ポケットの中で映画を温めて

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『ゴジラ-1.0』を観て

2024年03月02日 | 日本映画
やっと、『ゴジラ-1.0』(山崎貴監督、2023年)を観てきた。

戦後の日本。
戦争によってすべてを失い、文字通り「無(ゼロ)」になったこの国に、追い打ちをかけるように突如ゴジラが出現し、その圧倒的な力で日本を「負(マイナス)」へと叩き落とす。
戦争から生きて帰ってきたが、両親を失い孤独の身になった青年・敷島は、焼け野原となった東京で、赤ん坊を抱えた若い女性・典子と運命的な出会いを果たす。
彼ら戦争を生き延びた名もなき人々が、ゴジラに対して生きて抗う術を探っていく・・・
(映画.comより)

評判がいいから今でも上映しているこの作品、遅ればせながら観てきた。
前提として、“ゴジラ”だから当然ワクワク感の期待があった。
しかし、正直言って評判ほどの素晴しさは感じられなかった。
なぜだろう。
まず、出演者の演技過多、感情表現過多、これらを見せられるとどうもネと退いてしまう。
だって、自然体の上手いあの安藤サクラでさえ、オーバーな演技をして、チョット頼むワとなってしまった。
そればっかりかドラマ部分が弱くって、大袈裟な悲壮感を振りかざしてくれるし、一昔前の根性ものらしき内容を見せられてもねェ、と言うのが正直な感想。
それでもなぜか飽きずに観せてくれるところは立派。
それはやはり“ゴジラ”を観るという期待感がこちらにあったからだろうか。

クライマックスでのゴジラとの対決に流れる、あの「ゴジラのテーマ」曲。
その場面での盛り上がり感には最高に痺れた。そんな“ゴジラ”映画でした。

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