日本銀行は昨日(1月29日)当座預金にマイナス金利を
導入する事を決定しました。これにより金融機関は融資
に積極的になり、特にデフレ脱却には大きな影響が出る
と日銀の総裁はお考えのようです。
当座預金に金利が付くこと自体に違和感が有りました
ので大賛成と言いたいところですがこんな程度では中小
零細企業の融資環境が良くなるとは思えません。
人口が減少し働き手が激減し、可処分所得が増える
とも思えない時代に、10の案件のうち1つしか10年
続かない新規事業に誰が自分の責任で融資を進める
でしょうか、皆無だと思います。
大体、貸す方の査定担当者に事業の経験者はいないし、
事業成功者どころか事業を失敗した人なんて査定担当
には皆無です。
どうにか新規事業で景気を良くしよう、貸す方もこの融資
で会社を大きく強くしようという思いが無ければ今まで以上
に危険度の無い案件にしか融資は出ないでしょう。その
ために日本は完全に世界の新興国に負けるでしょう。
それを防ぐには10のうち9つは失敗する事を分かった上で、
マイナス金利を付けて増えた歳入を信用保証協会に予算
として出し、融資事業が失敗しても金融機関の屋台骨は
揺るがないようにする事と査定担当者に事業を失敗した
人材をスカウトする事です。
やった事ない奴にポジションを与えながら失敗した時の
責任を取らせようとしたのでは日銀総裁の考えている
方向には到底進まないと思います。
中小零細企業の融資案件です、額だってそれ程ではあり
ません。それ以上にやる気とアイデアに溢れた人材に
期待とお金が廻り、この国を本当に元気にする大きな
チャンスだと私は感じましたが如何でしょうか総裁?