未来社会を夢見る山下ゆみのブログ

アラ還真っ只中の暮らしと関心ごとを綴っています。最近の日本、おかしなことが多すぎる!と行動に。

子ども・子育て支援新制度に関連する条例案

2014-09-02 21:23:42 | 子どもは未来の担い手
 きょうから始まった9月議会の議案の中に、3本の条例案があります。
 これらは、来年(2015年)4月から国の施策として実施される予定の「子ども・子育て支援新制度」を、国の示した基準をもとに自治体で具体化するためのもので、法律で条例化が義務付けられています。子育てにかかわる制度が根幹から大きく転換するものですが、その中身はどのくらい市民に知らされているでしょうか。

 市では、公立の保育所・幼稚園を一体化した施設・運営に転換する「こども園構想」が強行されています。こちらには保護者ら市民の関心も集まっていますが、当然、このことと新制度とも大きくかかわってくるでしょう。

 とにかく資料が膨大で情報があふれており、制度の仕組みがわかりづらく、たいへん複雑なものとなっています。
 このような制度が出てきた根本には、少子高齢化の社会においても現在保育所が足りず、待機児が増大しているという問題、しかし国は認可保育所を増やすことをせず、安上がりな方法で待機児解消を狙っているということがあります。
 安上がりな方法とは、公費を最小限に抑えて、保育や子育て支援の受け皿を増やすことです。そこにはあらゆる形態の事業者が参入できる条件ができ、これまで積み上げられてきた保育の水準が低下する懸念があります。

 現に、今議会に提案されている条例案3本は、放課後児童健全育成事業(学童保育)、家庭的保育事業等(保育所よりずっと規模の小さな保育を担う施設など)、こども園・保育所・幼稚園など、という3つのパターンにおける施設や運営の基準を定めるものですが、全部「国の基準どおり」というだけの愛想のない条例案なのです。

 あさっての厚生文教委員会では、これら条例ができることで泉佐野の保育・子育て支援がどう変わるのか、保護者をはじめとする市民の子育てに関する願いが実現するものなのか、ということを明らかにしていかなければなりません。

 それにしても、資料を読めば読むほど頭が混乱して、なんと複雑怪奇な制度かとため息が出てきます。

9月議会が始まります

2014-09-01 23:51:02 | 泉佐野市議会
 暑くて台風などで雨の日も多かった8月が終わりました。
 9月が始まり、明日2日からは市議会の9月定例会です。この議会では、決算委員会が開かれます。私は決算委員で、来週8,9,10日の決算委員会に向け準備していることろです。
 後半の本会議24,25,26日の冒頭から行われる一般質問では、6月議会に引き続き高道一郎議員が会派を代表して質問します。

 議案には、市民課の窓口業務の民間委託のための補正予算や、子ども・子育て支援新制度に向けた条例案など、公的な責任が大きく後退する危惧のあるものが山積です。
 市民の願いに寄り添い、命・くらしこそ最大限に尊重する市政の発展のために、それに逆行する動きの問題点を浮き彫りにすることが求められています。
 まだまだ頭の中の整理は充分ではありません。しかもそれを端的にまとめて発言するのは至難の業です。限られた時間の中で、私なりにできるだけのことをやりきる。そういう想いで臨むしかないと覚悟を決める時が近づいています。