2013-0713-man1042
万葉短歌1042 一つ松0943
一つ松 幾代か経ぬる 吹く風の
声の清きは 年深みかも 市原王
0943 万葉短歌1042 ShuC491 2013-0713-man1042
□ひとつまつ いくよかへぬる ふくかぜの
おとのきよきは としふかみかも
○市原王(いちはらの おほきみ)=第412歌参照。
【編者注】題詞読下しは、「同じき月[(天平十六年、744年、正月)]の十一日に、活道(いくぢ)の岡[(久邇京活道山麓)]に登り、一株(ひともと)の松の下(した)に集ひて飲む歌二首」。その第一首。左注に作者名。
【訓注】一つ松(ひとつまつ=一松)。幾代(いくよ)。吹く風の(ふくかぜの=吹風乃)。声の清き(おとのきよき=声之清)。