万葉短歌-悠山人編

万葉短歌…万葉集全4516歌(長短)のうち、短歌をすべてJPG&TXTで紹介する。→日本初!

万葉短歌1048 たち変り0948

2013年07月18日 | 万葉短歌

2013-0718-man1048
万葉短歌1048 たち変り0948

たち変り 古き都と なりぬれば
道の芝草 長く生ひにけり  田辺福麻呂

0948     万葉短歌1048 ShuC499 2013-0718-man1048

たちかはり ふるきみやこと なりぬれば
  みちのしばくさ ながくおひにけり
田辺福麻呂(たなべの さきまろ)=作者名はないが、後掲第1067歌(巻末歌)の左注に拠る。以下、講談社版『万葉集事典』の見出し語「田辺史(ふひと)福麿」の記事(抜粋)。「天平二十(748)三橘諸兄の使者として越中守大伴家持の館へ赴く。時に造酒司令史(…)。田辺福麿之歌集が存在した。…計20首(全短)」。
【編者注】第1047歌(長歌。題詞読下しは「寧楽(なら)の故郷を悲しびて作る歌一首 并せて短歌」)への「反歌二首」。その第一首。
【訓注】たち変り(たちかはり=立易)。古き都と(ふるきみやこと=古京跡)。芝草(しばくさ=志婆草)。長く生ひにけり(ながくおひにけり=長生尓異利)。