イースターが近づくこの時期、いつも気になるのが
ウクライナ地方のイースターエッグ「ピサンキ」です。
卵をさまざまな色の染料に漬けては、
蜜蝋で模様を描いていき、
最後にろうそくの火で蜜蝋を溶かすという方法。
おっそろしく手間と時間がかかります。
だいたい卵の上に
こんなに正確な幾何学的な模様を描くなんて……
上の画像は、Ukeainan Egg Cessoriesというサイトのもの。
素晴らしいでしょう?
フリーダウンロードとある以上、使ってもいいのだろうと
勝手に解釈してご紹介しちゃいました。
このサイトも見応えありますので、ぜひご覧下さい。
http://www.ukrainianegg.com/
卵の工芸は他にもいろいろあるし、
金銀宝石に彩られたロマノフ王朝のイースターエッグも有名です。
(現在はフォーブスのコレクションになってるとか)
でも私が一番好きなのは、やはりピサンキ。
その素朴かつ圧倒的な美しさに魅せられて、
いつか作ってみたいと思ってはいるのですが
なかなか手が出ません。
日本でも教えてる人がいることはいるのだけれど。
さて……
それとも小さな円い穴あけて中身出すのかなあ。
布を貼ったりするエッグポプリはいただいたことがあるけれど。
どちらにしても気の遠くなるような・・・
蝋は削り落とすのではなく、ろうそくの火で溶かして拭き取るのです(考えてみりゃ~、そうですよね)
正しい作り方は下記のとおり
1)卵の上に蜜蝋で模様を描く(キスカと呼ばれる特別な鉄筆を使用)
2)一番薄い色の染料に漬ける。
3)さらに模様を描く。
4)二番目に薄い色の染料に漬ける。
この工程を繰り返し、最後に最も濃い色につけたのち、
卵をろうそくの火にかざして蜜蝋を溶かし、拭き取る。
どうも最後の段階で、卵の上下に小さな穴をあけ、息をふきこんで中身を出してしまうらしい。モノの本によると、専用の空気吹き込み器具(逆かな。バキュームかも?)もあるようです。
重みがった方が好みということで、生のまま完成さ
せる人もいるそうです。
ただし割れてしまったときはそれはそれは恐ろしい
ことになるらしいけど。
完成してから抜く場合、最後の最後であ゛ー!って
ことになりそうでどっちもコワそー!