むごとに30分~1時間を要する。1枚終わると入れ替えて、また1枚終わると入れ替えてを繰り返す地道な作業・・・。

その傍らで、ジャケットと説明本を印刷する。刷れた紙は、ジャケットの大きさに合うように切断し、書き込みを終えて録画確認されたDVDと一緒にジャケットに収める。

で、傷防止の袋に入れて完成! ・・・・・・・・・という流れです。

関係団体への配布が終わり次第、希望される方への販売に入らせていただきますm(_ _)m  山代神楽7団体+子ども神楽4団体を収録。DVD3枚組で2,000円となります♪

Mini_1http://www7.ocn.ne.jp/~iwakuni/back-sell.html


篠笛

2007年05月19日 22時38分31秒 | 雑談

今日、岩国市川西で、国際的に有名な鯉沼氏を招いての篠笛を聴く会があった。

お寺を借りての公演で、100人を超える人が集まっていた。多くはお年寄りだったけど、中には若い人も見られた。音楽関係の人だろうか。

普段神楽で吹く篠笛は、太鼓や鉦と一体となってのものだが、今回のように篠笛単体というのも風情を感じた。聞くに、琴や三味線のように大陸から伝わった楽器と違い、篠笛は日本独自の楽器らしい。はるか昔から、地域の囃しに使われていたのだろう。

しかし、巧かった! 一音一音の大切さ、気持ちの入れ方など、基本的な事を多く教わったように思う。

5/13公演の時に吹いた笛の情けなさ、今回のコンサートで受けた刺激を基に、もっと笛を練習しようと決意!!


バタバタしとった

2007年05月17日 23時02分01秒 | 上沼田神楽

5/13の公演が終わってから、バタバタとした数日じゃった。

先週のハードスケジュールの疲れから早く寝たり、データ整理に追われたり・・・。HPアップも大体終わり、公演DVDも大体できた。週末となってやっと落ち着いた状態を取り戻した。

で、13日の公演。4時間の上演時間となったものの、何とか務めを果たした、と言う感じだ。

神社は国道188号沿いの民家の敷地内にあった。昔は本当に海岸だったというこの場所、今は海岸が埋め立てられて道路になり、その横で場所を追いやられたように立っている。幸い好天に恵まれ、青空の下での「清め」となった。

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横の国道をビュンビュン車が通る中で舞うのも初めての経験・・・。地域の人達はこういう行事を大事にされるのか、たくさんの人がその務めを見守っていた。

清めを終えると、小学校の旧講堂に移動。昼から5演目の上演となった。

少人数での強行スケジュールはやっぱりきつかった! 少し前の年寄り全盛期から、中年・若者へと、まだまだ世代移行中の上沼田神楽。お見苦しい場面もあったけど、何とか楽しんでいただけたんかなーと感じている。デビュー戦の清樹、緊急登板の角さんも無難に役をこなし、こちらとしても成果有りの一日じゃった♪

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それにしても、地域の人達が最後まで片付け、撤収を見守ってくれ、暖かい地域性を感じた。こーゆーのって、いーね!