ポジャギアートYangja-pang

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刺繍熱(ーー;)

2009-11-04 11:37:00 | Arts&Crafts2009
その昔、海外のニードルポイントの書籍を買い求めては
図案をDMCの25番糸に置き換えて、せっせと刺繍をしていたものです。
とくにお気に入りだったのが、
ベス・ラッセル、エリザベス・ブラッドリー、
そして、ケイフ・ファセット
ニットデザイナーとしてつとに有名なファセットは、
よくも悪くもその過剰なセンスで好き嫌いが分かれるところですが、
Ehrman TapestryのHPを久しぶりに覗いてみたら、
定番の「野菜」シリーズが、こんな写真で紹介されていました。



う~ん……刺したいっ!
ニードルポイントはごわごわして嫌だから、
普通のオックスフォード地に2本どりくらいでやってみたいっ(ーー;)
そういえばちょっと前まで、
熟れる直前のリンゴをモチーフにしたデザインもあったんだけど
もうなくなってしまったのかな?

もう15年くらい前、
ロンドンのケンジントンst.からちょっと入ったところにあった
Ehrmanの店舗を訪ねたことがあります。
「これが!?」と思うくらい小さくて可愛いお店に
垂涎モノのキットがたくさん置いてありました。
でも私メが欲しいのは図案だけなのよね、と
泣く泣く諦めてきたのですが……
また行ってみたいなあ。

インドの手仕事

2009-09-11 16:23:00 | Arts&Crafts2009
★素敵なイベントやインフォメーションが目白押しなので、
サイドバーを左右にし、
右側にINFORMATIONとEVENT欄を置くことにしました。
ご覧になってくださいねwink

さて、
インドの布仕事の緻密さ、斬新さには
いつも大きなインパクトを受けています。
アンティークな刺繍やカンタ(刺子)ももちろんですが
伝統を受け継いだ現代のセンスも素晴らしい。



そんなインドの手仕事を伝えてくれるKocariさんからお知らせをいただき、
さっそく行ってまいりました。
なんと、昨年秋の私メのポジャギ展をご覧くださったとのこと。
いや~ホントに嬉しいです(*^_^*)

手刺繍、木版プリント、絞り、織などによる
ショール、バッグ、アクセサリーたちは
どれも華やかでありながら、
秋冬に向けた落ち着いた色合い。
とくにカンタを応用したステッチワークには瞠目!
これまでとはちょっと違うインドを感じさせてくれる
素敵なショップです。

「インドの手を届けたい」
9月11日(金)~17日(木)11:00-20:00(14日18:00、最終日19:00迄)
恵比寿三越1階「クロスイー ギャラリー」




アロイーズ展

2009-07-03 09:07:00 | Arts&Crafts2009
その昔、南青山から千駄ヶ谷に抜ける通りの一角に
「ギャラリー・ワタリ」という不思議な画廊がありました。
木造平屋建て、柳の木が植えられた一風変わったギャラリーでしたが
コドモの頃、そこで粟津潔さんの作品なんぞ見るのが楽しみだった記憶があります。
そのギャラリーが「ワタリウム美術館」として再スタートしたのは
今から約20年前(!)いや~ 月日の経つのは速すぎる(@_@)

いま、そこで開催されているのは、「アロイーズ展」(←詳細はコチラ)
32歳から78歳で亡くなるまで、精神病院で自らの世界を描き続けた
1人のアーティストの作品展です。



子供が使うような色鉛筆やチョークやクレヨンから生まれた
文字通り、めくるめくような「愛」のヴィジョン。
その高い芸術性は、
戦後まもなくフランスの画家に見出されてから世に知られることとなり、
美術の概念に束縛されない「アール・ブリュット(生の芸術)」を
代表するアーティストとして一躍注目を浴び
1963年には大々的な作品展も開催されましたが
そのような社会の「束縛」を拒否するかのように
彼女自身はその翌年、静かにこの世を去っています。

圧倒されるとか刺激を受けるといった
通り一遍の表現がすべて拒絶されてしまうような
凄まじいエネルギーを放つアロイーズの世界。
その強烈さにすっかり疲労困憊してしまった私メでありました。

この作品展はパスポート制なので
1度チケットを購入すると、会期中は何度でも入場できるとのこと。
気合いを入れなおして、もう1度、対決しにいこうと思っております。

クレーの日記

2009-05-12 15:34:00 | Arts&Crafts2009
『クレーの日記』(新潮社)を手に入れることができました。
それも、申し訳ないほどのお値段で(^_^;)
当然もっていてよいはずの本なのに、
これまで、なぜかご縁がなかったのですね。



実はつい最近、詳細なクレー研究を加えた新編訳版が
みすず書房から出版されています。
すご~く充実した内容であることは間違いないのですが
値段はともかく、いかにも学術書っぽいし、
だいいち、気軽に持ち運びべるサイズではないのですよ。
その点、旧版のほうが手に馴染みやすく
何より、この黄色い布貼りの装丁がとても美しい(*^_^*)

ポジャギはよく、クレーやモンドリアンの作品に例えられます。
それが造形的な印象なのか、色彩か
あるいは、まったく別の「何か」なのかはわかりません。
でも、初めてポジャギと出会ったとき、
手工芸というより絵画と捉えてしまった私メにとって、
その「何か」は、最大の謎であり興味です。

画家がインスピレーションをどう具現化にするかについて、
クレーほど示唆に富む言葉を遺した人は少ないでしょう。
ゆっくりと時間をかけて、それらの言葉を味わいたいと思います。