毎年1~2回はソウルに行っていながら、
市場と本屋とポジャギ・韓服関係の作品展を見るのが精いっぱいで
近郊に足を伸ばしたことが殆どありませんでした。
しかし今回はJunさんがご一緒してくださることになり、
初めてムグンファ号に乗って、温陽へ。
温泉地として知られる温陽には、有名な民族博物館があります。
この博物館とも縁の深い骨董店「モイムバン」店主ご夫妻が
京都の川口美術で展示会を開催されたとき、たまたま奥様とお目にかかれたこと、
そして熱心に情報を収集・開示してくださった友人たちのおかげで
今回の温陽行きが実現したのでした。
私ひとりでは、到底できるこっちゃありません。皆さんに感謝!
「モイムバン」では、衣裳箱5~6個分ものポジャギや
ノリゲ、テンギ、ポソンポンチプ、パヌルチプ等々、
素晴らしいアンティークを惜しげもなく見せていただいたばかりか
美味しいお昼をごちそうになり、博物館に連れて行っていただいたうえに
収蔵品の説明から帰りのバスの便までトコトンお世話になってしまいました。
こんなにお世話になっておきながら、何も買えなかったらどうしようと
内心ヒヤヒヤしていましたが、
幸い、私にも手の届くアンティークポジャギがいくつかあり、
その中から連れて帰ってきたのがこちら↓
北の地方に多く見られる三角繋ぎに牡丹の刺繍。
刺繍パーツではなく、チョガッポの上から刺繍が施されているのは
かなり珍しいのだそうです。
庶民の使っていたポジャギは当然ながらモシや木綿が主流ですが
貴重な絹をめいっぱい美しく彩りたいという願いが
牡丹の花から匂い立ってくるようで、思わず選んでしまいました。
いずれ額装するつもりです(*^_^*)
温陽民俗博物館にも、生活に根差したポジャギの名品がいくつかありましたが、
そこは博物館ですから、美しい写真と詳細な説明の載った図録が販売されています。
(黄色が2011年、赤が2012年版)
この図録、実は2冊組になっていて、厚紙の表紙を開けると……
左側が「遺物(유물)」、右側が「再現作品(재현작품)」となっています。
つまり、一冊は収蔵品の図録、もう一冊はそれを現代の作家が再現したもの。
試みとしてはとても意義あるものだと思います。
このような名品を「模写」することは、何よりの勉強になるでしょうし、
再現を担当されたのは、(たぶん)一流の技術をお持ちの方たちと思われます。
しかしポジャギに関する限り(…というのは、韓服のことはよくわからないので)
遺品と再現品を並べて見ると、その違いはいささか残酷なほどで
伝統を守りつつ新たな個性を生み出すことの難しさを感じてしまったりもします。
でも、真似できるものなら真似してみたいですよ、私も……(^_^;)
温陽民俗博物館は庭園も素晴らしく、季節がよければ散策も楽しそう。
ぜひまた行きたい場所です。次は一人でも行ける……かな(?_?)
市場と本屋とポジャギ・韓服関係の作品展を見るのが精いっぱいで
近郊に足を伸ばしたことが殆どありませんでした。
しかし今回はJunさんがご一緒してくださることになり、
初めてムグンファ号に乗って、温陽へ。
温泉地として知られる温陽には、有名な民族博物館があります。
この博物館とも縁の深い骨董店「モイムバン」店主ご夫妻が
京都の川口美術で展示会を開催されたとき、たまたま奥様とお目にかかれたこと、
そして熱心に情報を収集・開示してくださった友人たちのおかげで
今回の温陽行きが実現したのでした。
私ひとりでは、到底できるこっちゃありません。皆さんに感謝!
「モイムバン」では、衣裳箱5~6個分ものポジャギや
ノリゲ、テンギ、ポソンポンチプ、パヌルチプ等々、
素晴らしいアンティークを惜しげもなく見せていただいたばかりか
美味しいお昼をごちそうになり、博物館に連れて行っていただいたうえに
収蔵品の説明から帰りのバスの便までトコトンお世話になってしまいました。
こんなにお世話になっておきながら、何も買えなかったらどうしようと
内心ヒヤヒヤしていましたが、
幸い、私にも手の届くアンティークポジャギがいくつかあり、
その中から連れて帰ってきたのがこちら↓
北の地方に多く見られる三角繋ぎに牡丹の刺繍。
刺繍パーツではなく、チョガッポの上から刺繍が施されているのは
かなり珍しいのだそうです。
庶民の使っていたポジャギは当然ながらモシや木綿が主流ですが
貴重な絹をめいっぱい美しく彩りたいという願いが
牡丹の花から匂い立ってくるようで、思わず選んでしまいました。
いずれ額装するつもりです(*^_^*)
温陽民俗博物館にも、生活に根差したポジャギの名品がいくつかありましたが、
そこは博物館ですから、美しい写真と詳細な説明の載った図録が販売されています。
(黄色が2011年、赤が2012年版)
この図録、実は2冊組になっていて、厚紙の表紙を開けると……
左側が「遺物(유물)」、右側が「再現作品(재현작품)」となっています。
つまり、一冊は収蔵品の図録、もう一冊はそれを現代の作家が再現したもの。
試みとしてはとても意義あるものだと思います。
このような名品を「模写」することは、何よりの勉強になるでしょうし、
再現を担当されたのは、(たぶん)一流の技術をお持ちの方たちと思われます。
しかしポジャギに関する限り(…というのは、韓服のことはよくわからないので)
遺品と再現品を並べて見ると、その違いはいささか残酷なほどで
伝統を守りつつ新たな個性を生み出すことの難しさを感じてしまったりもします。
でも、真似できるものなら真似してみたいですよ、私も……(^_^;)
温陽民俗博物館は庭園も素晴らしく、季節がよければ散策も楽しそう。
ぜひまた行きたい場所です。次は一人でも行ける……かな(?_?)
図録は見応えありますよ~。でも、再現とか復刻って難しいですね。
技術以上に、味わいというか思いの深さというか……
そういえば、縫い物関係以外の図録が見当たらなかったような???