北海道の小学生に残された夏休みもあとわずか。
宿題、作文、絵日記、自由研究etc…終盤戦の追い込みをかけているころでしょうか。夏休みも子どもたちは大忙しですね。
チームねおすの夏休みキャンプのラインナップも残りわずかとなってきました。
1日いっぱい遊べる貴重な時間を思いっきり楽しんでいきましょう!
ということで、先日、実施しました登山&アウトドアクッキングプログラムの活動の様子をご報告いたします。
2013年8月12日(月)天気:曇りのちザザ振りのち晴れのち曇り
この日の活動は、登山&野外炊事でおやつ作りというアウトドアな遊びを楽しむプログラム。
午前中、苫小牧市にある樽前山という山に登ります。
車でびゅんと7合目の登山口まであがり、持っていく荷物と車に置いていく荷物を分けます。
雨がっぱ、お弁当、軍手、虫よけ、タオル、長袖の服。ちゃんとカバンにしまえたかな?
準備をしている最中、ふと顔をあげるとイエティいぶり校に時々登場してくれるボランティアスタッフさんの姿が!
私たちがちょうど登山口に到着したころ、ちょうど下山してきたところにばったり遭遇しました。
「山の上の方はけっこう風が強いから帽子とか飛ばされないように気を付けてね」というアドバイスをいただきました(ありがとうございました!)
荷物の準備ができたら、今度は体の準備。
1、2、3、4…5、6、7、8…
さて、準備が整ったところで、いざゆかん!樽前山!!
入山帳に記録をつけます。カキカキ。
どのルートをたどって、どこを目指すのかチェック、チェック。
今回は東山(1022メートル)のピークを目指します。
小さいパーティーですので、ちゃんとついてこれているか確認しながら、みんなで協力しながら登ります。
山を登りながらいろんな虫や植物にも出会いました。
ハンノキさんに
タルマエソウ
葉っぱの後ろが白いウラジロタデ
色んな発見もありながら楽しい山登り~♪
…と思ったのも束の間。うぅ、やっぱり登りは苦しい。階段が雨などで削られてハードルのバーみたいになっているところもありました。
気温は高くはないものの湿度がちょっと高めです。
こまめに水分補給&エネルギー補給をして山頂を目指します。
おやおや?登り始めたときにはうっすらその頂が見えていた樽前山。
途中、見上げると灰色の雲の中にかくれんぼしてしまいました。
おまけに、3分の2まで登ったところでポツポツリと体に感じる雨も。
涼しい風も吹き始めたので、カバンの中からカッパを出して着込みます。
まだ山頂は雲の中。
霧雨が降っていますが、とりあえず行けるところまで頑張る、ということで改めて出発です。
てくてく登ること1時間40分、ついに山頂が見えてきました。
みんなが山頂に近づくにつれ、それまで1メートル先も見えないほど真っ白けだった山頂の雲がすっと引いていきます。
「今がチャンスだ!」と山頂の看板前で記念撮影。
樽前山は火山なお山。あたりを見渡すと、溶岩ドームが姿を現しました。
そして、溶岩ドームの反対側には支笏湖が。
ちょっと雲が厚くて分かりにくいですが、支笏湖も確認することができました。
そして、再びあたりは雲の中へ。
本当は山頂付近でお弁当を食べる予定でしたが、天気が心配だったのでお弁当は下山してから食べることに決めました。
行動食のソーセージやお菓子でエネルギーを補給し、山を下ります。
下り始めると束の間、青空の穴がぽっかり。
お山の天気はころころころりと移り気です。
下山の最中、こんなゴミが。
たばこの煙じゃなくて、美味しい空気を吸えば良いものを。
ゴミはちゃんと持ち帰りましょう。
足元に転がる軽くて丸い火山岩はよく滑ります。
足を取られないようにゆっくりゆっくりおりてきました。
あんなところまで登ってきたんだね(山頂は雲の中でしたがみんなの目には山頂が映っていたに違いない)
休憩ポイントからさぁあともうひと頑張り、というところで雨脚の強いヤツが降ってきました。
幸いにも気の葉っぱが傘の代わりになり、びしょ濡れになることは避けられました。
木々の葉っぱに感謝です。
無事、下山!やったね!!
駐車場に戻り、お昼ご飯をどこで食べようか相談をしていたら、駐車場の管理をしている方が声をかけてくれました。
「上でも雨にあたったかい。お昼ご飯は食べたの?まだだったらヒュッテ(山小屋)で食べてくか?」
お言葉に甘えて樽前山のヒュッテにてお昼ご飯をいただくことにしました。
雨の中での登山はちょっと大変でしたが、なんともスペシャルなおまけにみんなも笑顔。
登山で使ったパワーをお弁当で補給です。
樽前山を出て、午後からは白老にある仙人の森・ほりおサンのところへ向かいます。
その途中、スーパーに寄っておやつ作りの食材を調達。
お盆時期ということもあり、買い物に来ているお客さんがたくさんいましたね。
お世話になる堀尾さんのところにお礼としてお届けする果物(みんなはバナナをチョイス)も選びました。
スタッフからお金を預かり、お支払も自分たちで。
「りょーしゅーしょをお願いします」もちゃんと言えました。
仙人の森に到着。
出迎えてくれた堀尾さんと奥様の優しい笑顔はいつ来ても変わりません。
さぁ、おやつ作りにはたき火が必要!ということでさっそく堀尾さんに焚火の点け方を教わります。
新聞紙をふわりとボール状に丸め、その上に小枝を乗せていきます。
「ぬれている木でもいいの?」と子どもたちは一瞬、訝しがっていたようですが、そこはさすが仙人。
ぬれている小枝でも見事に火がつきました。
今度は火を大きくしていくために風を送り込む作業。
うちわであおいでみたり
ふぅーっっっ!!とやってみたり。
そんな作業をしていると、「こっちに小さいお友達が来てるわよ」と堀尾さんの奥さんがみんなを呼びに来てくれました。
言われたとおり静かにこっそりついて行ってみると…
お食事中のシマリスさんに会いました。可愛い~♪
火がおきたら今度はおやつを作ります。
本日のメニューは…
・焼きリンゴ&アイスクリーム添えホットケーキ
・餃子の皮サイズピザ生地を使ったチーズせんべい
そこにおみやげでもってきたバナナを一緒に食べよう、と堀尾さんが焼きバナナを作ってくれました。
お味はいかが?
おやつを食べて一息ついたところに「こんなお風呂みたことあるかい?」と堀尾さんが何やら面白いものをご紹介くださいました。
ピザ釜のような土づくりの洞に火がくべられています。
その上には鉄の釜と木の蓋。
五右衛門風呂です。
湯気が立ち、手を入れると少々熱めのお風呂が沸いていました。
「今度はこのお風呂にも入って行きなさいね」
仙人の森はもっともっとたくさん楽しそうな遊び場がいっぱいあるみたい。
今度はキャンプで来たいですね。
堀尾さん、ありがとうございました!
雨上がりのしっとりと緑が際立つ美しい森を抜け、そろそろ帰る時間です。
登山に火おこし、おやつ作りとたくさん遊んできましたが、きっとその続きを夢の中でもみていることでしょう。
雨が降ったりやんだりと落ち着かない天気の中での活動でしたが、そんな天気の中でも楽しく過ごせる術を子どもたちが見つけてくれたら幸いです。
自然の中で遊ぶということはお天気とも相談が必要ということですね。
晴れても雨でも楽しいイエティくらぶ、次はどんなところにお出かけしましょうか。
いぶり校 上道和恵(うえちゃん)
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