『外人部隊』(ジャック・フェデー監督、1933年)をまた観た。
パリ。
ピエール・マルテル(ミュレール)は、恋人フローランスのために、マルテル一族の会社の大金を使い込んでいた。
そのことが発覚し、伯父は、会社がその負債を肩代わりする条件として、ピエールを国外に出すことに決める。
ピエールはフローランスに、遠いどこかへ一緒に行こうと説得するが、彼女は同行を渋る。
北アフリカの外人部隊。
部隊が久し振りに行軍から帰って来る。
宿屋で休息することが唯一の楽しみの、疲れ切ったピエール。
しかしその後で、面倒を起こして監禁の罰を受けるはめになる。
刑が明けたピエールは、同部屋で親友ニコラと酒場へ繰り出す。
たまたまその酒場で歌っていたのが、イルマ。
ピエールには、イルマがまさしく、別れたフローランスにしか見えなくて・・・
ニコラは言う。「部隊に来て、過去を帳消しにする権利を買っている」
人それぞれに、他人にはしゃべりたくない過去を持っている。
ピエールは、フローランスを断ち切ったつもりでいても、その面影に悶々としている。
偶然出会ったイルマ。
ピエールは、瞬く間にイルマを愛し、イルマも恋に落ちる。
しかし、ピエールの運命は定められている。
それは、宿屋の女将ブランシュの占い。
悲しいかな、ピエールのその後は、占いに導かれるように。
後に、幸運を掴み、何事にもイルマと幸せに過ごせるはずとなっても、それを運命のごとく無にすることは、普通一般では到底考えられない。
人はそれ程までに、過去の相手に引きずられるのだろうか。
特異だと思うからこそ、ピエールのとる行動が、強烈な印象となり鮮明に残る。
そしてラスト・シーンの、宿屋の女将を演じる“フランソワーズ・ロゼー”が床に崩れ落ちるところと併せて。
この作品は、『モロッコ』(ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督、1930年)と共にと言うか、それ以上の名作中の名作だと私は思っている。
パリ。
ピエール・マルテル(ミュレール)は、恋人フローランスのために、マルテル一族の会社の大金を使い込んでいた。
そのことが発覚し、伯父は、会社がその負債を肩代わりする条件として、ピエールを国外に出すことに決める。
ピエールはフローランスに、遠いどこかへ一緒に行こうと説得するが、彼女は同行を渋る。
北アフリカの外人部隊。
部隊が久し振りに行軍から帰って来る。
宿屋で休息することが唯一の楽しみの、疲れ切ったピエール。
しかしその後で、面倒を起こして監禁の罰を受けるはめになる。
刑が明けたピエールは、同部屋で親友ニコラと酒場へ繰り出す。
たまたまその酒場で歌っていたのが、イルマ。
ピエールには、イルマがまさしく、別れたフローランスにしか見えなくて・・・
ニコラは言う。「部隊に来て、過去を帳消しにする権利を買っている」
人それぞれに、他人にはしゃべりたくない過去を持っている。
ピエールは、フローランスを断ち切ったつもりでいても、その面影に悶々としている。
偶然出会ったイルマ。
ピエールは、瞬く間にイルマを愛し、イルマも恋に落ちる。
しかし、ピエールの運命は定められている。
それは、宿屋の女将ブランシュの占い。
悲しいかな、ピエールのその後は、占いに導かれるように。
後に、幸運を掴み、何事にもイルマと幸せに過ごせるはずとなっても、それを運命のごとく無にすることは、普通一般では到底考えられない。
人はそれ程までに、過去の相手に引きずられるのだろうか。
特異だと思うからこそ、ピエールのとる行動が、強烈な印象となり鮮明に残る。
そしてラスト・シーンの、宿屋の女将を演じる“フランソワーズ・ロゼー”が床に崩れ落ちるところと併せて。
この作品は、『モロッコ』(ジョセフ・フォン・スタンバーグ監督、1930年)と共にと言うか、それ以上の名作中の名作だと私は思っている。
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