未来社会を夢見る山下ゆみのブログ

アラ還真っ只中の暮らしと関心ごとを綴っています。最近の日本、おかしなことが多すぎる!と行動に。

請願3件

2015-09-04 02:57:14 | 泉佐野市議会
 本日の厚生文教委員会には、請願が3件付託されています。

 1件目は、小学校の通学区について。

 2件目は、中学校の教科書採択について。

 3件目は、所有者不明猫の適正管理について。

 2件目の「教科書採択」では、3名の紹介議員のうちの1名・高道議員から趣旨説明があり、続いて請願人の代表者が「意見陳述」をされます。その後、厚生文教委員会の議員から、紹介議員に質問が行われ、請願を採択するかどうか審議されます。

 請願の趣旨は、歴史・公民の2教科で、その内容の不適切さから「採択しないように」と前もって要望しており、しかも、選定審議会の答申でも評価の低かった「育鵬社」のものがなぜ採択されたのか、教育長と各教育委員の見解の開示を求める、というものです。
 平和運動に取り組む中で、戦争推進勢力が教育における「戦争する人づくり」を狙っていることを学びました。そして彼らが、「国民の義務として、国防に協力するのが当たり前。」という思想を子どもたちに植え込むために使わせようとしているのが、これら「歴史歪曲、戦争賛美」の教科書なのです。
 「育鵬社」「自由社」といった出版社のものがそれです。前回(4年前)に「育鵬社」版が採択された東大阪市を含め、大阪府内では5市が公民で「育鵬社」を、うち3市は歴史でも「育鵬社」を採択するという事態になっています。約44,500人の中学生が「育鵬社」の教科書を手にすることになるそうで、これは大阪府内の18%にあたるそうです。

 憲法違反のこの教科書では、「憲法を変えるべき」という考え方にも誘導しています。18歳選挙権の実施が目前、ごく近い将来に有権者となる中学生たちに、歪んだ歴史を学ばせ戦争に向かわせる、その動きに大変な恐怖を覚えます。
 
 ご一緒にくい止めましょう。そのためのひとつの行動であるこの「請願」が採択されるかどうか、泉佐野市議会の判断に注目してください。