ポケットの中で映画を温めて

今までに観た昔の映画を振り返ったり、最近の映画の感想も。欲張って本や音楽、その他も。

『ドライブ』を再度観て

2015年12月05日 | 2010年代映画(外国)
以前に、『ドライブ』(ニコラス・ウィンディング・レフン監督、2011年)がいいと友人から聞いたことがある。
そしたら今度、違う友人からも是非観るように言われた。
そんなに言うのならと、早速レンタル店で借りて来た。
観出して、主役の男、相手の女性、なぜか見たことがあるなと思っていたら、この作品は二年ほど前に一度観ていた。

自動車修理工の"男"は、映画のスタントマンをしながら、夜に強盗犯の逃走手助けドライバーもする。
ドライバーの腕前は一流なのである。
マンションのエレベーターで、男は可憐な女性と乗り合わせた。
隣りに住んでいるアイリーンである。
ある日、スーパーで買い物をしていると、幼い男の子を連れたアイリーンを再び見る。
彼が買い物を済ませて外に出ると、彼女の車がオーバーヒートしている。
男は、二人を家まで送っていき、話を聞くと、アイリーンには服役中の夫がいるという。
それでもいつしか、男とアイリーンの間に恋が芽生え、二人は親しくなっていく。

一週間後、夫が刑期を終えて出所してきた。
しかし、夫は服役中に多額の借金を作ってしまっていた。
それを聞いて男は、アイリーンのために一肌脱ごうとするが・・・・

ドライバー役のライアン・ゴズリングがクールでとってもいい。
そしてアイリーン役の、憂いを帯びたキャリー・マリガンが無茶苦茶に素敵である。
二人在っての映画。

この二人の関係をベースに、徐々にサスペンスが盛り上がっていく。
そして終いには、バイオレンスだらけの映像に変化していく。

良く出来た映画である。
だが、ロマンチックな恋愛ストーリーを期待なんかすると、奈落の底に落とされることになる。
特に女性の場合、後半過ぎで、もう観るのはいいとなってしまうかもしれない。
それほどバイオレンス場面が強力で、それがまた、とてもいい。

印象強いと思ったこの作品を、私は観たことさえ忘れてしまっていた。
ボケの始まりか。でなければ、加齢による単なる記憶力の低下か。
それとも、劇場より家のテレビ画面で観る方が、作品の印象に対する忘却率が高いということだろうか。
私にはよくわからない。

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