カタクリの戦略
雪解けが進む早春、まだ何も芽吹かない、芽を出さない『いの一番」に芽を出して葉を広げ、花を咲かせ、春の訪れを告げるます。
カタクリを観察して感じたのは、{競わない」その生き方です。春、真っ先に目を出し、葉を広げ蕾をつけて花を咲かせます。葉は1年から8年までは1枚で、徐々に大きくなり、時間をかけて地下の鱗茎〈玉葱と同じ〉に養分を8年という長い年月をかけて蓄えます。
花を咲かせるにはたくさんの養分が必要で1年-7年掛けて一枚葉から2枚葉になる8年頃から花が咲くようになります。
カタクリはつかず離れずの距離間で群生しています。カタクリの咲く時期に他の植物は休眠中、受粉をする花も少なく、蝶などの昆虫はカタクリに集まってきます。他に競争相手が無い時期に花が咲くのはカタクリの最も大事な戦略です。