現在上映中の『キャロル』(トッド・ヘインズ監督、2015年)を観てきた。
1952年、ニューヨーク。
ジャーナリストになるためにマンハッタンに出て来たテレーズは、デパートの玩具売り場でクリスマスシーズンの臨時アルバイトをしている。
テレーズには、なかなか結婚には踏み切れないでいるリチャードという恋人がいた。
そんなある日、テレーズの前に、娘へのクリスマスプレゼントに人形を探している女性キャロルが現れる。
エレガントで洗練された美しさを持ち、裕福そうなのにどこかミステリアスな雰囲気を醸す彼女に、テレーズはたちまち心を奪われる・・・・
(Movie Walkerより)
期待して観たけど、まあ、はっきり言って、昔からあるような定番映画だった。
主演の、“ケイト・ブランシェット”のキャロルと“ルーニー・マーラ”のテレーズが出会って会話し、その会話によって物語の筋が進行していく。
淡々とドラマが流れ、映像は人物中心で背景には気を配らない。
こういう映画の撮り方には、私はもう食傷気味で、映像的にハッとさせられないと面白くもなんともない。所詮、映画は映像だから。
こんな具合で、心地よくウトウトして来る。
しかし、折角観に来たのでと気を引き締める。それでも、やっぱり同じ繰り返し。
第一、キャロルと夫との仲、その娘の親権問題。
そして、テレーズと彼氏、ぐらいの内容のプライベートな話(本当は、もう少しあるけど)。
深い心理描写があるわけでもなく、個々の人間性が剥き出しになるわけでもなし。
わたしには関係ありません、どうでもいいや、となってしまう。
と、大半がそんな風で、それでも終盤、キャロルとテレーズの関係が露わになり、その心理に観ているこちらも緊張が走る。
このまま、最後まで突っ走ってくれれば、今までのことは帳消し、と目を光らしていたら、ラストはやっぱり定番どおり。
オレだったらラストは絶対、強烈な印象が残るよう、こう創ってやるのにと勝手なことを思う。
やっぱり、この年になってこのような映画は向かないかもしれない。
若いカップルが観れば、この作品はとってもいい映画で、十分満足のいく素晴らしい映画だろうなと、ふっと思った。
1952年、ニューヨーク。
ジャーナリストになるためにマンハッタンに出て来たテレーズは、デパートの玩具売り場でクリスマスシーズンの臨時アルバイトをしている。
テレーズには、なかなか結婚には踏み切れないでいるリチャードという恋人がいた。
そんなある日、テレーズの前に、娘へのクリスマスプレゼントに人形を探している女性キャロルが現れる。
エレガントで洗練された美しさを持ち、裕福そうなのにどこかミステリアスな雰囲気を醸す彼女に、テレーズはたちまち心を奪われる・・・・
(Movie Walkerより)
期待して観たけど、まあ、はっきり言って、昔からあるような定番映画だった。
主演の、“ケイト・ブランシェット”のキャロルと“ルーニー・マーラ”のテレーズが出会って会話し、その会話によって物語の筋が進行していく。
淡々とドラマが流れ、映像は人物中心で背景には気を配らない。
こういう映画の撮り方には、私はもう食傷気味で、映像的にハッとさせられないと面白くもなんともない。所詮、映画は映像だから。
こんな具合で、心地よくウトウトして来る。
しかし、折角観に来たのでと気を引き締める。それでも、やっぱり同じ繰り返し。
第一、キャロルと夫との仲、その娘の親権問題。
そして、テレーズと彼氏、ぐらいの内容のプライベートな話(本当は、もう少しあるけど)。
深い心理描写があるわけでもなく、個々の人間性が剥き出しになるわけでもなし。
わたしには関係ありません、どうでもいいや、となってしまう。
と、大半がそんな風で、それでも終盤、キャロルとテレーズの関係が露わになり、その心理に観ているこちらも緊張が走る。
このまま、最後まで突っ走ってくれれば、今までのことは帳消し、と目を光らしていたら、ラストはやっぱり定番どおり。
オレだったらラストは絶対、強烈な印象が残るよう、こう創ってやるのにと勝手なことを思う。
やっぱり、この年になってこのような映画は向かないかもしれない。
若いカップルが観れば、この作品はとってもいい映画で、十分満足のいく素晴らしい映画だろうなと、ふっと思った。