昨日、たまたまあわせたチャンネルで
「リトル・プリンセス」(小公女)の映画をやっていました。
もちろん、しっかり観てしまいましたわ。
小公子・小公女・秘密の花園といえば
ある一定年齢の女の子達が必ず通過する読物。
ご多分に漏れず私メもどっぷりハマり、
そして未だにハマったままでおります。
私メにとって、イギリスといえばバーネットの世界。
英米文学かずかずあれど、結局のところ
そのあたりで思考停止……それはそれでいいんですが。
ただ問題は、私メの頭にある
セドリック、セーラ、メアリのイメージが、
映画やアニメのイメージとは甚だしくかけ離れていること。
(まあ、つまりトシってことですけどね)
まずセドリックといえば、この子↓
玉井徳太郎 画(少年少女世界の名作文学 14 小学館所収)
セーラは黒髪に緑の瞳!
伊勢田邦彦 画(少年少女世界の名作文学 14 小学館所収)
そして、不機嫌なメアリ嬢はこちら↓
山中冬児 画(少年少女世界の名作文学 14 小学館所収)
4歳から9歳くらいにかけて毎月配本してもらっていた
小学館の少年少女世界文学全集。
その記念すべき第1回配本が、
上記3作にホーソンの「ワンダーブック」を加えたものでした。
爾来、一体どれだけこの1冊を手にしてきたことか。
もちろんほとんどの文章を暗記しているし、
すべての挿絵を即座に思い描くことができます。
要するに、インプリンティングですね。
この全集、文章はもちろんですが、なにより素晴らしいのは、
当代一流の挿絵画家、日本画家、児童画家、イラストレーターが
名をつらねていることです。
上の3名に加え、伊藤彦造、池田浩彰、
そして、なんとさり気に蕗谷虹児まで!
子供向けだからといって、決して手を抜いていません。
本棚1つ分だけの本しか所有してはならないといわれたら、
おそらく私メは、この全集(50巻)を選ぶと思います。