風の雑記帳

平凡でもかけがえのない毎日が過ぎていく。
風景や触れ合い、心の断片を切り貼りして綴ってみる。

対岸の火事

2011年07月03日 | 呟き、思い、独り言
月日はどんどん流れ、今日はもう7月も3日。
ある意味、原発事故のニュースにも慣れてきたのか、一部には何事も無かったような雰囲気さえ漂っている気がする。

一方、6月下旬、福島郡山の子らの学校の集団疎開を求めて仮処分申請が出された。
ここは、事故から75日現在での積算数値が、すでに3.80~6.67ミリシーベルトに達するという。
さらに、福島県内266校のうち、年間の積算線量1ミリシーベルトを超えないのは僅か5校だけという。
法的措置を取るまえに、どうしてもっと速やかに子ども達を救う手立てをしてもらえないのだろうね。

仮処分申請を出した弁護団の井戸弁護士は、あの民事の裁判では唯一原発差し止めの判決を出された元裁判官である。

6月末の、各電力会社の株主総会のニュースを見ていてがっかりした。
福島で起きている事故からは、その重大さ、責任、住民の苦しみなど、結局は何も学んでいないと思った。
玄海原発の2,3号機の再開の動きが出て来たが、確か3号機はプルサーマル原子炉のはず。
一番危険な原発で、その使用済み核廃棄物の始末さえ未定のまま。
”安全性の問題はクリアされた”という知事の発言に、我耳を疑った。

結局、どの電力会社にしても、福島原発の事故は、対岸の火事でしかないのかもしれない。
コメント
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