沼田では、神楽のほかに、来訪者を驚かせるものが存在する。
棚田、そして、巨岩や奇岩だ。
棚田は、居住者の日々の努力と責任感で維持されている。それでも高齢化などにより、年々耕作地が減っている状況。我々、次の世代がしっかりと受け継がないといけないなーと思いながら、なかなか・・・・。
一方、巨岩、奇岩。
「岩めぐり」の名称で、沼田ふれあいまつりなどで来場者をご案内することもある。
ぱっと見、集落内にはそれほど大きな岩は見当たらない。
それが、岩めぐりコースに入るとワンボックスカーをはるかに凌ぐ大きさの岩がごろごろしている。それぞれに古くから伝わる云われもあり、毎年秋にはしめ縄を巻き替えている程だ。
おそらく、昔の人は、居住地や農地周辺の巨岩を削りだし、人が住める空間を作り出したのではないか。重機の無い時代、手作業であろう切り出しは、今の様に生きるのが当たり前で、その上で娯楽などを楽しむ今とは違い、正に生きるため、家族を養うために、棚田とともに形成された行為だったんだろう。