『商船テナシチー』(ジュリアン・デュヴィヴィエ監督、1934年)を久し振りに観た。
映画を観た後で、働き口のないバスチアンは親友セガールに、カナダへ行ってひと旗あげようと誘う。
パリから船の出る港に来て、その気の二人は宿から繰り出し、故国での最後の夜を飲んで歌って踊った。
翌朝、いよいよ船が出る。
宿のウェイトレス、テレーズに見送られて出航した二人は、皮肉にも船が故障して、また元の所に引き返してきて・・・
船が直るまでの期間ふたりは、テレーズがいる宿にもう一度、落ち着く。
そして一時の仕事にも就くが、ふたりのテレーズに対する、微妙な関係が生じ出す。
実は、快活なバスチアンも、内気なセガールも、共に、別々にテレーズを愛するようになっている。
こうなると、友情を挟んだややこしい三角関係が生じてくる。
積極的なバスチアンはモーションを掛け、テレーズもその気になり、要は相思相愛となる。
片や、内気なセガールはテレーズに自分の想いを告白する勇気がない。
船の修理が終り、明日は出港という日。
バスチアンは、テレーズとの仲をセガールに打ち明けることができない。
そして、バスチアンとテレーズを乗せた汽車は、パリへ走る。
すべてを知ったセガールは、ひとりテナシチー号に乗り組む。
船が鋭く汽笛を鳴らす。
セガールにとっては、この汽笛はすべての決別。
その思いを込めて、旅立つセガール。
自分の若かった頃を思うと、セガールの気持ちがひしひしと胸にせまり、恋に破れた時のやるせなさが身にしみる。
そんなことを自然に思い浮かばせる愛着のある作品である。
映画を観た後で、働き口のないバスチアンは親友セガールに、カナダへ行ってひと旗あげようと誘う。
パリから船の出る港に来て、その気の二人は宿から繰り出し、故国での最後の夜を飲んで歌って踊った。
翌朝、いよいよ船が出る。
宿のウェイトレス、テレーズに見送られて出航した二人は、皮肉にも船が故障して、また元の所に引き返してきて・・・
船が直るまでの期間ふたりは、テレーズがいる宿にもう一度、落ち着く。
そして一時の仕事にも就くが、ふたりのテレーズに対する、微妙な関係が生じ出す。
実は、快活なバスチアンも、内気なセガールも、共に、別々にテレーズを愛するようになっている。
こうなると、友情を挟んだややこしい三角関係が生じてくる。
積極的なバスチアンはモーションを掛け、テレーズもその気になり、要は相思相愛となる。
片や、内気なセガールはテレーズに自分の想いを告白する勇気がない。
船の修理が終り、明日は出港という日。
バスチアンは、テレーズとの仲をセガールに打ち明けることができない。
そして、バスチアンとテレーズを乗せた汽車は、パリへ走る。
すべてを知ったセガールは、ひとりテナシチー号に乗り組む。
船が鋭く汽笛を鳴らす。
セガールにとっては、この汽笛はすべての決別。
その思いを込めて、旅立つセガール。
自分の若かった頃を思うと、セガールの気持ちがひしひしと胸にせまり、恋に破れた時のやるせなさが身にしみる。
そんなことを自然に思い浮かばせる愛着のある作品である。
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