万葉短歌-悠山人編

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万葉短歌1034 いにしへゆ0935

2013年07月05日 | 万葉短歌

2013-0705-man1034
万葉短歌1034 いにしへゆ0935

いにしへゆ 人の言ひ来る 老人の
をつといふ水ぞ 名に負ふ滝の瀬  大伴東人

0935     万葉短歌1034 ShuC480 2013-0705-man1034

いにしへゆ ひとのいひくる おいひとの
  をつといふみづぞ なにおふたきのせ
大伴東人(おほともの あづまひと)=題詞原文には、「大伴宿祢東人」。「天平宝字二年(758)従五位下。武部(むぶ)少輔(兵部少輔)、少納言、散位介(さんいのすけ)、周防守(すはうのかみ)を経て、宝亀五年(774)弾正弼(だんじゃうのすけ)。大伴氏での系統未詳。歌はこの一首のみ。」
【編者注】題詞読下しは、「美濃の国の多芸(たぎ)の[(聖武天皇)]行宮(かりみや)にして、大伴宿祢東人が作る歌一首」。
【訓注】いにしへゆ(従古)。老人(おいひと)。をつといふ(変若云水)。滝(たき)[=養老の滝]。多芸(たぎ)[=美濃国多芸郡、現岐阜県養老郡]。